第三十五話 異国情緒の県なのです!
「さっきまでこの下に居たんじゃなぁ……」
「ふおぉぉー!高いのです!大きいのです!長いのですー!」
「本当に凄い。まるでビフレストみたいだ」
「ふふっ♪日本でもこの鳴門大橋と同じくらい大きな橋はこの先で渡る明石海峡大橋くらいしかないからね」
「それも楽しみなのです!」
少しだけ開けた窓から入る海風が心地よい鳴門大橋を走るキャンピングカーの中、渦潮ツアーから無事帰還した四人は鳴門大橋から見える瀬戸内海の風景と鳴門大橋にテンションが上がっていた。
「それで水無月や、話を聞く限りその明石海峡大橋を過ぎれば次の県に着くようじゃが、次の県は一体どこなんじゃ?」
「次の県はねー、西日本でも有数の都市神戸がある大きな県であり初めての本州の県、兵庫県だよ!」
「「「おぉー!」」」
「それで、兵庫県には何があるのです!?」
「兵庫と言えば何を置いても先ずはやっぱり神戸市だね!なんと言ってもオシャレな異国情緒溢れる港の大都会!」
「大都会……!」
「お、ロクラエル食いついたのぅ。流石人間大好き天使」
「それで、他にはどんな特徴があるのです?」
「文化とか生活様式の面では色々ありすぎて一言じゃ言いきれないね。何せ全然違う歴史や文化を持つ様々な地域があるのが兵庫県だからね」
「なんか凄い場所」
「ほんとその通りだよ。なんせ多様な地形と気候、それを利用した沢山のレジャー、それに個性豊かな地域だったりと日本の縮図って言われてるだけの事はあるよ」
「日本の縮図……もしかして食べ物もいいものが!」
「あるよー!ふっくら柔らかい明石焼きに高級牛の代名詞の1つ神戸牛!ちょっと変わった物ならイナゴのくぎ煮とかもあるね」
「明石焼き!聞いたことある有名な奴なのです!」
「高級牛神戸牛……食べてみたいのぅ」
「虫料理、凄そう」
水無月の上げた兵庫グルメを想像し、三人はヨダレを少し垂らしてしまったり興奮した様子になり、水無月はバックミラーでそれを見てクスッとする。
「でもグルメばっかりじゃあないよ。さっき言った神戸しかり、観光としての見所もいっぱいあるんだよ。例えば白鷺城の相性がある日本最初の世界遺産である国宝姫路城、毎年高校球児達の熱い戦いが見れる阪神甲子園球場、愛媛の道後温泉と同じ日本三古湯の有馬温泉だったりね」
「なかなかにインパクトが強そうなのが多いのぅ。じゃが、どれも楽しみじゃ」
「でしょう?ただまぁ兵庫はほんとうに広いのと、進路の都合で帰りにもう一回来るから、申し訳ないけど今回の滞在は短めなんだよね」
「ありゃま。それは残念なのです」
「でも、もう一回来るなら来るで楽しみ」
「じゃな。それでは水無月や、今回も案内頼んだぞ?」
「もちろんお任せあれだよ。それじゃあ兵庫県に突入ー!」
「「「おー!」」」
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