第6話 第4クォーター
「第3
第4
“第4
という
これは……10点
「残すところ1
「
でも、エイクマンさん、第4
「
おそらく、第4
プロテクションさえ持てば、ブレイザーの
ただ、やり過ぎて故障者だらけになると、交代要員がいなくなってしまいますから、
「期待したいところですね。
ここでパス
やはり、ブレイザーを自由にさせると恐いですね。
次のパスも通りました。
ブレイザー、息を吹き返しました。
「時間がありませんよ。
「
「
第2
「あーっと、エイクマンさんの
ここで攻守が入れ替わり、
「うーん。どうも今日の
「たしかに、要所で決めている
『お前たちの
こんなもんじゃないだろ!?
レギュラーシーズンの闘いを思い出せ!!
俺たちが王者だ!!
こんな情けない姿を、凍えるタイタンから送り出してくれた人たちに見せたままでいいのか!?
いいわけないだろ!?
お前たちは、応援してくれている(外惑星圏の)人たちに“負けました”と報告するために月まで来たのか!?
そうじゃないはずだ!!
俺は死んでもそんな報告はしないぞ!!
お前たちもそうだろ!?
応援してくれるすべての人たちのため、
俺たち
俺はお前たちの
自分の
リミッターを外せ!
いまこそ、そのときだ!!
「闘志満々のブレイザー、
これは、
ただ、リードしている
まるで、闘志
こういうところは、若手
「もちろん、経験値が多いか少ないかの影響あると思います。
ただ、私も現役時代に何度かあるんですが、先制して追われる展開で点差が縮まってくると、まだ逆転されたわけでもないのにすごいプレッシャーがかかるんですよ。
負けていて追いつかなければならないときよりも、ある意味、追われるのはもっと嫌なものなんです……流れが相手にあると感じられるときは、特に」
「エイクマンさん、実体験からの貴重なコメントありがとうございます。
スタジアムは興奮のるつぼです!」
「先ほどまで、元気がなかった
「おっと、お気づきでしょうか、先ほどの
「これはもう、ブレイザーの意地でしょうね(笑)」
「でも、
まるで、生まれ変わったかのようです」
「パス
「そこにきて
パス
会場のボルテージは最高潮といっても過言ではないでしょう!」
「先ほどまで精彩を欠いていたブレイザー、レギュラーシーズンの輝きを取り戻しましたね」
「決まったーーーー!
ブレイザー、なんなく
第4
いま私は、みなさんと共に歴史的瞬間を
私は、いまこのスタジアムにいられたことを感謝したいと思います!!!
……す、すみません。興奮してしまいました。エイクマンさんいかがですか?」
「ゲームが開始されるまで、誰がこの展開を予想できたでしょうか?
正直、私は後半戦に入ってから、
そのことを
ただ、時計が0になるまでゲームは
インターセプトも多いゲームだということを忘れてはなりませんよ」
「さあ、先ほどのブレイザーの闘志
注目の
パス
その次の
次の
おっと、ディフェンス陣の間をするするっと抜けてビッグゲインです。
やはり、頼れる
「
「ここでまたパス
「いまのプレイ、片手ではたき落としたボールが相手ディフェンスに当たっていますが、レシーバーはその跳ね返えったボウルをさらにまた片手キャッチしていますね。
ディフェンスをかいくぐった無理な姿勢からのミラクルキャッチ、やはり『ハイパーボール』出場チームともなると、こういう“持っている”選手がいるものなんです。
この
「さあ、
次の攻撃、
エイクマンさんならどう攻めますか?」
「これはもう、ランしかないでしょう。
『安全策か』とか『読まれてしまうだろう』といわれてしまうかもしれません……でも、レギュラーシーズンのこと、今日のゲーム運び、いろいろ考えたうえで、私が
それで、もしダメなら仕方がないというものです。
それだけのパフォーマンスで、今日、BE《イーグルス》の
それに私がもし、
「確かに、スタジアムの
そして、スナップされたボールを受け取ったライアンは……おっと、パスだ!
ライアンからのパスは、あーっと取れない、いや、これは……どうでしょう」
「インターセプトですね……」
「なんということだ。ここでまさかのパス
「うーん。
好調だった
パス
「残り時間は、あと数秒、
ここでスナップされたボールを受け取ったブレイザー、
ゲ~ム終了~!!
第4
「いや、映画のようなとかそういった言葉がありますが、おっしゃる通り、まさにそういったドラマティックな展開のゲームでした。
私の
でも、今日のゲームを
信念の
このゲームの
「エイクマンさん、ありがとうございます。
エイクマンさんの言葉で、私もいろいろと考えさせられました。
私もGFLの素晴らしさをスポーツという
エイクマンさん、本日は長い時間、お付き合いありがとうございました」
「ありがとうございました」
「それでは、今日このスタジアムで闘った、両チームの選手に感謝しつつ、ここ月面の静かな海スタジアムからお別れしたいと思います。みなさんさようなら」
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