クズな幼馴染

猫の集会

第1話

 私には、同い年の幼馴染がいる。

 名前は、純 じゅん。

 スポーツ万能でなかなかモテる。

 でも中一の今、私の方が背が高い。

 

 ちなみに私の名前は、ナツ。

  

 あんなカッコいい幼馴染がいていいなーな

 んてよく言われる。

 そんな事ないよー。チビだし。

 なんて言い返すけど、本当は…

 

 

 チビなくせに純は、彼女がいたりする。


 モヤぁ〜。

 なんでか、純に彼女ができるとイライラし

 てしまう。

 心穏やかでは、ない‼︎



「おー、ナツ。辞書忘れたから貸してー」

「もーしゃーないな。ほらよ」

 何かっていうと私を頼る純。

 

 私は、何でも屋じゃないんだからな!

 自分ばっかり彼女つくりやがって‼︎

 

 でも、そんな私に春がやって来ました。

 なんと、サッカー部のイケメン先輩に告白

 をされてしまいました。

 

 それは、もちろん断る理由なんてありませ

 ん。

 純も彼女いるし。

 そんな純もサッカー部だから、その先輩を

 知っている。

 自慢してやろーっと。

 

 で、数日後。

 来てる来てる。

 毎週金曜の夜は、純うちで夜ご飯食べるん

 だ。

 純のお母さんその日は、仕事で遅いから。

 そして、ご飯を食べて私の部屋でゲームを

 して解散の流れ。

 

「ごちそうさまでした」

「はい。いつもちゃんと後片付けして純ちゃ

 んは、偉いねぇ」

 母は、純が大好きだ。

 もう、息子だと思ってるんじゃないかって

 くらいだ。

「純、ゲームやってくでしょ?」

 私の質問に純は、

「あー、やめとく。ちょっと用事あるから」

 と、そっけない態度。

「ふーん」

 なんだ…

 せっかく彼氏できたから自慢しようと思っ

 たのに。

 

 部屋に戻って純の部屋を覗いた。

 カーテンが空いていると、モロ見えだ。

 窓から物を渡せるくらい近い。

 

 ん?

 純、誰かと電話してる。

 新しい彼女か…

 楽しそうにはなしやがってさ。

 でも、私も彼氏できたしー。

 

 次の日

「純おはよー」

「あ、おはよ」

 少し私から離れた純。

 ?って思ってたら、冷たい声で

「ナツ、距離近すぎ。お前彼氏できたんだろ

 ?なら、あんま近づくな。もう子供じゃな

 いんだから。」

 なんて言ってきたじゃない。

「え?彼氏できたら純とくっつけないの?」

「そうだよ。オレだって彼女いるし、そもそ

 もただの幼馴染ってだけできょうだいじゃ

 ない。血が繋がってないんだから」

 って。

 あー、純。

 やっぱりヤキモチ妬いてるんだ。

 わかった♡

 もう、純ったら素直じゃないんだから!

 

「純、ヤキモチ妬いてるんだ?」

「は?そんなんじゃない」

「ふーん。」

 かわいくないやつめ。

 

 はっきり、先輩と付き合うなって言って私

 と付き合えばいいのに。

 変な奴。

 

 それからも、純のそっけない態度は続いた。

 そのくせ、彼女とイチャイチャしてる純。

 

 なんなの?

 意味もわからず純のイチャイチャをみるの

 もいい加減頭にくる。

 私が先輩と付き合うようになってから、純

 はご飯の後ゲームをしないでさっさと帰る

 ようになった。

 



 なんかモヤモヤが取れない!

 こうなったら、

 もう純離れしなくては‼︎



 高校も純と別のところに行こうと決めた。

 付き合っている先輩と同じ所を目指そう。

 そして、勉強を頑張った。

 けど本命落ちてしまった…


 先輩とも、なんとなく自然消滅してしまい

 なんと、滑り止めのところに行くことにな

 ったんだけど、そこは純の本命の高校…

 

 また、純と一緒…

 

 

 朝の電車が同じになるともう最悪。

 朝から純は、女とイチャイチャ。

 クソッ。

 朝からイチャイチャしやがって!

 

 満員電車では、純彼女を痴漢からガードし

 てあげているみたい。

 昔は、よく私の事守ってくれてたのに…

 なんだよ。

 純のバカ!

 

 

 ってか、なんでいっつも純を目でおってし

 まうんだ。

 私!

 よし‼︎

 脱‼︎純‼︎

 

 日曜日

 久々にばっちりかわいくして合コンに向か

 おうとしたら、家の前で純に遭遇。

「純…」

「ナツ…なんだよ。その服装」

「えっ、変かな?合コンなんだけど…」

「別に。」

 また、よくわからない返事…

 

「じゃ、オレこれからデートだから。」

「あ、そうなんだ。行ってらっしゃい」

 軽く手を振った。

 

 いちいちデートとか、言わなくてよくない

 か⁈

 ったく。

 人の気持ちも知らないでさ!

 ま、私も合コン行くって言ったけど…

 

 

 あ…そうか。

 私…

 純に気持ち伝えた事なかったかも。

 そうだよ!

 

 きっときちんと気持ち伝えたたら伝わるは

 ず。

 

 もー、私ったらおバカさん!

 

 そして合コンの男を適当にあしらい純の所

 に向かおうとしたんだけど…

 

 なんか合コンの男がしつこい。

 勝手に送って行くよ。なんていいながら、

 ずっと隣にいて、ついてくる。

 このままじゃ家がばれてしまう。

 ストーカーになられても困る…

 だから、家の少し手前で家ここだから送っ

 てくれてありがとうってお辞儀をした。

 

 

 家入んないの?なんて言われたけど人んち

 だし、入れるわけない…

 だから、少し見送りって言ってその人がみ

 えなくなるまで手を振った。

 ふー、やっと行った。

 さて!

 気を取り直して、純におもいを伝えに…

 

 って  純‼︎

 

 続く。

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