第9話 かぐや姫、地球の娯楽を楽しむ②

かぐやはぎこちないショットガンシャッフルでカードを床に叩きつけ、1枚1枚カードを配る。

玲愛は颯爽とカードを確認する。

♡7 ♡5 ♢5 ♣︎4 ♠2

((ヤッター!カードが1セット揃ってるー!わたしって意外と運あるじゃん!))

…凄い笑顔を浮かべている玲愛。

「カード交換わたしはするけどあなたは?」

かぐやは玲愛の表情を確認して聞く。

「え、わたし?いや、大丈夫です」

((へへへ、かぐや様ったらカード交換なんてして、不運なんですね〜))

…アホである。

「じゃ、交換も終わったし、見せ合うとしますか」

※お試しでやってるので賭け金は無いです。

((ふふ…ひれ伏すがいいわ…!かぐや様!))

玲愛、5のワンペア

かぐや姫、3と8のツーペア

「「え''え''え''え''え''え''!」」

「…うるさい」

かぐやは耳を抑えながら苦情を言う。

「な、なななんでですか!?わたしは運が良かったはずなのに…」

「玲愛…カード交換は全部じゃなくてもできるわよ…?」

「え、そうなんですか!?」

…アホである。

「る、ルールが分からないなら仕方ないわね、仕切り直しますか」


―2局目。

玲愛はカードを確認する。

♡9 ♡5 ♡3 ♡10 ♡7

((なんだこれ…全部ハートじゃない…全然合わさってないんだけど))

今度の玲愛は露骨に嫌な顔をしていた。

※かぐやさんはしっかりルール説明してます。

「…カード交換、わたしはしないけど…玲愛は?」

露骨に嫌な顔をしている玲愛を見ながらかぐやは問う。

「はい、そうします」

そう言いながら、手札を全て入れ替える。

「じゃ、見せ合うわよ」

「はーい」

玲愛、9のワンペア

かぐや姫、♢のフラッシュ

「え、かぐや様、1つも揃ってないじゃないですか!?」

玲愛は驚愕の声を上げる。

「…柄が全部同じになるとフラッシュになるのよ…?」

「えー!じゃあわたし揃ってたじゃん!!」

もはやこの女のゲームの弱さというより理解力の無さを心配するかぐやなのであった。


第9話に続く…

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