第4話 かけたいなー……(おしっこを)
未咲「ねぇ早くあげてよぉれいかちゃ~ん……わたしがこれからどうなっちゃうか、昔からずっと一緒だった玲香ちゃんだったら知ってるよね……?」
玲香「わかってるわよ、早くあがりなさい」
息をきらしながら土足であがりそうな勢いで未咲がわたしの家に来た。
未咲「あっ、だめっ……」
玲香「もうちょっと耐えなさいよ、目の前にあるから……」
未咲「ねぇ、玲香ちゃん……」
玲香「ん、なによ……っ?!」
気づいたときにはしりもちをつかされていて、何が起こったか一瞬分からなかった。
未咲「はぁ、はぁ……もう、がまんできない……玲香ちゃんあのねっ、おしっこ、玲香ちゃんのおっぱいにかけてもいい?」
玲香「なんでまた突然……あんたさっき頭でも打ったの?」
未咲「ちがうよぉ……なんかそうしたら玲香ちゃんとつながってた記憶おもいだせるかなーって」
玲香「それを思い出してどうするつもり? わたしと小さい頃からやり直したいとか?」
未咲「それもある……けど……進くんったらね、わたしの趣味にあんまり理解ないんだ……」
玲香「それはつらそうね……お話、聞かせてもらえるかしら」
未咲「うん……あのね……」
♦
進「なんだよっ、いきなりパンツごとズボンおろしたりしてさ~!」
未咲「わぁー、言っちゃなんだけどちっちゃくてかわいー」
進「うぅ……それずっと気にしてることだったのに……」
未咲「これから進くんとすきなこといっぱいできるねっ」
進「ちなみに未咲ちゃんは何がしたいの……? なるべくやさしく……」
未咲「このままおしっこ、してほしいな……」
進「えっ、嫌だよ……僕がどれだけ現役時代にトイレに気をつかってたか、キミしらないでしょ……」
未咲「そこをなんとか……」
進「嫌ったらいや! キミちょっと強引な部分あるから気をつけてね?」
未咲「けちー……」
言いながら、ばれない程度にふにふにさわってみる。
進「ちょっと未咲ちゃん! だめっていってるだろ!」
未咲「だめじゃないもん。わたしがしたいからしてるだけで進くんにはかんけーないもーん」
進「まったくもう……」
なされるがままにいじられる進くん。ほんとに嫌になってきたようで……。
進「キミがさわりすぎたから、ちょっと僕おかしくなってきちゃったんだけど!」
未咲「はーい動かないでー。まだ終わってないよー」
進「もう耐えられない……出すけどいい?」
未咲「おしっこだよね?」
進「おかしいでしょそもそも……そこは精子じゃないの?」
未咲「わたしにとってはこっちなんだけどなぁ」
進「キミ、男の子のことよくわかってないでしょ……」
未咲「うん、だから出して?」
進「そんなわけない! 僕はちゃんと習ったからな!」
そして進くんはほんとに耐えることができなくなっていた。
進「出したくないのに……」
未咲「はいかわいい♡ もーこれだけで進くんのキャラが立っちゃうね♪」
進「僕はこんなんじゃないからね?!」
かるく嫌われかけた。なんとか関係修復したけど。
♦
玲香「あんた、ほんとちゃんとしなさいよ? わたし応援してるんだから」
未咲「わかってるよー。ところでもういいかな?」
玲香「そうね、やっちゃえばいいんじゃないかしら」
未咲「じゃあそうするね?」
ほんとにしたわね、この女。心なしか満足してるっぽいし。
未咲「はぁーっ、すっきりしたー。あれっ、どうしたの玲香ちゃん?」
玲香「あの……ここわたしの家なんだけど……」
未咲「あー……汚しちゃったかな?」
玲香「わかってるならするんじゃないわよ!」
最近の未咲はみんなの心を読むのがちょっと苦手になってきているみたい。
玲香「まぁ、あったかくていい匂いがするからわたしはそこまで悪い気はしないけど……『仏の顔も三度撫でれば腹立てる』っていうから気をつけなさいね?」
未咲「なにげにそのことわざフルで聞いたのはじめてかも~」
玲香「あんたのために言ってあげたのよ、ありがたく思いなさい」
未咲「うん、なんかごめんね、玲香ちゃん……」
玲香「わたしも最近知ったのよね……そう、撫でるらしいのよ」
未咲「そうなんだー……撫でていいかな?」
玲香「あの、どうしてそうなるのかしら……」
わたしの許可をとるまでもなく撫でてきた。本気で怒ろうかな。
未咲「はい、いい子いい子~」
玲香「不思議と悪い気がしないのはどうしてかしら……」
この子が生来もっている魅力なのかもしれないと思ったりした。
玲香「しばらくしたら片づけるわよ」
未咲「もっと撫でてたいな~、玲香ちゃんの怒るところも見てみたいな~」
玲香「……さすがにちょっと怒っていい?」
その後の顛末は、ふたりしか知らない。
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