Another story2〜文化祭準備編2〜
次の日から教室は文化祭に向けての準備に取り掛かった。「詩花ちゃんそっちこの色で下塗りお願い!」と美術部のクラスメイトに言われれば詩花は頷きペンキで色を塗り始めた。すると男子生徒の1人が「そーいやあれ作ってなくね?」と思い出したように告げた。クラスメイトは首を傾げ「何言ってんだよ」「あれって何よ」と口々に問いかけた。男子生徒はため息を吐き「クラスTシャツだよ!」と告げれば詩花は瞬きして「クラスTシャツ……?」と首を傾げた。
「あーそういや忘れてたな」
「制服汚れると面倒だもんねーデザインどうする?」
「そうだなぁ……詩花ちゃん?どうかした?」
「な…なんでもないよ!でもみんながいいなら私にデザインさせてくれないかな…?」と詩花が言えばクラスメイト達は笑顔で頷いた。「詩花、無理はするなよ?ただでさえ演技の練習とか色々あるし」と蓮が横から声をかければ詩花は笑みを浮かべ「大丈夫だよ蓮くん。それに楽しいから頑張れる」と告げた。 蓮はその言葉に少し悩んだ表情を浮かべたあと「疲れたら休めよ」と告げてクラスメイト達の所へ戻った。 その様子を見ていたクラスメイトの女子達は「羨ましいなぁ」「ほーんと仲良いよね」「私も彼氏作ろうかなぁ」と話しながら詩花と服のデザインを考えていた。
「んー…可愛いのがいいよね!」
「だよねだよね!」
「色は……水色とかどう?」
「なら文字は白と黒で……」そう言って詩花はスケッチブックを広げ服のデザインを描き始めた。そのスケッチブックには音符や虹、小動物が描かれ、カラフルな服のデザインが出来上がっていた。詩花は息を吐き「こんな感じでどうかな……?」とクラスメイト達に見せて問いかけた。 クラスメイト達はスケッチブックを見つめたあと「いいじゃん!」 「可愛い!」 と告げた。
「おっデザイン決まったのか?」
「詩花ちゃん作だよ!めちゃくちゃ可愛いでしょ!」
「俺らには可愛すぎね?」
「大丈夫だって!ねぇ詩花ちゃん」
「嫌なら他のやつも考えるけど……」
「んーでもまぁいっか。これにしようぜ。」とクラスメイトが告げれば「じゃあクラスTシャツは決まりだな。業者に連絡しとくわ」と蓮が告げたあと詩花が「うん。お願い蓮くん。」と答え詩花はクラスメイト達の輪に戻った。
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