第4話 彼氏

重い前髪が特徴的、いや、重めの割に目はしっかり出てるから、えっと特徴的なとこは▪▪▪



「あ?」



ゴホンッ



緑色の切れ長の目、1つ上の空月からつき 灯那とうな

勢いよく入ってきた張本人にして、冥野先輩のお言葉を遮った悪魔。



「教室行ったら居ないから、天路に冥野の所に行ったって聞・・・」



視線は私の右手に下がっていき



「離せよ!」



少し体温低めの先輩の手が離された。



「灯那、どうしてここに?」



「冥野先輩のお言葉を遮るなんて、分かってる?灯那。」



笑顔で掴まれていない左手の拳をふるふると上げる。

え、拳に怒りマークが付いてる?あは★



「帰るぞ。」



掴んだままの腕を引かれて引き摺られてる。



「だぁかぁらぁ!冥野先輩のお話が・・・!」



折角のお言葉がぁ!



「何で灯那がその子を連れていくの?」



「そうだそうだー。」



冥野先輩の言葉に便乗したらピタリと止まった。



「お前は俺の彼女だろぉがァァァ!!!」



「彼女?」



あー!首を傾げるそのお姿・・・さらに目は私と合っている。

え、何、私を殺す気ですか。

でも貴方様に聞かれたことにはきちんと答えます。



「あ、はい。」



正真正銘、空月 灯那は私の彼氏です。

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