第5話突然の出来事・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

エリスとの、約束から、

1時間後…

俺は、エリスの部屋の前にいた。

(コンコン)

陽太「陽太です。」

陽太「エリス、入ってもいい?」

エリス「うん…いいよ。」

(ガチャ…バタン…)

エリスの、部屋に入ると、エリスが背を向けて座っていた。

陽太『これが女の子の部屋か…』

陽太「エリス、どうしたの?」

エリス「・・・」

陽太「エリス?」

エリス「あのね、陽太…」

陽太「何?」

エリス「実は、お父様にも内緒にしている事があって…」

陽太「内緒してる事?」

エリス「うん…」

陽太「それって、他の人に聞かれるとまずい?」

エリス「うん…」

陽太「そっか…なら…」

つい最近習得した魔法を、使う。

陽太「消音魔法」

陽太「危険感知魔法」

陽太「反射結界魔法」

陽太「結界魔法」

魔力が抜けていく感覚があった。

陽太「ふぅ〜これで大丈夫?」

エリス「わざわざありがとうね…」

陽太「大丈夫だよ。」

エリス「単刀直入に言います。」

エリスが、こっちを向いて真剣な眼差しを、向ける。

陽太「はっはい。」

エリス「本当に申し訳ないんだけど、魔王を倒しても、この世界にいてくれないかな?」

陽太「え?」

エリスが、近寄って来て、いきなり抱きついてきた。

陽太「‼︎」

エリス「ごめんね、こんなのひきょうだよね。」

陽太「・・・」

エリス「実はさ、昨日と今日の二日間一緒にいてとても楽しかったんだ。」

エリス「こんな気持ち初めてなの…」

陽太「それは…」

エリス「あ!あっちの世界に、彼女がいるのならいいんです…」

陽太「彼女は、いないけど…」

エリス「私じゃ…だめ…かな?」

陽太「・・・」

そっと抱きしめる。

陽太「こんな俺で良いならよろしく。」

エリス「‼︎うん!よろしく、陽太!」

(コンコン)

陽太「‼︎」

城の人「エリス様…陛下が、お呼びになっています、勇者様と一緒に、大フロアに来るようにと。」

陽太「消音魔法解除」

エリス「はい、分かりました。」

エリス「・・・」

陽太「だって、エリス。」

陽太「エリス?」

エリス「も〜お父様のバカ!タイミング悪すぎ!」

陽太「ふふっ。」

エリス「あ!笑った!」

陽太「ごっごめん。」

エリス「許します。」

陽太「ありがとう。」

陽太「呼ばれてるんだし、とりあえず行こ。」

エリス「そうだね。」

エリス「それじゃあ行こうか。」

陽太「うん。」

数分後…

陽太『やっぱ、ドア、デカ!』

(ガチャッ…ギー)

(ガチャン!)

部屋に入るなりエリスが、

エリス「お父様、何で呼んだんですか?」

陽太『いきなりそれを、言うのか。』

国王「皆で食事でもどうかと思ってだな…」

エリス「私は、陽太と2人っきりで食べたいです!」

エリスが、俺の腕を組んできた。

陽太「な!」

国王「ほう…陽太殿…これは、どう言うことかな?」

陽太「えっと…あの…この…その…」

陽太『やばいやばい!絶対に怒ってる。』

エリス「陽太は、何も悪くないの!」

陽太「⁉︎」

国王「何故だ?」

エリス「私が、さっき陽太に、好きって伝えたから。」

国王「!エリスよ…それは、どう言うことだ?」

エリス「だって…」

国王「だって?」

エリス「だって!陽太と一緒にいてとても楽しかったし、もっと一緒にいてほしいと思ったから。」

国王「それを母さんが聞いたら何と言うか!」

エリス「喜んでくれるわよ、絶対に!」

国王「何故そう言い切れる。」

エリス「だってお父様が、お母様に、プロポーズしたときにも、同じような事をお爺様に言ったんじゃない!」

国王「な!何故、それを知っている!」

エリス「お母様によく聞いていたからよ!」

国王「そっ、そうか…」

国王「我が娘も、同じことを言うか…」

国王「陽太よ…そなたは、娘のエリスを、一生をかけて守っていくとここに誓うか?」

陽太「はい。誓います。」

国王「エリスよ…そなたは、陽太のことを、一緒をかけて守っていくとここに誓うか?」

エリス「はい。誓います。」

国王「そうか。」

国王「それならば、ここに我がグレイ・ホォン・ラフテルトの名前を用いて発表する。」

国王「両者、異論は、ないな。」

エリス「はい。」

陽太「はい。」

エリス「ねぇ陽太、式はいつあげようか?」

陽太「な!」

陽太「し…し…式⁉︎」

国王「何を焦っているのだ?」

陽太「へ?」

国王「先ほど婚姻の儀をしたのだぞ?」

陽太「婚姻の儀⁉︎」

エリス「だめだったかな?」

エリスが、目を見て言ってくる。

陽太「いや…ダメじゃないけど…」

国王「それならば良いでは、ないか。」

エリス「よろしくね、陽太。」

陽太「あぁよろしく、エリス。」

国王「ふむ…それならば陽太よ、魔王を倒したあかつきには、この国の国王に、なってもらおうか…」

陽太「え?」

国王「何か不満か?」

陽太「いえ、そんな事は、ないんです!」

陽太『しかし、国王って…まぁそうなるか、第一王女の婚約者なんだもんな。』

陽太「分かりました。」

国王「それでは、食事を、いただこうか。」

陽太「はい!」

エリス「今日は、いっぱい動いたから、お腹がすいたわね。」

陽太「そうだね。」

国王「食事を出してくれ。」

国王がそう言うと扉が、開き色とりどりの、食事が運ばれて来た。

陽太『凄く、美味しそう。』

国王「では、いただくとしよう。」

エリス「はい。」

陽太「いただきます。」

国王「⁇」

エリス「⁇」

エリス「陽太、今なんて言ったの?」

陽太「ん?…あ〜いただきます?」

エリス「そう!いただきます?って何?」

陽太「いただきますは、俺の住んでた、日本って言う国の言葉で、ご飯を食べるときに、食べ物と、食べ物を、育ててくれた人や、食べ物を、取ってくれた人、そして食べ物を、調理してくれた人にありがとうって言う感謝を込めていただきますって言うんだ。」

国王「それは、興味深い。」

エリス「ねぇ、お父様、私たちも言おうよ。」

国王「そうだな。」

国王・エリス「いただきます。」

みんなでいただきますと、言った後ご飯を、いただいた。

この国のご飯は、日本で言うパーティーのときに食べるものが多かった。

陽太『うん。普通に美味しい。』

お腹が空いていたのか、みんなすぐに完食した。

陽太「あ〜美味しかった!」

国王「気に入ってくれてよかった。」

陽太「はい。とても美味しかったです。」

陽太「あっそう言えば。」

エリス「どうしたの?」

陽太「いや、さっきいただきますって言ったよね。」

エリス「うん。」

陽太「それと似たような事で、ご飯を、食べ終わったらこんどは、ごちそうさまでしたって言うんだ。」

エリス「何で?」

陽太「いただきますとは、似てるんだけどご飯を、食べた後に食べ物と、食べ物を、育ててくれた人や、食べ物を、取ってくれた人、そして食べ物を、調理してくれた人に美味しかったですと言う感謝を込めてごちそうさまでしたって言うんだ。」

エリス「そうなんだね。」

国王「なるほど。」

国王「陽太殿の国では、感謝を、大切にしているのだな。」

エリス「素敵ね。」

陽太「では、」

国王・エリス・陽太「ごちそうさまでした。」

国王「もう時間も遅いから、2人とも部屋に戻りなさい。」

エリス「はい。」

陽太「分かりました。」

(ガチャ…)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー大フロアから出ると…

(ぎゅ〜)

エリスが抱きついてきた。

陽太「ちょっエリス?」

エリス「これからもよろしくね…陽太。」

陽太『‼︎』

陽太「あぁよろしく、エリス。」

俺も、エリスを抱きしめる。

国王「孫の顔が早く見れそうだな。」

扉の隙間から顔を出してグレイ様が、そう言っていた。

陽太「な!」

エリス「おっお父様⁉︎」

エリス「陽太!早く部屋に戻ろ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー数分後…

部屋に着くとエリスが。

エリス「おやすみ陽太。」

陽太「あぁ、おやすみエリス。」

そしてエリスが、俺の頬にキスをしてきた。

陽太「な!」

エリス「それじゃあね。」

(ガチャ)

エリスが部屋に戻った。

陽太『え?きっキスされたよな?』

陽太「・・・」

自分の顔が赤くなるのが分かった。

そして、慌てて自分の部屋にはいった。

(ガチャッ)

陽太「・・・」

陽太「ふぅ〜」

陽太『明日からどう接したら良いんだろう?。』

陽太「・・・」

陽太「分からん!」

陽太「でも…」

陽太「マジか〜」

陽太「これから、もっと大変になるな〜…」

陽太「でも、やっぱり、人に好かれるのは、嬉しいな。」

陽太『なんか疲れたな…寝よ。』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る