#33 みんなで夕食、そして先輩とお風呂イベント



 ある程度話し合いが進んだ所で、夕飯を食べることになった。


 俺の作ったシチューとサラダを4人でワイワイお喋りしながらの食事は、とても賑やかで楽しくて、この先もずっとこんな時間を過ごせたら幸せだろうなと一人感慨深くなりながら、みんなの話を聞いていた。



「そう言えばノリオ、フジコちゃんはどうするの? メインヒロインとか色々言ってたし」


「あー、フジコさんは無しで。 前から仲良くはしてくれるんだけど、ずっと壁が有ったんだよな。 それに文芸部入ってから思ったんだけど、なんか怪しいんだよ。 フジコさんも他の文芸部の子も」


「怪しい?」


「う~ん、何か隠してるような、おちょくられている様な。 それにやたらとメグっちとの関係とかキョウコちゃんとの関係なんかも探り入れてくるし。 ぶっちゃけ文芸部もう辞めたいと思ってるくらいだし」


 俺が文芸部の疑惑を零すと、キョウコちゃんがいきなり謝り出した。


「あ!!!すまん水元! 月野や文芸部のことでお前に話しておくべきだった!」


「え?やっぱり何かあるの?」


「ああ。えーっとだな、部長の月野が「水元はラブコメ症候群だ」とか言い出しててな、お前のことを色々調べたり、その可笑しな病気を治そうと考えているんだ」


「んんん?ラブコメ症候群? なんです?ソレ」


「私もよく解らんが、月野はその病気のせいで水元が「俺は主人公だ」って言い出して、周りの女性を口説いていると思っている様だ。 まぁ正直言うと、月野は中二病だろうな。そういう年頃なんだろう」


「それに文芸部が同調してるってこと?」


「そういうことだ。 だから無理にそれに付き合う必要はないぞ。 それにな、無理矢理スカウトしたけど、本当は水元に入部して貰わなくても廃部になんかならん。 そもそもウチの学校は部活動に人数のルールなんかないからな」


 おいおい

 ここに来て、フジコさん率いる文芸部軍団の陰謀論が現実味を帯びて来たぞ



「まぁあの時は悪かった。 でもそのお陰で水元とこういうペットの関係になれたんだし、私としては良かったよ」


「入部の件は良いんだけど、問題なのは今後のことだなぁ。 文芸部今週もずっと怪しかったし」


「でも、いきなり退部するって言うとモメたりしないか? とりあえず、名前だけ残したまま幽霊部員になるとか」


「それだとフジコちゃんとクラス同じだし、結局色々言われるんじゃない? 何で最近来ないの?って」


「う~ん・・・」


「あ、じゃぁメグも入部しよっか? メグも入部してずっと二人でイチャイチャ見せつけるとか」


「面白そうだけど、文芸部のみんな結構面倒臭い人ばかりだから、メグっちも嫌な思いするかもしれないぞ? とりあえずは、少し距離を置く様にするよ。 フジコさんとも今はなるべく会話減らす様にしてるし」


「そうだな、それで様子見るべきかも」



 文芸部問題の話がひと段落つくと、今度はサクラさんが真剣な顔で話し出した。



「私から1つお願いがあるんだけど!」


「なんです?サクラさん。可愛い可愛い子猫ちゃんのお願いなら、なんだって聞いちゃいますよ、俺」


「今日、私と一緒にお風呂に入ってくれ! 私だけまだなんだろ? こんなこともあろうかとスクール水着なら持ってきている!頼む!ノリオ! キョウコちゃんもメグも今夜だけは私に譲ってくれ!」


「いや、そんなに必死にお願いしなくても普通に入りますよ。 でも俺水着無いから、タオル一枚ですけど」


「本当か!? 後でやっぱり止めたとかは無しだぞ!」


「そんなこと言わないですよ! メグっちもキョウコちゃんもそれでいいよね?」


「ああ、いいぞ。私は今朝たっぷり楽しんだしな」


「メグも全然おkだし。 なら、メグとキョウコちゃんで一緒に入る?」


「それも良いな! メグのおっぱい揉ませてくれるか???」


 キョウコちゃんはメグっちのおっぱいにも興味があったらしい。

 ドコに向かおうとしてんだ、この高校教師は。






 食事が終わると、俺とサクラさんは早速お風呂へ。


 メグっちとキョウコちゃんは、キョウコちゃんのコスプレコレクションを物色しに寝室へ。




 因みに、サクラさんは部屋着の下にスク水を着こんでいた。

 メグっちとキョウコちゃんに後れを取らない様に備えていたとか。




 お風呂では、普通に頭を洗い合ったり背中を洗って貰ったりして、二人でゆっくり湯舟に浸かった。



 サクラさんの後ろからハグするような体勢でのんびりお喋りしていたら、サクラさんが俺の手を取って自分の胸に俺の手を惜し当てた。



「メグやキョウコちゃんに比べたら小さいけど、私だってそれなりにはあるんだよ?」


「うん、サクラさんのおっぱい凄く柔らかい。 スク水の生地も触り心地良くてずっと触っていたいよ」


「もうエッチなんだから。二人きりの時だけだからね?」



 そう言ってサクラさんは後ろの俺に顔を振り向いたので、唇にキスした。


 おっぱいを優しく揉みながらキスを続け、舌を絡ませようと口内に捻じ込むと、サクラさんは目を見開いてビックリした表情になった。



 そういえば、メグっちやキョウコちゃんとはいつもディープキスだったけど、サクラさんとはディープなのはしたことがなかった。


 一度、口を離して確認する。



「こういうキス、嫌?」


「ううん、嫌じゃない。でもちょっとだけビックリした」


 サクラさんはそう答えると、再びキスして今度は自分から舌を絡ませてきた。


 キスの最中、サクラさんはずっと鼻息が荒く俺も興奮してて、10分以上湯舟に浸かったままキスを続けていた。





 サクラさんはとても魅力的な女性で、そんな女性をメロメロにしてしまう俺は、やっぱり主人公なんだと改めて自覚した。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る