#6

体の不調を訴えた。思わず近くの小さな医院へ駆け込んだ。


「これはすぐに手術が必要です」


よほど危篤だったらしく、一連の治療は駆け抜けるように行われた。


気が付けば自分の部屋だった。

体の不調はない。足取りも軽やかに日常を送り出した。


だが、またすぐに調子を悪くした。それに前回、治療費を払っていない事を思い出した。


再診と支払いを兼ねてまた訪れることにした。

「これはすぐに手術が必要です」


気が付けば自分の部屋だった。

でもまだ痛む。不安に駆られセカンドオピニオンを受けることにした。今度はしっかりとした国立病院にしよう。


「残念ですが・・・・・・もう、悪い所もありません」




















――内臓がないぞう

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