星の声を聞く話

藤道 誠

ホロスコープ、半端ないって

 ちょっと前に聞いたフレーズから入らせていただきました。2018年のW杯です。懐かしいですね。


 さて、結論から言わせていただきます。

 ホロスコープ、半端なかったです。全ての結果に頷きました。凄すぎて興奮してしまいました!

 ということで、読んでくださった方の紹介をしつつ、ホロスコープの結果と感想、そしてそれを作品にどう活かすか。これを書いていこうと思います。




 ホロスコープを読んでくださったのは、上月琴葉さん(@soukyuuhaguruma)

 絵や小説を書きながら、オンラインイベントの主催をし、一次創作支援のTwitterアカウントを持ち、ロゴデザインや小説下読みの有償依頼を請け負う方。いつも大変お世話になっています!

 そんな上月さんは、占いが趣味。通常のホロスコープは「占い」の側面が強いですが、上月さん曰く、「創作作品のホロスコープを読むのは分析」とのこと。なるほど。

 そして、星ごとに意味が違っていて、こんなことが読み取れるそうです。


太陽…創作の主人公

月…物語の結末(結末予測)

水星…主人公たちの思考

火星…主人公たちの情熱の向かう先

木星…主人公たちにとっての幸福のかたち

金星…主人公たちの恋愛模様

土星…作品中で主人公たちに与えられる試練

天王星…作品中で変革されること

ASC…作品がぱっと見で読者に与える印象


 ここまで聞いて、「創作作品とホロスコープを絡めるなんて、めっちゃ面白そう!」となった私。お言葉に甘えて、早速、お願いしちゃいました!

 そこで必要になるのは、作品の執筆開始日と時間、場所の3点。

 ちなみに、舞台となる土地や、モデルになった土地が現実にある場合、そこの緯度経度でホロスコープを作ります。異世界が舞台の場合は、作者の出身地でOKだそう。

 時間は、作品内で明確な時間軸が決まっている場合、その時間を使います。


 私の場合、執筆開始日を覚えてないので、個人サイト開設日と出身地を入力してホロスコープを作りました(記録がある中で最も古い日付)また、時間も覚えてないために不明としたところ、ASCは表示されず……残念。

 そうして作成したホロスコープは、下記の結果となりました!


太陽…射手座→創作の主人公

月…蟹座→物語の結末(結末予測)

水星…射手座と山羊座の境界→主人公たちの思考

火星…獅子座→主人公たちの情熱の向かう先

木星…水瓶座→主人公たちにとっての幸福のかたち

金星…射手座→主人公たちの恋愛模様

土星…天秤座→作品中で主人公たちに与えられる試練

天王星…魚座→作品中で変革されること


 文字を見て分かる通り、射手座が多いです。そして、星が極端に片側に偏っています。

 これらの星座に、どんな意味があるのか。めちゃくちゃ気になりますね!

 が、しかし。全ての結果を載せたいのは山々ですが、そうすると長くなってしまう。それに今回は、ホロスコープによる分析を紹介することが目的で、作品を紹介することが目的ではないですし。かと言って、結果の具体例も無しでは、紹介にもならない。

 という訳で。ここでは簡単に、総括的なことだけを紹介します。それがこちら。


「全体的に射手座が多いので「理想」が大きなキーワードになりそうな作品です。同時に現実との戦いにもなるでしょう」


 いやはや……上月さん。本編の紹介本に掲載した第1章20話までしか読んでいないと思われるのに、ここまで分かってしまうとは!20話と言えば序盤も序盤で、「はじめまして。どちらからいらしたんです?」から始まる世間話の程度の情報量しか、出していないのに! 物語の核心をズバリ指摘してくるとは……!

 確かに、あらすじやキャッチコピーでは、主人公には「理想のため、現実に抗う」という展開を用意していると、読み取れなくもないです。しかし、ここで「大きなキーワード」となっている通り、「理想と現実の戦い」は主人公だけではありません。それ以上のことは、お伝えした記憶は無いです。

 しかも、ホロスコープの画像をツイッターのDMで提出してから約20分の間に、総括を含めて9項目の内容が、リアルタイムで送られてきました。1項目で平均2分程度です。分析をする時間や、文字を打つ時間を考えると、他人の作品のあらすじなどを確認している暇はありません。

 そういったことから、純粋にホロスコープだけを見て、その意味から作品の分析していることが分かっていただけると思います!




 こうしてホロスコープを読んでくださった結果は、最初にお話した通り。興奮するくらいに当たっていました!

 ですが、興奮するだけで終わってしまうのは、実に勿体無い。上月さんが「分析」と言っていたように、この結果を創作に活かしてこそ、だと思うのです。

 とはいえ、私の中で作品は完結しており、あとは文章化するだけです(これがなかなか、思うように進まないのですが……)

 ならば、どうするか。「小説の宣伝のキーワードにする」という活用法です。


 キャッチコピーやあらすじは、短い文章で作品の魅力を伝える必要があります。ツイッターでは最大140字ですし、タグ付けするとさらに少なくなります。

 確かに、キャラクターや物語の魅力は、作者の主観的な視点でも見付けられます。どんな物語も、作者の「これ、面白くね?」から始まるものですから。

 ですがこれは、星の位置から得られる傾向という、第三者どころか人間でもない視点を基に見るもの。そこから、自分では気付かなかった印象や魅力を、見付けられるかもしれません。


 また、ホロスコープならではの強みもあります。執筆中でも分析可能ということです。誰かに作品を読んでもらう必要はありません。「作品の執筆開始日と時間、場所」の、3点があればいいのですから。

 それによって、頭の中に漠然と浮かんでいたイメージや方向性が、しっかりと形作られるかもしれません。そういう使い方もありだと思います。




 遥か昔の人々は、星を観察しながら生活していました。その技術は、現代にも受け継がれています。

 その流れの中で生まれたホロスコープの技術を使い、作品分析としては一風変わった手法を取り入れる。なんだかロマンチックで、面白いと思いませんか?

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星の声を聞く話 藤道 誠 @makoto_f_hikari

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