第3話 かぐや姫、月から出ると誓う
「本当に良かったのですか?あのまま地球人を野放しにして」
「はい。地球人に我々を認識されることだけは避けなければならないので」
ここは月の都の中心部、月光に照らされた宮殿で、2人は会談をしていた。
「しかし、もう1度来られ月が支配される危険性も考えるべきなのでは?」
「そうですね。地球人には約50年来られないように自然災害を起こすのも手段です」
なんとも不謹慎極まりない会談をしている2人は、上級天使と月の世界の皇女である。
「では、私は自然災害を起こす申請書を書類管理人、かぐや様にお渡ししていきます」
「はい、頼みましたよ。No.256さん」
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―そして場所は変わり、かぐやの職場へ。
「かぐや様!かぐや様ー!」
かぐや姫は、干からびていた。
「ァァ…アレ?玲愛?」
玲愛は嫌な予感がしたのか書類を確認する。
「ちょっとかぐや様!本日の書類が半分も終わってないじゃないですか!?」
ピキッ
「24時のお見合いまで後1時間ですよ!?」
ピキキ…
「それまで書類を片付けるので、かぐや様!それまで一緒にやりましょう!」
「ェ…えぇ」
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―1時間後。
「はい (・ω・)ノ、ですから是非ともかぐや姫に結婚を前提にお付き合いをお願いしたいのですが(*^^*)。」
ここは月の都でも随一の食事処である。
そこでかぐやはお見合いをしていた。
「…え?あの、すみません。ぼーっとしていたもので」
如何にも偉い人っぽい男は言う。
「大丈夫ですよ((* •̀ㅂ•́)و✧。かぐや様には是非とも私と結婚を前提にお付き合いして欲しいのです( ^ω^)。」
かぐや姫はニコッと表情を浮かべ言う。
「丁重にお断りにさせて頂きます」
バタンっ
障子を閉じるや見張りの役を担っていた
玲愛に問う。
「なんですか。あの中年小太りオジサン文字常習犯は?」
「彼は地球の北部気象操作委員会の所長さんですよ」
「だからってあのブサメン…」
「毎日同じような人ばかりじゃないですか」
かぐやは恐る恐る聞く。
「私は今日後何回こんな人と食事するの…?」
予定書類を見ながら玲愛は答える。
「後、14件ですね」
パリンッ
その時、何かが砕け散った。
「「「ガァァァァァァァァァァ!!!」」」
「Σ(゜ω゜))//ウワッ何の音です?(´TωT`)」
障子の向こうから鳴り響く怒号に
中年オジサンは驚く。
「どうしたんですか!?最近変ですよ?」
「…てやる」
「え?」
「「「こんな場所出ていってやる!!」」」
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