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　私の家は、毎年夏休みになると親戚の家へ行くことになっている。

　少し面倒だと思うけど、親戚付き合いとはそんなものなのだろう。両親は私のそんな気持ちを見越してか、親戚付き合いは程々に遊びに行けるようにしてくれてる。

　そんなことを少し微睡みながら考えていると、船の窓から見える雲の流れる速度が遅くなり、揺れが増える。

　もう少しで、船橋に着くのだろう。今年も、また来たのだ。燦々と輝く太陽が窓から見えると、そう実感させられる。

　そう、この伊豆大島に。

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