第24話 親友との再会?(2)

非公式じゃ無かったの今回は?

なんでこんな広間にそんなに人集りが出来てる?


見るからに偉い人沢山だな。


???「あやつがあの例の…」

???「まだ若そうに見えますが。」

???「体は確かにしっかりしてるな。」

???「それでもあの噂は膨らみ過ぎの様な気がしますぞ。」

???「リッチーアンデッド軍団やワイバーンの群れなど国家的災難になりかねません。それを一人で?何か調査に不備があったのでは?」

???「従者であんな美人達は役に立つのかね?」

???「いざとなったら身代わりに差し出すつもりですかね?ふふふ。」

???「なるほど。賢いやり方だな。クククッ。」

???「軽率な口を叩くな。今この場にいる事が全てを物語っている。」


???「な!なっ!!!!!!!!!」




うわー!人をじろじろ観ながら品評会やってる〜。いやだね〜


なんだか急に外に走っていた人が一人いるな。トイレか?



あ、君達2人は我慢、我慢。

これが終わったら、温泉での失態でどんなお仕置きを下されるか楽しみにしておくように。今この場で辱めの言葉を聞かされるのも罰の一つだと思いなさい。



それにしても流石にこの空間は豪華な造りをしていた。


赤の絨毯が引かれ、アイボリーカラーの壁や天井の装飾には黄金が贅沢に使われている。

しかも室内にも関わらず非常に明るい。

魔石を使った照明器具でも使ってるのかな。



しかしなんだかんだで1時間くらい待ってるけど、いつ来るんだろう、皇帝。


従者「皇帝陛下がお見えになります。」

ざわざわっとした雰囲気から一気に張り詰めたような空気になった。



皆んなが皇帝に向かってお辞儀をする中、私達は片脚の膝つきの体制で待機した。郷に入っては郷に従うのさ。


奥の扉が開き、広間に入ってくる人物。

帝国皇帝マーカス3世の登場である。

煌びやかな王冠と装飾が施された服装に大きなマントを身に纏わせた姿であった。

流石、皇帝を名乗るに相応しいオーラを放ってる。


今顔は床を向けているけど、リコの方から会場全体の映像を網膜に直接投影させていた。


「皆の者、面を上げよ。」


「「……」」


「構わぬ。面を上げよ。」


「「「ははーっ」」」


少し顔を上げるが、直視はダメだったな。



マーカス3世「帝国皇帝マーカス3世である。其方の名前を述べよ」


私「ヤガミ・アキラと申します。

帝国の太陽に謁見の機会を与えて頂き、誠に光栄に存じます。」


 「「「「!!」」」」

???「ただの傭兵風情にしては礼儀作法をわきまえてる様に見えますが。」

???「それにしても慣れた振る舞いですな。」

???「只者ではないと言う事か。」


「静かに!」


マーカス3世「ヤガミよ。余の息子が世話になった。この場を借りて礼を言う。」

私「勿体なきお言葉、身に染みる思いです。」


マーカス3世「其方の帝国領での数々の活躍、余の耳にも入っておる。

実に大義であった。

これからも帝国の為に励むが良い。」

私「ははっ!」


ウィンケル侯爵「ヤガミ・アキラにはこれまでの帝国の為に働いた功績により、名誉貴族として子爵の位を授ける!

それに伴い、帝国内での参政権や住居の購入の権利を有する。故に功労金として20万ゴールドを与える。

以上。」

私「ありがたく頂戴いたします。」


………………………………


少し時を遡る。


宮廷魔法師ベルゲン「陛下!このベルゲン何としてもご報告しなければならない事がございます!どうかご了承下さい!」


公爵「如何に宮廷魔法師とは言え、このような行動は無礼であろう!

もうすぐ接見が行われるではないか!」

ベルゲン「承知の上でございます!今陛下にお伝えしなければならないのです!」



マーカス3世「…許す。申すが良い。」


ベルゲン「ありがとうございます!今接見の間に入るヤガミと言う冒険者の事でございます。

あの者はドラゴンを配下に置かれておるのです!

間違いなくあれは人の姿をしたドラゴンでございました!それも2頭でございます!」


「「何!」」


マーカス3世「ベルゲンよ…それは誠か⁉︎」

ベルゲン「陛下の前に嘘など、このベルゲン命にかけて真実であると申し上げます!

あの者には近寄らない方が賢明かと!」


ドラゴン2頭の存在はそれだけに国家権力に匹敵する。それは武力、比較する事の出来ない圧倒的な武力なのだ。


今ヤガミを何らかの理由を付けて拘束するにしてもあのドラゴンを制御出来る事は限りなく無理である。

もしここで暴れ出したら、半日で王都は屍の山となるだろう。


それ程ドラゴンは強大な力を持っているのだ。



マーカス3世「信じられん。どうやってドラゴンを…」


こうなったらヤガミを王都に留まる様にするのは変更だ。


触らぬ神に祟りなし。


用事が済んだらさっさと行きたがる北に行かせれば良いと思う皇帝であった。

…………………




パルガ、マヤ「「(ご主人様に捨てられたらどうしよう…)」」









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