歴史年表・世界観説明 2
第1章 11話で嶋森総理たちに配られた新世界についての資料の要点をさらに要約したものです。
内容は現状、日本政府が把握できているものを日本政府の理解でのみ記載します。
ニワント政府しか情報筋がないため、ニワント政府が把握出来ていない、隠している、誤解している、伝えきれていなくてもその情報がそのまま日本政府に渡っている。
これを読まずとも本編は充分に理解できるように努めています。
が、読めば一層理解できると思います。
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【地理・歴史情報】
異世界:異地、新世界、新地とも。
必要とされなかったためか惑星名、大陸名は無い。
日本より東は極東海と呼ばれる海洋。西はニワント王国、カミン王国、パロンバン帝国等を含む大陸。南はニューダリア共和国や群島国家群からなる一連のコミュニティーが存在。北は年中、極寒の気象と氷河に覆われて前人未踏の地となっている。
暦:1日は24時間。1年は365日、不思議な程に完全に地球と一致している。
ニワントとの時差は1時間ほど存在していると思われるが標準時が設定されていないため不詳。
新世界での暦は現在、神歴1172年と言われている。
レーモ:かつて新世界で存在していた超大国。高い魔道技術力を持ち、高度な文明と広大な領土を有したが神暦800年ごろに内部闘争によって崩壊した。
その後継国家をパロンバン帝国が自称している。
実際にレーモの首都であった都市はパロンバン帝国の中心部にある。パロンバンの技術力の高さもレーモの技術が基礎にあると思われる。
もっとも、レーモの残した高い技術の影響は世界全体に残っており、ニワント王国内の水道技術や貨幣経済の発達、識字率の高さ等はレーモの影響があると思われる。
またレーモ語が世界共通語となっており、異世界では通訳の必要はほぼ無いようだ。
ただし、日本人(地球人)が喋る場合、日本語に限らずどの言語で喋ってもなぜかレーモ語に変換されて聞こえているようだ。
領域:地球では領土、領海、領空はその境界線が厳密に定められていたがこの世界では境界線は一部を除いて曖昧である。この点は地球の中世世界と似ている。
現在のところ、護衛艦での強行的な領海侵犯を問うニワント王国の姿勢は見られない。
ルマシーキ;ニワント王国の最西端の地域。小川によって明確に国境線が引かれている数少ない地域。肥沃地帯とされ農業が盛んである。それ故かは不明であるがカミン王国が領有権を主張し続けている。カミン王国から見ると最東端の地域となる。
偶発的な軍事衝突の危険があり、日本政府として極めて注意を持って監視すべき地域である。
【技術情報】
魔法:魔術、魔道とも(意味はほぼ同じ)
一般には異世界人の人体から生成される魔素を元に発動する一連のエネルギー現象のこと。
異世界人の中でも魔素が弱い者(魔法適性が低いとも)が存在し、魔術師や魔法研究者の職に就くことは難しくなる。ただし、魔素が皆無の人は存在していない。
本来は発動には呪文詠唱を行うことが必要だが、魔石を用いて詠唱無しで発動することが可能であり、これが現在では通常の方法となっている。
原初から炎・水・風・土に加え、聖・邪の魔法が存在している。組み合わせることで
雷や氷の魔法も可能になる。
そもそも魔素や魔石がどういった原理なのか詳細は不明。
魔石:アメジストよりも濃い紫色をした鉱石。異世界では概ねどの地域でも採掘され軍事目的を含めてはば広く利用される。
魔道具:魔杖など魔石を利用し、魔法を原理とした道具の総称。
詠唱が無くても、安定的に魔法の効果を享受できる。
魔獣:魔素と魔石を体内に併せ持つ生物の総称。通常の生物と比べても全体的に大柄であり、単体で魔法を用いた行動が可能である。
飛竜:異世界で竜と言えば飛竜を指し、単に竜とも呼ばれる。異世界でもっともポピュラーな魔獣の一種。全長1mほどの赤い鱗に覆われた体と大きな翼を併せ持つ。
人が乗ることで航空戦力として世界各地に投入されている。
最高時速は時速200~300kmほどであるが、人が乗る場合には時速150km程度が限界となる。
体内で炎魔法を発し、火球を遠くへ吐き出すことが可能。
また滑走無しの垂直離着陸が可能である。
魔法通信:魔信とも。魔道具であり異世界における通信手段。
パロンバン帝国が最初に発明したと言われ、世界各地に急速に広まった。
有効距離は数十km。通信機は高価であり、政府機関と一部の富裕層が使うのみ。
また通信機は非常に重く、大きいため大人が担ぐのが精いっぱいである。携帯電話のような物は存在しない。
魔法探知機:魔波探知機とも。魔道具であり、いわゆるレーダーである。同じくパロンバン帝国の発明。構造は精密であり、衝撃に弱いため艦載などはできず、各地の重要拠点に設置されているに留まる。
有効距離は不明だが、護衛艦せとぎりが接触した際の状況から類推するとあまり広くはないと思われる。
魔法写真:魔式写真。単に魔写とも。
魔法の原理によって撮影、現像される写真に近いもの。
主に軍事目的で使用されるが、貴重であり数は限られる。
また、画質は言うならばピンぼけしたようであり非常に悪い。
動画技術は把握する限り存在していない。
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