第07話 マイナスxマイナスは、何故、プラス?
Missテリ
「僕は常々、思っているんです」
You
「でたよでたよ、常々シンドローム」
Missテリ
「じゃ、Youさん、マイナスxマイナスが何故、プラスになるのか、説明してくだ
さい。負債に負債を掛ければ、大儲けなんてなりませんよね」
You
「それは…だな。負債に負債を重ねれれば、もう、返せないって開き直って、悩ま
なくなり、少しは気が晴れるってことじゃないか」
Missテリ
「僕はYouさんに絶対、お金を貸しません」
You
「そんなこと言うなよ。困った時はお互い様だから」
Missテリ
「僕は、身分相応を常に心掛け、背伸びをしないようにしています」
You
「うん、そうだね、それで、マイナスxマイナスが何故、プラスになるんだ」
Missテリ
「Youさん狡いです。質問したのは僕です、摩り替えないでください」
You
「気づかれたかぁ」
Missテリ
「気づきますよ。僕が思うにマイナスを負債だと考えるから可笑しくなると思うん
です」
You
「マイナスはマイナスで、損や失うの負の記号だろ?」
Missテリ
「そう考えると迷路に入り込みます。そこでマイナスやプラスを方向を示す記号だ
と考えればいいと教えて貰いました」
You
「じゃ、答えが出てるんじゃないか、何故、それを俺に聞くんだ」
Missテリ
「納得がいかなくて」
You
「まぁ、聞かせて貰おうか」
Missテリ
「では。マイナスとプラスは、0を基軸にしてマイナスは左側に、プラスは右側に
掛けるある数の分だけ動くというものです」
You
「言っている意味が、全く分かりません」
Missテリ
「プラスは正の方向に、マイナスは逆の方向に元の数字が掛けた分だけ動くという
お約束事だと考えて下さい」
You
「益々、わけがわからん」
Missテリ
「マイナスかけるマイナスはなぜプラスになるのか。マイナス3xマイナス3は9
になるのは、マイナス3がマイナス即ち逆の方向に0を基軸にして動く。左にあ
った数字が逆の方向に3回分進むと9になるんです。マイナス3xプラス3な
ら、マイナス3が負の記号に則した方向を正として動くからマイナス9になる
んです」
You
「聞けば聞くほど、難しくなるよ」
Missテリ
「僕もそう思います。だから、郷に入れば郷に従えのようにマイナスxマイナスは
プラスになると考える事にしました。マイナスばかり掛けるときは、マイナスが
奇数ならマイナス。偶数ならプラスになると覚える事にしました」
You
「嫌よ嫌よも好きのうちと同じってことか」
Missテリ
「僕には女の人の気持ちはわかりません」
You
「寂しいねぇ」
Missテリ
「寂しいと思ったことはありません。ずっと友達もいないので」
You
「まっ、今は俺がいるから寂しくないか、感謝しろよ~」
Missテリ
「
You
「喧嘩にならない程度に遣りあおうよ」
Missテリ
「遠慮しておきます」
You
「つまらないなぁ」
Missテリ
「心配ないです。また、僕の常々に付き合って貰いますから」
You
「それだけは、勘弁してくれ~」
Missテリ
「じゃ、もう、僕、寝ます」
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