第03話 かごの中のカブト虫。1+1=2なのか?

Missテリ

 「僕は常々、1+1は、2と答えるのを躊躇うんです。2にも3にもなるとも

  言われます」

You

 「2にも3にもなるのは協力し会えればいい結果がでるってことでしょ」

Missテリ

 「例えば、1.4と0.6で2だとすると1.4の人がふたりがいればよりいいんじゃない

  ですか」

You

 「0.6って言われた人、可哀想~」

Missテリ

 「僕は事実を言ってるだけです。でも、1.4と1.4が足されて約3になるとは限りま

  せん」

You

 「約3でいいんじゃない?」

Missテリ

 「1.4以上の人は独自の方法や才能があるから、協力し合うより反発する確率が高

  くなり、結果として足の引っ張り合いになることも少なくなです」

You

 「確かに、我が強い者同士は上手くいかなよね」

Missテリ

 「話を戻します。1+1は、2何ですが、お札が一枚づつ計二枚あります。Youさ

んはこれを正しいと思いますか?僕には思えないんです」

You

 「いやいやいや、幼稚園児でも1+1は、2って、写真を撮る時みたいにニッて」  

Missテリ

 「ニッて、口角が上がるから言いと言われますが、いきしちにひみゐり(い)で

  母音が(い)でも口角の上がり方が違います。だから、母音が(い)なら何でも

  いいわけじゃないです」

You

 「邪魔臭せ~」

Missテリ

 「Youが言うから答えただけです。本題に戻ります。もし、お札の一枚が一万円札

  でもう一枚が千円だったら、お札は二枚ですが、11.000円です。一万円札と五千

  円なら15.000円になり、価値が異なります。1+1は、と聞かれたら同じものを

  足すものだと信じてしまいます。僕が思うお札と他人の思うお札が同じである保

  証はないのです。なのに2と答えて安心している。暗黙の了解かルールなのか、

  不思議に思えませんか」

You

 「考えたこともないよ、そんなこと~」

Missテリ

 「お札以外に2頭なら象と牛、匹なら犬と猫などYouと僕の思う動物が違っても2

  と答えて違和感を感じないのが普通です。あっ、そうだ。馬は昔、匹って数えら

  れていたんです。匹は一対を表し、昔、人は家畜の馬の尻を見ていたことから匹

  と数えていた。殆どの生き物は匹で数えられていた。頭は明治時代末期から使わ 

  れるようになりました」

You

 「そうなのかって、また、話が横道に逸れている」

Missテリ

 「男と女であれば、子供が出来て1+1=3になるかも。男と男、女と女であれば

  1+1=2ですが将来的にゼロになります。1+1の1が持つ意味合いが気にな

  ります」

You

 「面倒くせ~」

Missテリ

 「だから、僕は何と何を足しているのか必ず確認したくなるんです」

You

 「無視かよ。でも、言われてみればそう思えるな、俺も気を付けよっと」

Missテリ

 「細かすぎると息が詰まりますよ」

You

 「お前が言うな」

Missテリ

 「うふ」


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