第12話 魔物暴走 4
お使い依頼で来ただけのフラン。
オレは帝国の権力闘争?のせいで起こった
依頼は果たしたのだから、とっとと街を出ても文句は言われないし、後ろ指差されることもない。
でも、ゲーム内に転生したチートな存在としては、ココは巻き込まれるのが筋ってモン。自己満って言われても、やっぱ見過ごせないよ。
オレはテイマーとしては有り得ない
「ロディ、私大丈夫だから。こんなヤツラにはやられないから」
「アリスには回復集中して欲しいんだ。だからアイツ等も呼ぼう。来い!フェン!グラン‼︎」
ある意味やってみたかったんだ。
呼び掛けだけで従魔はやって来る。でもオレは敢えて口笛を鳴らした。
グルルルルゥ!
ガゥウォオオーン!
オレの意図通り、
良し!これで対応は余裕になった。
「ロディ、後ろ、
「あぁ。今のオレ、常識的に有り得ない闘い方してっから」
「ホントに良かったの?」
「うーん、どうだろ?でもよりベターな選択とは思ってる。ココでリスティア皇女と懇意になるのは帝国に住む以上、ね」
「帝国からは出ないの?」
「今ベルン王国には行きたくない。ガイアの事はあるけどさ。それ以上にマーズ達に会いたくないんだ。かと言ってそれ以外の国に行くのもどうかってね。ゴメンな、オレの我儘で」
「私達はロディと一緒にいられたらそれでいいんだよ。従魔なんだから。ロディが
「切らねぇよ。この先、オレの従魔が増える事は在っても減る事は無い。そん時は死別だし絶対そんな事にはさせねぇ」
特にアリスは、もうオレにとって必須の相棒。笑われてもいいよ。女に引かれても構わない。
グルルルルゥ!
空中からグランが
パシュッ!ズドドーン‼︎
グランの炎にフェンが敢えて
「
取り敢えず身の回りに迫る氷の
「ふぅ、あぶねー。でも低ランクはかなり一掃出来たな。後は…、オーク、オーガってトコか?」
ランクCD位の中位魔物。だけど武器を持ち集団戦すら行う魔物だから、
グルルルルゥ!
上空から急降下!グランが強襲しオーク達は逃げ惑う。オレ等にとってもだが、グランやフェンにとっては最高に美味い肉だ。倒しては喰らい付く感じ?グロいっちゃあグロいけど、捕食行為に嫌悪感なんか持っていちゃあテイマー処か冒険者やってられない。
どうやら、これで終わりかな?
暴走は収まりつつあるみたいだし。
「ふぅ」
安堵と諦めと。
もう低ランクテイマーの振りは通じない。しかも魔法剣をも駆使出来ることすらバレてしまった。後、多分
戦ってる最中、
問題は誰がかけたか?
レベル5~10とかの冒険者なら適当に誤魔化せると思うけど、どうもかけたの
ヤバい…よね?あの人達は英雄級の筈。
つまりレベル40を超えてる筈なんだ。
「ま、なる様になるだろ」
この件が王国にまで伝わった時、マーズ達はオレの正体に気付くか?賭けでしかないけど…。
グランとフェンはまだ食事中だ。
食べ終わったら野に離れていく形でオレの陰に控える様指示して、オレは街へ戻るべく歩き出す。
ざわめきが聞こえる。
「君は一体?」
門の前。四天騎士が出迎えてくれた。
門内外には冒険者達。うん、警戒されてる?
まぁ、オレの力を目の当たりにすればね。
多分、
「テイマーですよ」
「そうだね。従魔がいるし。あぁ、その、言いたい事わかるよな?我々の知っているテイマーと、君はかけ離れ過ぎているんだ」
「でも、オレも言いましたよ。『
「フム。それと、私は謝罪しなければならない。街を守ってくれている者に対して
やっぱり…。
マゼールさんだったのか…。
「謝罪ついでに、不躾な質問で申し訳ないが、君の
「…オレの
「………成る程。6レベルも差があるのか。弾かれる訳だ」
「レベル48?テイマーってメチャクチャ上がり難いのよね?レベル2すら殆ど会う事もないのに?」
シャーロットさんの感嘆。まぁ、コレが殆どの反応だろうね。
「
苦笑いで済ます。納得されるのは、流石
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