第3話 授業中の森ノ園真美

 授業中というものは、退屈であったり、空が青いなあと思ったり、勉強に集中したり、いろんな生徒たちが居る。森ノ園真美は授業中に集中している。

 黒の男たちはというと、森ノ園真美が安全に授業できるようにそれぞれ警備をしている。ジョーは欠伸をしている。ダニエルは竹ホウキを珍しそうに手に取って見ている。ワンはというと、森ノ園真美の授業姿を遠くから見守っている。

 そこに、悪人たちの姿が。こそこそと学校の様子を探っているようだ。これに気付いているのが、ダニエルである。ダニエルは竹ホウキを武器に使うようだ。

 悪人の一人の前に、ダニエルが姿を現した。

「やれやれ、真美お嬢様をいつも狙うのはムダだと思わないかね?」

 悪人の一人の先制パンチ、それをダニエルが竹ホウキでパシィンと弾いた。

「いいだろう、相手になろう」

 ダニエルがそう言って、竹ホウキで悪人一人の急所を突いて倒す。悪人たちがわらわらとダニエルに目掛けて襲いかかってくる。ダニエルは竹ホウキでパシィン、パシィンと、悪人の急所を突いて倒していく。

 これに気付いたのが、ジョーとワン。

「ダニエルが竹ホウキ? アハハ!」

 ジョーは笑いながらそう言った。

「助けに行かなくてもいいのか?」

 ワンがそう言葉を返した。

「な~に、ダニエルならば、一人でも大丈夫だろう」

 ダニエルが竹ホウキで悪人たちと戦っている間に、森ノ園真美は授業中である。他の生徒たちも、いつものことなので、あんまり気にしていないようだ。

「さて、片付けた」

 ダニエルは竹ホウキを珍しそうに手に取って見ている。悪人たちが倒れている。ジョーとワンは笑いながらダニエルの肩をよくやったの意味で叩いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る