第22話・コスモ・バビロニア建国戦争その2

 亡きカロッゾがサナリィに送ったバイオコンピュータの設計図と研究データは(性格が)天然ニュータイプにしか理解できず、モニカ・アノーに一任されました。

 その間にレズリー・アノーが息子シーブックにモビルスーツの訓練(おそらくシミュレーション)をさせています。

 シオ・フェアチャイルドもセシリーに同じような訓練をほどこした模様。

 ナディア・ロナはサナリィと共謀し、ロナ家の工作員たちと共にレジスタンスと称してスパイ活動にはげんでいました。

 ザビーネ・シャルはクロスボーン・バンガードでスパイ狩り。

 マイッツァー・ロナも鉄仮面と木星船団公社の暗躍を止めたかったのです。



 シャアの-V-作戦が失敗に終わり、それでも恒星間移民船の準備を進めている木星船団公社は、しびれを切らしていました。

 こうなったら地球圏を殲滅せんめつし、木星圏だけで他星系移民計画を進めようと画策したのです。

 その手段こそバグでした。

 バグはビルギットだけでなく、地球圏の人間を全て抹殺するために開発された無人兵器で、自己増殖機能を持っています。

 ちゃんと本編で「増殖さえ予定通りなら」とあるので、ザムス・ガルで生産するのではなく自己増殖。

 あの兵器は資源と電力さえあれば勝手に増えてしまうのです。

 活動領域には限界があるものの、鉄仮面は月と地球と各コロニーにバグをバラくつもりでした。

 この計画が成功すれば、地球を破壊せずに地球圏の人類を抹殺し、誰も足を踏み入れられない宙域と化していたでしょう。

 そして木星圏の人間たちは地球の重力に魂を引かれる事なく太陽系を後にできる、という訳です。



 そうそう、コスモ・バビロニアの母体になったブッホ・コンツェルンですが、サイド1なのでジュドー関連、ゲモン・バジャックのコネで成長した企業と思われます。

 ブッホとサナリィは双子でした。

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