第10話 抱っこがご希望のようです

 ♬ピンポーン


「はーい。」


「お届けものです。」


 宅急便が数個届いて、中を開封してみると・・・


 ――内祝い!!!


「全部クマ柄。お洋服に帽子に、靴下、スタイ。全員からクマ柄って・・・。偶然にしてはすごいなぁ。」


「クマにクマ柄って似合うのかなぁ。とりあえず、着せてみよう。」


「似合ってる・・・。可愛いぃ。タロちゃん良かったね。」


 カシャ。カシャ。カシャ。カシャ。

 カシャ。カシャ。カシャ。カシャ。


「snsに投稿しておこう。」


 ポチポチ。


「アップ完了。」


 数時間後。


 ーー3万いいね!!!


「またバズってます・・・」


●●


「オムツも変えたし、ミルクもあげたのに、大泣きしてるぅ・・・」


「抱っこかなぁ。」


「よいしょ。抱っこですよぉ」


 ぴたり。


「泣き止んだ。」


「ゆっくりお布団へ・・・」


 足をばたばたさせながら、また大泣きするタロちゃん。


「抱っこしてて欲しいっことか・・・・。抱っこしながらお茶でも飲みますかぁ。」


 お湯を沸かして、コーヒーをドリップ。

 最近はお家カフェを満喫してます。


 お家ばかりなので、いろいろなお店の豆を買ってきて、ひとりで楽しんでます。


 スーパーでもいろいろ買えるし、お店の近くを通った時は、ついつい新しいのを買っちゃいます。


 これも私の育児の楽しみのひとつです。


「ふぅ〜。抱っこしたたまって大変だけど、美味しい。赤ちゃんは可愛いから良き良き」


 つかの間のほっこりです。

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