第02話 ポッキン!オリンピック

MissテリとYouと流れ・風


Missテリ

 「ポッキン!・オリンピック、始まりますね」

You

 「えっ、いつ?TVとかでやってないよ、気づいていないだけ?

  いやいやいや、普通、盛り上げるでしょう、一大イベントだから」

Missテリ

 「不思議でしょ。マスゴミは都合が悪い事は報じないって、言ったでし

ょ」

You

 「ああ。でも、ポッキン!って中酷でしょ。なら、報じるでしょ」

Missテリ

 「なのに報じない。報じられない」

You

 「いやいやいや、媚、売りたいでしょ」

Missテリ

 「マスゴミが報じないのは、中酷に都合が悪いからです」

You

 「意味が分かんないすけど~」

Missテリ

 「そっとしておいて欲しいってことですよ」

You

 「分からない分からない」

Missテリ

 「ポッキン!・オリンピックって、犯罪行為のデパートとして海外は報

  じています」

You

 「どういう事よ」

Missテリ

 「海外メディアが愚痴ってます。ポッキン!・オリンピックの取材は中

  酷強酸党の妨害に寄り、前例にない障害に直面している、とね」

You

 「そうなのか」

Missテリ

 「オリンピックって、その国、文化も紹介されます。それが嫌なんです。 

  勝手に歩き回れて中酷の実体を暴かれる。報道人を締め出したい。自由な

  選手も入れたくない。でも、出来ない。なら、出来ないように邪魔をする。

  盗聴・盗撮・捏造はお手の物。人質を交渉権に使おうとするとそれ自体を

  叩かれて引くに引けなくなる。一言一句、中酷強酸党が聞き逃さない体制を

  取る。ノートパソコンや携帯に健康管理アプリを義務づけています。一旦こ

  れを入れれば、個人の物であれば過去の発言まで丸裸にされます。もし、

  中酷強酸党に都合の悪い事を記載していたら、そう~と確保し、大会後に

  尤もらしい理由を用意して逮捕します」

You

 「こわ~」

Missテリ

 「イベントや関連告知も海外メディアには教えない、情報を遅らせたり、

  そもそも知らせないんです」

You

 「そりゃ、盛り上がらないわ」

Missテリ

 「追跡され、選手へのインタビューも出来ない。バナーっていう使い捨て出来

  るパソコンシステムを使って自分を守っている」

You

 「勿体ねぇ~」

Missテリ

 「ケチれば、二度と自国に戻れない事を考えればどうですか」

You

 「成る程」

Missテリ

 「各部屋にも盗聴・盗撮が当たり前」

You

 「えっ、それって、夜の国際交流なんて出来ないね」

Missテリ

 「出来ますよ。ただ、コンドームは回収され、DNAを採取されます」

You

 「どうするんだよ、そんなの採取して」

Missテリ

 「有能な選手のDNAを自国民に体外受精させ、有能な選手を作るんです」

You

 「ひえ~、そんなことまでして勝ちたいんだ」

Missテリ

 「勝てば官軍です。それが中酷強酸党の考えです。ハニートラップが当たり前 

  ですから、国の命令・指示に応じなければならない運動選手も多いです」

You

 「人権なんてあったもんじゃないな」

Missテリ

 「はい、Youさん、逮捕。もう、会えません、さようなら」

You

 「こわ~」

Missテリ

 「選手が将来政治家になれば、夜のオリンピックの動画が役立ちます」

You

 「こぅえ~」

Missテリ

 「日本の選手は、政府が気にするなと、携帯を持ち込みます。将来、選挙に出てき

  たら背景に中酷強酸党がいるかもしれませんね」

You

 「日本政府は、甘いなぁ、じゃないか、媚びているのか」

Missテリ

 「ポッキン!・オリンピックは選手の活躍以上に、大会中、その後の事件が注目さ

  れる大会になりそうです」

You

 「LIVEはあるのかなぁ。LIVEという名の録画編集」

Missテリ

 「あるかも知れませんね。予定を早めて録画し、不都合でなければ定時に流す」

You

 「何でもありか」

Missテリ

 「そういう意味で面白いでしょうね。兎も角、選手は競技に専念し、無事に帰って

  きて欲しいです」

You

 「そうだねぇ~」

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