第6話 お昼ご飯

午前中の授業が終わればようやく昼食の時間になった。

「飯どーするー?」「学食行こー!」「購買行ってくるわー」など教室も賑わっていた。「皇さんはお昼お弁当?それとも学食?それとも購買でなにか買う?」とクラスメイトの1人が詩花に話しかければ詩花は笑みを浮かべ「お弁当だよ。学食と購買あるの知らなかったから……」と告げればクラスメイトの何人かが「じゃあ今日一緒に食べよ!」「私達もお弁当なんだー」と言ってきた。詩花もそれに同意するように頷けばお弁当を広げ食べ始めた。

「そういえば思ってたんだけど皇さんって呼びにくいから名前で呼んでもいい?」

「もちろんいいよ。なんか仲良くなれたみたいで嬉しいし」と詩花は嬉しそうに笑みを浮かべながら告げた。

「おっ皇の弁当美味そう!これもーらい!」

「あっこら杠葉!詩花ちゃん可哀想じゃん!」

「えっいや全然大丈夫だけど……」

「詩花ちゃんこれは怒っていいよ!」とクラスメイト達の会話に詩花がくすくすと笑えば蓮も「ほらな?皇も怒ってねーじゃん。」と笑いながら言ったあと思い出したかのように「あっじゃあこれやるよ。さっき購買で買ってきたやつ」と告げたあと詩花の机にオレンジジュースを置いた。「あ……ありがとう杠葉君。」と少し困惑しながらも告げれば蓮は満足そうに笑って教室を出て行った。

「詩花ちゃん良かったね。」

「でもあまり杠葉を甘やかしちゃだめだよー数学の時もそうだけど」

「あれは先生に当てられたからだよ……」と笑いながら言えば昼食を食べていれば貰ったオレンジジュースを1口飲んだ。

「次確か現文だっけ?」

「私現文嫌いだなぁ……寝よっかなw」

「いやいやダメでしょw」といったクラスメイトたちの会話を聞きながら詩花は“後で杠葉くんにお金返さなきゃ”と考えながらまたジュースを飲みながらクラスメイト達とのんびりした昼休みを過ごした。

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