【完結】祝炎の英雄
柊
第一章 唐紅の一族
零
神々と共に生きる国、焔皇国。
人、龍人族、獣人族の三つの種族から成る緑豊かなその国は、神によって封じられた国だった。
その中でも特に力を持つとされるのは、人の中に混ざる不死の一族と言われる者達である。神の血を継ぐとされるそのもの達は、国を纏める存在として絶大なる権威を誇っていた。
不可視なる神々の力の影響を受けながらも、焔皇国
だが、突如として平時の世は崩れた。
獣の姿をした妖魔が陰より湧き出る様になり、更には上位の存在である業魔が世を混沌へと貶めた。
妖魔が陰より生まれるのなら、業魔は人から生まれた。神々の陰の影響により、人の身が業魔と成る。恐ろしいまでに大きく力のある存在は人々を苦しめた。
人を、村を、街を襲い、世は混乱に陥った。
混沌の中、神農は一人の男に命令を下した。彼は、天命を受け祝炎の力を神より授かった者。
彼の名は、
皇帝、神農の八番目の孫。
姜一族特有の大柄な体躯のその身に、炎を纏わせ戦う姿は、闘神を思わせた。戦うために生まれた姿に、誰もが息を呑む。
彼が力を使うと大地が燃えるかと思う程に、空気が熱を帯びた。業魔に立ち向かう彼の姿は勇ましく恐怖は無い。
その
使命が何かは自分で考えるより無い。
これは、英雄と呼ばれた男と使命を共にした者達の物語りである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます