このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(146文字)
何となく、昼間からの燃える行為は……後ろめたさや幸福感が入り混じり興奮するんだろうなぁ。作者さんの表現がとても上手い!ついつい読んでしまう。しかも面白かった。短編とは言え、なかなか読み応えがあります!是非皆さん読んで!!
セックスに冷めていた舞台女優が、共演者の男優との雑だけれど、相性抜群の行為で性に目覚めていく。ひとり語りの文章のセンスがいい。短い決め台詞が上手いのだ。「それが今、キスだけで腰が揺れている」先輩男優がまったく自分など愛していないことに気づいているヒロインの冷静さが読みどころ。この調子で長いものに挑戦してみたら、どうだろう。それにしても、みんな悪くて不実な男を描くのが上手いなあ。(「恋愛ショートストーリー特集」/文=石田 衣良)