第14話
ー本編に入る前にー
こんちゃっ!ひつじちゃんです\(^o^)/
すんごいシリアスなシーンの途中登場してしまってごめんなさい笑
次々と登場人物の残酷な過去を書いてしまって、気分を害してしまったら申し訳ないですm(_ _)m
ちなみにこの話に出てくる登場人物の名前とかは、めっちゃテキトーにつけた名前なので、読者さんのお名前と被ってしまっていたらごめんなさい!
そういえば今日はヴァレンタァインですね・ω・
わたくしは果たしてチョコを貰えるのでしょうか...
ま、まあそんなことはおいておいて!
本編へ参りましょう
すたーと!
両親を、亡くした。
祖母を、亡くした。
周りのみんなとも、どんどん距離が離れて
あいつのことも、突き放してしまった。
私は、どれだけ大切な人をなくして来たのだろう
親が死んでも
「大丈夫、おばあちゃんがついてるからね」
祖母が死んでも
「大丈夫、あの音楽部屋が私を守ってくれる」
部屋から追い出されても
「あいつがいれば、なんとかなる」
あいつがいなくても
……
私には、もう何もなくなってしまった。
どうやって、生きていけばいいんだろう。
......そうだ
もう、生きなければいいんだ
奏はふと、立ち上がると、ぼろぼろになった白いパーカーを着て、家を出た。
何も持たずに、ただその痩せた身一つで、あるき出した。
外は小雨だった。彼女は傘も持たずに進んでいた。
道行く人も、自分の手持ちの仕事にいっぱいいっぱいで、
誰一人、彼女がこれから何をするのか、察することはできなかった。
だんだんと足早になっていく。鼓動が高鳴る。
けれど依然として、彼女の表情は変わらなかった。
彼女が最後にやってきたのは、あの地下室。
…の、上にある、屋上だった。
一歩一歩、噛みしめるように、けれど、早足で、
屋上へとつづく階段を上る。
やっとそこへたどり着いた時、天気はもう小雨どころじゃなくなっていた。
ザーザーと音を立てる雨の中、彼女はゆっくりと、歩いていった。
そして、都市が見渡せるほどの少し高い台にのぼり、
スーッと息を吸った。
もう、彼女になくすものはなかった。
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