1章 フェスカール王国
第1話 Beginning【始まり】
一体ここはどこだ?
確か俺は家を出て…それからどうしたんだっけ?
思い出せない。とりあえずここはどこだ?
薄暗く周りが見えない。
明かりとか火が欲しいな。
《
目の前にモニターのようなものが現れ、アナウンスのようなものが流れた。
な、なんだこれ!?て、てんか?
てかなぜか、アナウンスが流れてから一帯が明るくなった。
てか指がなんか暖かいな。
「え?うぇぇぇぇ!?」
手を見ると人差し指から小さな火が周りを照らしていた。
うぇ?なにこれ?どうなってんのこれ?
俺どうなってんの!?
いやまず落ち着け。
状況を整理しよう。
俺は見知らぬ場所で目が覚め明かりを欲しいと思ったら、アナウンスとモニターで点火とか出て、そしたら指から火が…
いやわかんねぇなぁ!これ!
とりあえず外に出よう。
周りを見渡すとお墓?遺跡の地下?のようなところに見えた。
それでもやっぱりどこか分からない。
とりあえず外に出たい。
少し歩いてみると薄暗い石の階段があった。
これを登ればそのに出れるのだろうか。
足音が響く。
少しすると光が見えた。
急いで登ると外に出た。
しかしそこは森だった。
なんだよこれ、こんなのどうしろって言うんだ。
空を見ると木々の間から太陽の光が俺を刺していた。
眩しいな。家に帰りたい。家族に会いたい。
すると前から白く豪華な装飾が施された馬車がこちらに走ってきた。
なんだあれは?金持ちかなんかか?
馬車は俺の前に来ると停まった。
馬車の荷台のドアが開くと水色の鎧を着たイケメンがでてきた。
何だこのイケメン、綺麗な顔立ちに金髪で水色の目。
なんだこの人、めちゃくちゃイケメンやな。
「君が
すると金髪イケメン野郎が話しかけてきた。
かーねんだー?何言ってんだこいつ。
「確か
金髪イケメン野郎と白いコートを着たおじさんたちが話していた。
めちゃくちゃこっちに聞こえてるんだが全員ぶっ飛ばしてやろうか。
「とりあえず君は僕たちが保護しよう、ついてきてくれ」
金髪野郎がまた話しかけてきた。
保護してくれる?
何言ってんだこの金髪野郎は…
我ながら悪魔だな、いいこと思いついたぜ
「 保護してくれるっていうのは、俺のことを助けてくれるって言うことか?」
俺はにやにやしながら金髪野郎に言った
「あぁもちろん」
金髪野郎が少し不思議そうに言った。
「そうか…」
俺は少し俯く。
「よしそれじゃあさっそく馬車に━━━」
「だが断る!」
俺は金髪野郎の言葉を遮って言った…
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