第5話 罰ゲームジャンケン

「だからと言って恋愛の手を抜く気は全く無いけどね♡」


「.....お前な.....」


「.....ムー.....」


俺達はゲームセンターにやって来た。

その中で俺はその姿に顔を引き攣らせる。

それからみーちゃんは笑顔を浮かべながら俺の腕に縋る。

俺はその反応に苦笑しながらみーさんに慌てつつ助けを求める。


だがみーさんはジト目をしていた。

そして頬を膨らませてプイッと横を向く。

俺はその姿に顔を引き攣らせた。


「最低だよ」


「.....ご、御免なさい.....」


「ねぇねぇ!かーちゃん!私、UFOキャッチャーしたいかも!」


「.....お前は少し自重してくれ」


「嫌だ」


「.....嫌ってお前.....」


そしてゲームセンター内のUFOキャッチャーを見ながら目を輝かせるみーちゃん。

俺はそれを見ながら逃げようかな、と思ってきた。

するとその中でみーさんが何か目を留めているのに気が付く。


目を丸くしながら、どうした?、とみーさんに聞いた。

みーさんは、え!?な。何でもない、と首を振るが。

見ていたそこには.....パンダのぬいぐるみがあった。

俺は、ああそういえば前も見てたよな?、と聞いてみる。


「.....そうだね。でも私は.....下手くそだから.....」


「じゃあ取ってやるよ。俺が」


「お金が掛かる.....から」


「.....まあお金は大切だよね。.....でも今回は特別だしな」


「.....そういう所が.....」


ん?、と思いながらみーさんを見る。

みーさんはプイッと赤くなりながら横を向いた。

その姿を見ながら俺は、じゃあ投入だな、と言いつつ。

パンダのぬいぐるみを取る為に準備した。

それからアームが動き.....。



うーん。

3000円も掛かってしまった。

やっぱり俺も下手くそなものだな。


だけど成果はあった。

俺はパンダのぬいぐるみをそのままみーさんに渡す。

みーさんは笑顔を浮かべる。

有難う.....、と言いながら、だ。


「.....気にするな。.....まあ掛かるもんは掛かるしな」


「.....でも有難う」


「.....」


そうしていると。

遠くで待つ間、リズムゲームをしていたみーちゃんが戻って来た。

ブレザーを脱いで遊んでいた様だ。


あー良い汗かいた、とか言っているが。

えっと.....汗かいたのか?コイツ。

俺は赤面しながらみーちゃんを見る。


「.....どしたの?」


「.....カッターシャツが.....」


「.....わーお。.....もー。エッチー。下着見えているからって最低」


「いやいやお前気にしろよ.....もう少し」


「気にしないってか特に気にならない。君なら」


「.....」


コイツという奴は。

思いながら俺は額に手を添える。

それから.....赤くなっているみーさんを見る。

みーさんは首を振った。

それから、じゃあこれからどうする?、と聞いてくる。


「そうだな。メダルゲームでもすっか?」


「うーん。そうだね。それも楽しいかもだけどリズムゲームも楽しいよ」


「私はプリクラが撮りたいかも」


「.....」


「.....」


「.....」


意見が一致するどころか。

かなり曲がっていた。

俺は苦笑しながらまた睨み合う2人を見る。


というか17時過ぎたし.....入場制限も掛かりそうだし.....その。

これ多分ラストチャンスだと思うしジャンケンで決めたらどうなんだ、と提案する。

すると、そうだね。ジャンケンか.....それも良いね!、と言いながらみーちゃんは構える。

みーさんも構えた。


「.....ジャンケンで決めて良い?」


「.....負けた方は罰ゲームでもあるの?」


「それ良いかも。罰ゲームは.....顔に炭を塗る」


「.....正月かよ」


というのは冗談だけど.....でも。

まあ罰ゲームだったらそうだね。

1日何でも相手のお願いを聞くとかは?、とみーちゃんは言った。

俺はその言葉に目を丸くする。

それから、良いのかそれで、と話す。


「.....うん。だって負けないし」


「絶対に負けないって事はないだろ.....良いのか?」


「うん」


「じゃあ私もそれで」


と言いながらみーちゃんとみーさんは顔を見合わせる。

そしてジャンケン大会(罰ゲームあり)のジャンケンが始まり。

そのままみーちゃんが負けた。


だから言ったのにな。

みーさんはジャンケンめっちゃ強いから。

そして俺達はプリクラを撮る事になり。

みーちゃんは1日貸切の人になった。



「おかしい。何故私が.....負けるの?」


「そういうもんだ。諦めろ」


「.....ふふふ」


そして俺達はそのままプリクラを分け合ってから。

17時過ぎたので家に商店街を超えたりして帰宅し始めた。

俺はそんなみーさんに聞いてみる。

みーさんはどんな罰ゲームを課すの?、と。

すると、私はそんなコキ使ったりしないよ、と言う。


「でも罰ゲームは罰ゲームだから。私は.....貴方の.....優子さんとかーくんの出逢った時とかの過去を知りたい」


「.....私の昔?」


「俺の過去?」


「.....うん」


俺達の過去、か。

そんなもん知ったって意味ないと思うけどな。

結構.....色々あった出会いだったし。

まあそこら辺は省略しても良いかと思う。

考えながら俺はみーさんを見る。


「私の過去なんか知っても意味無いよ?楽しく無いけど.....それで良いの?罰ゲーム」


「私は誰かを従わせるのは好きじゃないから」


「.....ふーん。不思議な人」


「.....みーさんはそんな人だからな」


俺はみーちゃんの言葉に苦笑い気味に回答する。

みーちゃんは?を浮かべながら口をへの字にして、ふーん、と納得した。

俺達は顔を見合わせて苦笑する。

そしてみーちゃんに向く。

歩道で立ち止まりながら歩きながらを繰り返しながら。

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許嫁であった女子に寄られているのですが俺には既にまた別の許嫁が居るんですが。.....どうしたら良いでしょうか? アキノリ@pokkey11.1 @tanakasaburou

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