第3話K君の失敗

K君は前の会社の同僚だ。僕より打たれ弱く、会社を4年で辞めた。それから、製造業に就いた。

給料はうん十万あるらしい。

しかし、彼は素人のくせに株に手を出し、300万の借金を作った。

僕に、

「死ぬ前に羽弦君と会いたい」と、言い時々会っていた。

決めゼリフの「死ぬ前に……」と言うのが嫌だった。

K君は300万の借金を処理できず、消費者金融に手を出した。


僕は怖くなり、彼から離れた。

あれは、4年前携帯電話から、

「もう、どうする事も出来ない、死ぬ前に……」

僕は電話を切った。そして、着信拒否した。

風の便りでは娘2人とも発達障害らしい。

苦しいのは分かるが、僕に言われても何も出来ない。20万円貸してくれとか言うから嫌だった。素人が株なんかに手を出すからだ。


やな、友達だったな。K君は。

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