第16話 竜族の娘達(4)
私は横にあった良さそうな岩に腰を掛け、目の前に正座してる竜族娘二人と話を再開した。
私の眷属(と言って奴隷と読む)となった二人だが、慎名を呼び続けるのは色々と不味いらしいので、内側以外で使う呼び名を作ることにする。
【パラリア・アルガン】は【パルガ】に。
【ブァルマイヤ・バラン】は【マヤ】とする事にした。
二人とも満足したようだ。
そろそろ本題に入ろう。
私「お前達は何故戦っていたのだ?」
二人が目を合わしながら考えの末、返事する。
マヤ「それはパルガが。」
パルガ「私、何も間違ってない!」
ムッ💢
マヤ「ひぃっ!」
パルガ「お許し下さい!マヤの住処が良さそうだったので奪おうとしてました‼︎」
なる程、そんな事かと思っていた。
マヤ、この子は相変わらずビクビクしてるんだな。これが最終的には【神龍】クラスに成長するんだから驚きだ。
マヤは擬人化しても157くらいの身長だった。金髪で白い肌と青い瞳、うっすらピンクの唇が小さな顔に収まっている。
身長と少しアンバランスなくらい発達したお尻に太もも、パルガほどでは無いがしっかりとした胸に細い腰が相まって破壊的なくびれを醸し出している。
私「事情はよくわかった。その住処やらも私の管理下に置くからこれ以上喧嘩はするな。そしてお前達は私と旅を続ける事になるからそのつもりで。
改めて自己紹介しよう、
八神 明(ヤガミ アキラ)だ。
そしてこちらにいる者は「リコ」、分からないことが有れば教えてくれる。暫くはお前達の管理を担当する事になる。わかったかな?」
パルガ「ハイ!」
マヤ「ハイっ!」
リコ「よろしくお願いします。」
パルガ、マヤ「「リコさん、よろしくお願いします‼︎」」
私「大変よろしい。」
「さて、一件落着と来たから、これから移動を始めたいが、先ずは服だな。お前達その体の上に人間の服と言うものを着てるように見せることは可能か?」
パルガ「はい、形さえわかればその様に見せる事は出来ます。」
マヤ「わ、わたしも出来ます。」
私「リコ、この世界で一般的と言える女性冒険者や騎士の姿をホログラムで出して欲しい。」
リコ「はい、二人の体型に合わせて何種類かのサンプルを3Dホログラムで投影します。」
リコから重鎧(ヘビーアーマ)から軽鎧(ライトアーマ)、冒険者、町娘、メイドなど色んな服装が等身大の3Dホログラム映像で投影され、それらを見て驚くドラゴン娘達。
「「凄い幻想魔法!リコさんは大魔道士だったのですか⁉︎」」
なんか勘違いの声が聞こえてくるが聞かなかった事にしよう。
リコ「マスターの好みを積極的に反映した形でございます。」
なるほどね。確かに私が好きなデザインしてるな。全体的に体のラインをしっかり表現した感じだ。
胸もしっかり、腰はシュッと、スカート類は少し短めかな?まあ、流石にメイド服装はロングスカートになってる。
私「先までは仕方なかったとは言え、裸のまま見るしかなかったが、
これからは君らは仲間であり女性として認識するので、君達が着替えが終わるまでは向こうで私一人で待機する。終わったら呼んでくれ。
リコ、後は頼んだ。」
リコ「わかりました。」
そっと場を離れる私だった。
私が見えなくなり、パルガは何か思うことがあったのかリコに近づく。
パルガ「あのリコさん。聞きたいことがあるんですが。」
リコ「なんでしょう?」
………………
やはり拠点が欲しいな。
拠点があれば制作工房を設置して色々作れるのだか、現在は何処を拠点にするか考えてる。
これより大陸北方向に向けて移動するが、そこの山々の奥に一つ作ろうか。
下手に領主とかになっちゃうと内戦に巻き込まれそうだしな。
ジャスミンは元気でやってるかな、関係を持つつもりではなかったが、ああなってからは歯止めが効かなかった。
素直で良い女だった。
別れる前の夜に浄化魔法をかけておいたのと使い捨てだがHPが1になれば完全回復、状態異常解除の魔法エンチャントが掛かったネックレスを渡してある。
危ない目に遭わない様に町付近の山賊やらモンスターはしっかり駆除したつもりだ。
暫く生活に困らない程度のゴルドも渡した。
しかし、また夜に客を取るのも、新たな仕事を始めるのも彼女の自由だ。
私は彼女の夫でも恋人でもないから指図は出来ない。だけどなんとか頑張って欲しい…
リコ「マスター。二人の着替えが終わりました。」
私「そうが、ありがとう。見てみよう。」
ほほう。
パルガは軽装の冒険者スタイルだった。髪型はポニテールにして、白のブラウス、胸部を邪魔しない革のベスト、少し短めのタイトスカートにスカート下には膝上までくるチャンキーヒールのロングブーツを履いていた。
よく似合うな。
そしてマヤと言うと……へそだしクロップTシャツにショートパンツ姿だとぉ⁉︎
膝上まではロングソックスの様なタイツを履いてる。おまけに靴は底の厚いスニーカーだ。
可愛い、確かに可愛いがとうしてこうなるんだ?
私はリコに視線を向けるのであった。
リコ「二人がマスターの好みを聞いて来ましたので。」
確かにドラゴンだからへそだしとかも寒さなんか平気だろうし、可愛いけど、いやもっと大事な何かを間違った気がするんだが。
「「ご主人様。」」
呼び声に私は二人の方に視線を向けた。
私「なっ‼︎」
そこには顔を赤くしこちらにお尻を向けたままスカートを巻き、ショートパンツを下ろした二人がいた。
Tバックだ。
パルガは白、マヤは黒のTバックを履いていた。
リコ「二人がマスターの好みを聞いて来ましたので。
ありがとう。ありがとう。
そこまでするとは思わなかった。
確かに嬉しい。地球では夢にも見なかった超美人ドラゴン娘達のTバック姿!
私「二人ともよく似合ってる。可愛いよ。もう充分だから服を着なさい。」
続きは夜にしようではないか。
宿まで急ごう!
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