第15話 竜族の娘達(3)

レッドを捕縛しリコと共にブァルマイヤが墜落した場所まで移動して来た。


【言霊魔法】による影響で未だに地上にうつ伏せたまま身動きが取れないブァルマイヤがそこに居た。


私はレッドを下ろし捕縛を解いてやった。

髪を下ろしながら渡していたシーツで身体の大事な場所を隠すレッド。


私は少し間を置き改めて彼女を観察する。


「巨乳」である。

しかも垂れ下がる事などなくしっかりと弾力のある形だ。しかもこいつうっすらと腹筋が割れていた。

凄くエロとスポーティーさが混在してます。ありがたい。

いかんいかん!エロオヤジ性分丸出しだな。



私「では、お前は私に対して闘いを挑んだが、負けた。よってお前の処遇は私の決定に委ねられる。

【主従関係】契約の為に名前を言え。」


身を震えながらレッドが声を出す。

レッド「………誰がお前なんかの下僕になるものですか。私は誇り高きレッドドラゴン一族の長の娘。人間に従った覚えなど無い!」


なる程、まだ状況が理解できない様だ。

私は十数秒の猶予を与えた後、彼女に向けて呪文を唱える。

『四つん這いになれ』


レッドの身体が動き出し、操り人形の様に手足を地面にくっつけられていく。

レッド「また!訳の分からない呪術を‼︎ 離せ!離せぇぇ!」

私はインベントリからムチ「スキュラー」を取り出した。

電撃と毒ダメージに神聖力のエンチャントが加わったものだが、今回は死なない様に出力は最低限にした。



私「話が聞けれないならこうするしか無いな。」

レッド「な、な!ちょっ!ちょっと待って!」

『フウィッーー、チュワァッ‼︎‼︎』

ムチが空気を裂きながらレッドの背中に食い込む!


レッド「ぎゃぁぁぁぁーー‼︎‼︎」

夕陽で真っ赤に染まっていく森の中で、彼女は空が裂けるかの様な悲鳴を出し続けた。

ブァルマイヤはその光景に怯えながら目を背けるのであった。




レッド「やめて…やめてください…もうやめて…痛い…痛いのいやぁ…」

私「喋る気になったか?」

レッド「私の名はパラリア、【パラリア・アルガン】です…。もう叩かないで…ください。お願いします。」


パラリアは涙を流しながら慈悲を乞うのであった。

体が痙攣を起こしてる様だ。顔と下は自ら出した唾液によりぐちゃぐちゃになってる。



【パラリア・アルガン】

実は名前は擬人化魔法を行う時、わかっていた。

SYSTEMから告知があったのだ。

敢えて名前を喋らせたのは完全に心を折り、屈服させる為である。


ドラゴンには命の危機に晒されるとか、耐えられない痛みが延々と続く事に対しての免疫があんまりない。


生物のトップに群輪する存在として長年を生き続ける彼らにそう言う場面が少ないからだ。

性格には個体差はあるだろうが、大体は似た感じた。


パラリアの体は背中からお尻にかけて鞭の跡が血を滲む感じで生々しく痕跡を残してる。

出力を下げたとは言え、鞭の物理力によるダメージは相当な筈だ。


私が現世のイラクで捕虜となり、打たれたムチは本当に痛かったからな。

ーパラレスキューー

それが若い時の私の職務だった。

今になって思うと懐かしい。



私「では、」

私はパラリアの額に手を合わせ主従関係の契約を行う。

その時、ほんの僅かな間、創造神の姿が見えた様な気がしたが気のせいだろう。

契約が終わったパラリアのクビに細いバンド状の【チョーカー】が生成された。

それと同時に体の拘束を解除し、自由にしてやる。


私「リコ、パラリアの手当てをしてやれ。」

リコ「サーイエッサー。」

なんだかパラリアの瞳が恐怖心から少し和らいだ感じがした。

パラリア「あのぅ!」


私「うん?なんだ?パラリア。」

パラリア「あなた、いえ!ご主人様は創造神様の使徒だったのでしょうか?」


…?なんでそうなる?

おいブァルマイヤ、お前はいつの間に人間化して土下座してんだ?

誰に教えて貰ったんだそれは。

それと、恐る恐る「私も聞きたいです。」見たいな目をキラキラしながら私を見るんじゃ無い。













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