第6話 ベッドで寝ないクマ

 育児ブックが役にたってます。


「決まった時間に、お風呂に入れましょうって書いてある。」


 動物によっては入れ方が少し違うみたいです。


「赤ちゃんのお風呂、大変そうだなぁ」


 東松屋で買った赤ちゃんのお風呂に空気を入れて膨らませて、沐浴です。

 洗面所にお風呂をセットして、お湯を溜めます。


 服を脱がせて・・・・。

 その時、私は気づいてしまいました。


 クマの赤ちゃんのオムツ姿が天使のように可愛いぃぃことに!!!!!!


 写真とっておこう。


 カシャ。カシャ。カシャ。


 さて、オムツをとり、赤ちゃんをお風呂へ。


「お湯、熱くないかなぁ。うん、大丈夫そう。」


「ガーゼで顔の周りを拭いて・・・」


「ん? 笑ってる? 笑ってる! 可愛いなぁ」


 全身をベビー石鹸で洗って5分程度入ったら終了。


 ガーゼに包んで、体を拭き拭き。


 お風呂から上がると、赤ちゃんは喉が乾くのでミルクをあげます。


「よく飲むなぁ。」


 この一連の流れ。超体力使うので夜のお風呂時間はひと仕事した気分になります。


「あぁ疲れたぁ〜」


●●


 お風呂上がりは、赤ちゃんを寝室へ連れていきます。

 ベビーベッドを店員さんにすごく勧められたので、購入済みです!


「これで私もぐっすり寝れるらしいですぅ。どうかなぁ。」


 ベッドに赤ちゃんを置いて、その隙にすかさず、2時間後にやってくる次のミルクタイムに備えて準備しておきます。


「育児って段取りがすべてだなぁ。」


「赤ちゃん、おやすみ。私も疲れて眠たいので寝ます。おやすみ・・・。」


「あっ明日。名前決めて、出生届出しに行かないと・・・。今日は寝ます。」


 私の瞼が閉じていきます・・・・。


 オギャーオギャー。

 オギャーオギャー。


「えっ。赤ちゃん寝てないのぉ・・・・。さっき寝てたよね?!」


「抱っこかなぁ。」


 抱っこすると、嬉しそうに寝てくれます。

 そ〜っとベッドに置くと・・・。


 オギャーオギャー。

 オギャーオギャー。


 オギャーオギャー。

 オギャーオギャー。


 仕方なく、リビングのお布団を寝室に移動させ、自分の布団の横にひく。


「添い寝だったら寝てくれるかな・・・。」


 赤ちゃんをベッドから移動させて、なでなでしながら寝るのを待ちます。


「寝てくれそう。私はクマの縫いぐるみ抱いて寝ます。」



2時間後。

 大泣きしてる赤ちゃんに、目が覚めました。

 台所行くの遠いし、お乳あげてみようかなぁ。


「よいしょ。」


 パジャマからおっぱいを出して、


「飲みますかぁ?」


 ばくりっ!


「飲んでくれてる。眠たいけど、超可愛いぃ。美味しそうに飲んでくれてるぅ」


 こんなに幸せな時間がくるなんて思ってもいなかった。

 

大好きなクマの縫いぐるみと、クマの赤ちゃんに挟まれて寝れるなんて最高です。


「おやすみぃ」


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