第8話披露パーティーまでに・・・

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エリス「陽太!起きて!」

陽太「ん…?」

陽太「エリス…?どうしたの?」

エリス「実は、さっきお父様から今日、私と陽太の結婚の披露パーティーをするから準備して大フロアに来なさいって…」

陽太「へ?」

陽太「結婚の披露パーティー?」

陽太「やるとは、聞いてたけど、今日⁉︎」

エリス「そっ、そう見たい。」

陽太「マジか…」

エリス「とりあえず着替えないと!」

陽太「そうだな。」

陽太「あっち向いてて。」

エリス「分かった〜」

陽太「今日は、素直だな。」

エリス「そうだね〜。」

陽太「ん?」

エリス「どうしたの?」

陽太「いや〜。」

目の前にある鏡越しにエリスを見てみると。

エリスが、こっちを見ていた。

陽太「エリス…」

エリス「なに〜。」

陽太「鏡見てみて。」

エリスと目が合う。

エリス「あ!」

エリスが後ろを見る。

陽太「もう遅いよ。」

エリス「ゔっ…ごめん。」

陽太「見るならガッツリみないでくれる?」

エリス「え?それって…」

陽太「はい!行くよ!」

エリス「ねぇ!」

数分後…

エリス「着いたね。」

陽太「そうだね。」

エリス「入ろうか。」

(ガチャ…ギ〜)

国王「よく来たな。」

陽太「国王陛下…」

国王「国王陛下では、無くお父さんと呼びなさい。」

陽太「え?」

エリス「お父様なりの、よろしく。と言う意味だと思うよ。」

国王「んっん!」

国王「ひとまず、2人とも呼びたい人を呼んでくると良い。」

エリス「分かりました。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー数時間後…

俺とエリスは、冒険者ギルドに来ていた。

陽太「ミエルさん。」

ミエル「はい。」

ミエル「何でしょう?」

エリス「ちょっと良いですか?」

ミエル「はっはい!」

ミエル「何でしょう?」

ギース「どうした?」

ギース「‼︎」

ギース「どうした、陽太」

陽太「ギースさん、ちょうどいい所に。」

陽太「2人とも、少し良いですか?」

ギース「あぁ、大丈夫だ。」

エリス「あの、ここでは、その…」

ギース「分かった。」

ギース「着いて来てくれ。」

ミエル「分かりました。」

〈ギルド長室〉

ギース「どうされましたか?」

エリス「実は、結婚の、披露パーティー。」

ミエル「けっ結婚⁉︎」

ミエル「結婚ですか…」

陽太「どうかされました?」

ギース「ミエルは、陽太さんに下手惚れしているんですよ。」

陽太「へ?」

ミエル「な!ギルド長!」

陽太『マジ?』

ギース「何だ?」

ミエル「何だ?じゃありません!」

エリス「まぁまぁ。」

陽太「え?エリス知ってたの?」

エリス「だって、ミエルと初めて会った時の反応が分かりやすかったし。」

エリス「陽太は、気づかなかったの?」

陽太「いや、好意を向けられているのは、気付いたけど。」

ミエル「うそ…」

ミエル「そんな…」

ギース「はっはっは!まぁ、その分かりやすさが副ギルドマスターとして尊敬されている理由なんだけどな。」

陽太「な!ミエルが、福ギルドマスター⁉︎」

ミエル「やはり、気づいていなかったんですね。」

ミエル「改めてご挨拶をさせてもらいます。」

ミエル「冒険者ギルド、副ギルドマスターのミエルです、改めてよろしくお願いします。」

陽太「こちらこそよろしく。」

エリス「よろしくね、ミエル。」

ミエル「よろしくお願いします、王女様。」

エリス「そう言えば、少しお願いがあります。」

ギース「何でしょう。」

エリス「少しの間だけ、ミエルと2人だけで話をさせてくれないかな?」

陽太「え?」

ミエル「お話ですか?」

エリス「はい。」

ギース「分かりました。」

そして、俺とギースはギルド長室から出た。

その頃部屋の中では…

エリス「さて、ミエルさん単刀直入に言いますが、陽太のどこが好きなんですか?」

ミエル「‼︎」

エリス「私は、陽太が、一緒にいるだけで幸せな気持ちになり、強くて、顔も整っていて優しくて、人のことをちゃんと考えていてでも、少し鈍感で、でも頼りがいがある所に、惚れました。」

エリス「ミエルさんは、陽太のどこに惚れたんですか?」

ミエル「わっ私は、陽太さんは、ただの受け付けの私に優しくしてくれて、それに下心は、全然無くて、剣も強くて魔法も凄い所に惹かれました。」

エリス「ミエルさん、あなたは、陽太の側室になりたいと思っていますか?」

ミエル「‼︎はい!」

エリス「それなら、結婚披露パーティーの後に少しお話をしましょうか。」

ミエル「分かりました。」

その頃…

陽太「ギースさん、何の話をしてるんでしょうか?」

ギース「分からんな。」

陽太「ん〜?」

陽太「・・・」

陽太「エリス、まだ入ったらだめ?」

エリス「陽太、入っても良いよ。」

(ガチャ)

陽太「何の話をしてたの?」

ミエル「・・・//」

陽太「??」

陽太「ミエル?」

ミエル「は、はい!」

陽太「どうしたの?」

ミエル「なっ何でもありません。」

陽太「そう…分かった。」

エリス「ひとまず、お二人とも明日はよろしくお願いしますね。」

数分後…

冒険者ギルドを出た俺とエリスは、武器屋に来ていた。

陽太「どなたかいますか?」

陽太「ティナ?」

ティナ「は〜い。」

奥からティナが出て来た。

ティナ「あっ!陽太さん。」

ティナ「どうされましたか?」

エリス「ティナ、ゴイルは、いる?」

ティナ「オヤジですか?」

陽太「はい。」

エリス「少し、お話がありまして。」

ティナ「分かりました。」

ティナ「オヤジ!陽太さんが来てるよ!」

ティナが、そう言うと奥からゴイルが、勢いよく出て来た。

ゴイル「おぉ!やっと来たか!」

陽太「やっと?」

ゴイル「あぁ、ちょっと来てくれ!」

陽太「分かった。」

(ガチャ)

ゴイル「ここが、俺の工房だ。」

ゴイルの工房には、鍛冶用のハンマーや、色々な武器や、防具、金属が置かれていた。そしてその中からゴイルは、一本の片手剣を、取り出し俺に渡して来た。

ゴイル「ほれ。」

陽太「これは?」

ゴイル「鑑定してみろ。」

陽太「?鑑定魔法」

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《オリハルコン・片手剣[長]》

【属性火・水・風・土・氷・闇】

【強度無限大】【鋭さ9999999999】

【魔力浸透率9999999999%】

【加護龍の加護・世界樹の加護・魔王の加護・匠の加護】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

陽太「な!こっこれは!」

ゴイル「どうだ!」

陽太「どうやってこんな物を作ったんですか⁉︎」

ゴイル「それはな、幻の鉱石、オリハルコンや、龍の心臓、世界樹の水、魔王の血、を使って、今の俺に出来る最大の技術と、錬成魔法を、24時間かけ、鍛え上げた聖剣を、こすために作った剣だ。」

エリスが、部屋に入って聞いてきた。

エリス「陽太、どうしたの?」

陽太「えっと、この剣が…やばい。」

エリス「⁇」

ゴイル「陽太が、持ってるその剣は、幻の鉱石オリハルコンや、龍の心臓、世界樹の水、魔王の血なんかを使って作った、俺の最高傑作だ。」

エリス「へ?オリハルコンに、龍の心臓に、世界樹の水と、魔王の血⁉︎」

エリス「ゴイルさん…幻の鉱石であるオリハルコンと、龍の心臓は、まぁ良いです、しかし!魔王の血ってど言う事ですか⁉︎」

ゴイル「神魔のダンジョンで見つけた。」

エリス「新魔のダンジョンって…」

エリス「失礼ですが、レベルは、おいくつですか?」

ゴイル「93です。」

エリス「93⁉︎」

ティナ「私たちドワーフは、鉱石を採取する事でレベルが、上がるんですよ。」

陽太「すごいですね。」

エリス「ということは、ティナさんのレベルは…」

ティナ「はい、74です。」

陽太「俺より50も上…」

ティナ「そう言えば、お二人は、どのようなご用件でしたっけ?」

エリス「あ!実は、私たち結婚するんです、そして明日披露パーティーをするんです。」

エリス「なので招待状を、渡しにきたんです。」

エリスが二枚の紙を渡した。

陽太「それは?」

エリス「招待状です。」

陽太「そうなんだ。」

陽太「ギースさんたちには、渡した?」

エリス「渡しましたよ。」

陽太「そっか。」

ティナ「私たちが、行っても良いのでしょうか?」

陽太「来て欲しいんです。」

ティナ「‼︎ありがとうございます。」

エリス「では、また明日。」

ティナ「はい。」

ゴイル「おう!それじゃその剣は、結婚のお祝いの品としてやる、だから陽太、受け取れよ。」

陽太「…分かった、ありがとう、本当に感謝する。」

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ゴイルたちと、わかれて俺と、エリスは、城に帰ってきていた。

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