011 痺れる【2月9日ふく(河豚)の日】
アフリカに伝わるゾンビパウダーには河豚毒と同じ
自由意思を奪い、思い通りに使役するという。
河豚を食べながらそんなことを思い出した。
「俺ら社畜もゾンビみたいなもんだよな」
せっかく彼女の昇進記念なのに愚痴が出てしまった。
毎日クレーム対応に追われ深夜残業が続いている。
この時間を確保するのも苦労した。
睡眠不足と疲れからひどい顔をしていたと思う。
こんなことでは彼女に振られてしまうかもしれない。
「あんた、今の会社やめな」
彼女からの突然の言葉。
「やめてどうすんだよ」
「しばらくは私が養ってあげるから」
思わぬプロポーズに身も心も痺れた。
俺は
「目が覚めたわ。転職する」
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