第14話 山麓
クラウンが不躾な目でシグルドの甲冑を眺め回している。掴んで乗れそうな手掛かり足掛かりを探しているのだろう。身の丈のそう変わらない内鎧にどういう了見か。その目があからさまで腹立たしく、シグルドは乱暴にクラウンを押し遣った。
重甲冑に組み込むことが前提の甲冑だけあって、確かにシグルドの内鎧には固定具や接続口が多かった。だがそれは人がしがみつくためのものではない。たとえ山越えの体力がなかろうと、そのさまを想像するだけでシグルドは気が遠くなった。
結局シグルドが鉤綱でクラウンを引き上げ、伝い下ろして辺りの岩場を乗り越えた。当然クラウンは不満たらたら「背負え」「休もう」と口煩い。シグルドは相槌も打たずに聞き流したが、内心では崖から蹴落としたいのを懸命に堪えていた。
クラウンの戯言は趣味の悪い癖だ。独りが長いと喋り方を忘れる。その対策らしい。今となってはシグルドも知っているが、鬱陶しさに変わりはない。ただ、じきに息も切れるだろうと放って置けば、案の定、ただぜいぜいと喘ぐだけになった。
クラウンの休みがてら、シグルドは行き先を考える。まず最初に目指すのは国軍の架橋施設だ。今はまだ帰還する術がなくとも、こちらに渡った国軍の痕跡を探すとすれば、あの岩棚から始めるしかない。対岸に残した分隊のその後も気になった。
見渡す地平の文様でおおよその方位はわかるが、やはり周囲の山稜は高く正確な位置が把握できない。人界を隔てる大裂溝は南北に走っており、巨人の支配するこちらが西側にあたるのは確かだ。まずは見晴らしの利く高所を目指そうと提案した。
シグルドが詳細を言う前に、楽な道が良いとクラウンが拗ねて言う。
「楽な道なんてあるものか」
口許の笑みを堪えて、シグルドはつっけんどんに言い捨てた。
件の渓谷、橋脚の建つ岩棚に至るには、
結局、夕闇に大事を取って一夜を明かすことになった。幸い辺りには漉された水の湧く岩場もあり、大きくはないが草木も繁茂している。こうした自然のある場所では、人はそうそう飢えることがない。巨人の勢力圏でもそれは変わらなかった。
騒動と言えば、冑を脱ぐ脱がないで揉み合いになったことくらいだ。
シグルドは食事も休息も面を完全に外すことができない。義手義足の制御を内鎧が兼ねているため、神経線の再接続が面倒なのだ。クラウンは興味本位だが、迫るほどシグルドは意固地になって、結局、口許さえ見せなようとはしなかった。
そうした騒動も一夜明け、翌朝の二人は早くも渓谷を間近に見おろしていた。道筋を探して谷筋を辿るシグルドの隣に立って、クラウンは岩場に覗く陽に目を眇める。くしゃみをひとつ。明けたばかりの陽光は、夜の名残に霞んでまだ朱かった。
世界は晴れて、椀底のように立ち上がった地平もよく見通せた。
場所を移し尾根に至って稜線を見越せば、辺りの景色はより明確になった。シグルドの目に映るのはマグナフォルツ北西の全容だ。切り取られたように垂直に立ち上がる広大な台地、浸食よりも遥かに早い時期に削られた深い溪谷がそこにある。
人の身にその山々は大きな高低差だが、これほど遠目に見ればほとんど凹凸の差もなく一帯が一様に隆起して見えた。巨人溝はそれほどに、四角く正確に切り分けられた台地だ。もはや未踏とは言えないその世界に、二人はこうして立っている。
立ち上がる地平を見渡したシグルドは、ふとこの世界そのものが造作物に思えた。
「クラウン、この世界は巨人が」
「ほら、あそこだ」
登坂に疲れ、足許にしゃがみ込んでいたクラウンが眼下の谷を指さした。
言われてシグルドが目を向ける。崖の縁に建物が見えた。救難信号で訪れたあの国軍の施設だ。シグルドが視野を絞り込む。渓谷の縁にある僅かな岩棚、二基の鉄塔。動くものがある。人のようだ。鉄塔の前に機材を組んで対岸を監視している。
シグルドは思わず思わず映写盤に顔を寄せた。報告を受け国軍が再び訪れたのか。それとも未だ七八分隊が駐留しているのだろうか。シグルドの動悸が激しくなる。ここからではまだよく見えない。クラウンがシグルドの視線を捉えて言った。
「行くのは構わないが、まだ橋は架かってないぞ?」
クラウンが面倒くさげに立ち上がる。尻の土埃を叩いて渓谷の淵を覗き込んだ。
「近くに行って、確認したい」
シグルドの答えにクラウンは肩を竦めた。
「まあいいさ。巨人の倉庫で懐を肥やす目途も立ったし、人里には早く行きたいからな。あそこに渡る方法がないなら、また大回りするだけのことだ」
「大回りも何も、大裂溝を越えられるのは、あの場所だけだ」
クラウンの無知にシグルドは嘆息した。この渓谷に端はない。北は海に切り立つ断崖、南のノルエッタに面しているのも、垂直に起立する登攀不能の絶壁だけだ。
だがクラウンは平気な顔で、渓谷を北に沿って指さした。
「知らないのか? 歩く気があるなら北の端から海には出られる道はあるぞ。まあ、まだ船が残ってるかどうかまでは保証できないが」
「船?」
驚いて竦むシグルドに向かって、クラウンはしゃあしゃあと言った。
「言ってなかったか? 俺が軍に捕まったのは、谷のこっち側だ」
岩山に通れそうな路を探しながら、二人は岩棚の鉄塔を目指した。
「そういうことは早く言え」「訊かなかったおまえが悪い」
辺りに機獣がいないのをよいことに、じゃれるように言い争って歩く。
問い詰めようとしたものの、じきクラウンは息が上がって喋れなくなった。
今ならクラウンが鎖で繋がれていたのも理解できる。人類未踏の巨人の勢力圏に、こんな惚けた男がぽつんと歩いていたら、国軍でなくとも怪しんだだろう。これほど一緒にいても、隠し事だらけのクラウンには驚かされてばかりだった。
否、実際はそれほど長くはない。それでも、シグルドは一矢報いたいと思った。
ようやく二人が辿り着いた岩棚は、後ろに切り立つ崖までの奥行きが浅く、谷沿いに長く伸びている。結局、よく見る間もなく絶壁の遥か下に飛び込んだため、シグルドもこちらの岩棚をしげしげと見るのはこれが初めてだった。
渓谷の北に陣取る二人から見て、鉄塔は南の端に位置している。鉄塔の傍には幅のある傾斜が上に延び、一段高い場所には整地された空地があった。こちら側の鉄塔の基部は、掘られて剥き出しになった国軍側と異なり、すでに埋め戻されている。
最初に橋を架けたのが国軍なら、こちら側の鉄塔付近にも基地があったはずだ。もしも巨人との密約が事実だとしたら、
一方、南端の傾斜を上がった空地は、上から覗き見たところ、広く平らで何もなかった。切り立つ崖に縁取られ、昇降口に続くような洞窟は見当たらないものの、周囲の崖の際までは見通せない。機獣や
整地されたその空地を見て、シグルドはそこに国軍の施設があったのではと思い至った。
「今さら跡を探すより、向こうに手を振った方が早いだろうに」
迷うシグルドを見て、クラウンは呆れたように言い捨てた。残した分隊のその後を見るのが怖いのだろう。そう見透かされたような気がして、シグルドは内心で不貞腐れた。事実、人影が見えるにも拘らずしっかり目を向けないのはそのせいだ。
二人の潜む岩棚の北端には、所々に岩陰があって、身を隠すのに向いていた。二人が潜んでいるのは、あくまで巨人や機獣、
シグルドの隣のクラウンは、ぼんやりと鉄塔を眺めて目を眇めている。こんなとき遠視の利かない人の目は不便だ。だが、シグルドの冑にはその機能がある。小さく息を吐き、シグルドは思い切って渓谷の対岸を覗き込んだ。鉄塔の周囲を拡大する。
冑の中の映写盤で、遠視鏡を当てたネルソンが睨み返した。シグルドは反射的に顔を伏せ、一拍置いて自分の奇行に気づいた。落ち着こうと頭を振る。改めて甲冑の眼を遣ると、仁王立ちのネルソンが遠視鏡で二人の潜む辺りを探っていた。
身を潜めたまま、シグルドはしばし呆然としていた。どうやらネルソンは対岸の動きを監視していたらしい。二人が岩場を下る際、何か動くものを見て取ったのだろう。シグルドを最初に見つけたのは、巨人でも
シグルドが改めてその周囲を見ると、崖の縁の監視小屋を始め、投射砲台や巻き取り機などの装備が並び、車両を経由して導力線や神経線の束が地を這っている。ネルソンが振り返ると小屋からアルヴィンが這い出して来た。その後ろには皆もいる。
「冗談だろう」
シグルドはようやく呟いた。鼻の奥に声にならない音が鳴る。シグルドが渓谷に落ちてから、どれほど日が過ぎたのか。なのに、分隊はまだそこにいた。これほどの装備を持ち込んで渡谷の機会を伺っている。みなシグルドを諦めていなかった。
クラウンがシグルドを小突いて鉄塔を見るよう促した。指された塔の中ほどに眼線を絞れば、細く微かな線が延びて渓谷を渡っている。細い鋼索だ。固定されたものではなく、鉤が鉄柱を噛んでいる。分隊が対岸から打ち込んだものに違いない。
それはネルソンの傍の巻き取り機に繋がり、作業機と思しき機材が吊り下がっている。鋼索を遠隔で補強するためだろう。シグルドを見上げてクラウンは呻いた。
「綱一本でここを渡るなんて二度と御免なんだが」
正直、シグルドもその点は同感だ。たとえ橋があってもこの底なしの渓谷を渡るのは遠慮したい。しかし、そのクラウンの言葉も終わらぬ内に、シグルドは衝動的に岩場に立って対岸に身を晒していた。渡谷を目論む彼らに身を隠す理由はなかった。
ネルソンが愕然と遠視鏡を顔に食い込ませるさま、アルヴィンが転がりながら声を上げ皆を呼ぶさまを、シグルドは対岸から眺めていた。滑稽で涙が出た。自分の葬式に顔を出すのはこんな気分だろうか。こうなっては仕方なくクラウンも顔を出した。
第七八分隊の現場隊員がすべてそこにいる。勿論、クラウンは誰一人顔を知らない。思えばシグルドの素顔も。対岸で目を剥いて指さす背の高い女はクラウンの襟首を掴んで引き摺ったハスロだろうか。あの日は今のシグルドと同じ甲冑を着ていた。
姿と無事は確認できたが、動力域の異なる対岸に無線が通じたわけではない。それでも互いが再会に浸った後は、訓練された部隊の本領を発揮し身振り手振りで段取りは進んだ。綱と機材を下げた作業機が渓谷を渡り始めたのも早々のことだった。
ただ、裏を返せば巨人がいつ現れるかが予想できない焦りもあった。
シグルドとクラウンは大事を取って再び岩棚の端に身を潜めている。一見して
「やっぱりあれで渡るのか」
揺れる鋼索を遠目に眺めて、クラウンは苦虫を噛み潰したような顔をする。複数の尾を引く固定具を積んだ作業機は、渓谷の風に煽られながら細い鋼をじりじりとこちらに向かって渡って来る。鋼索を補強し、二人を繋いで引き戻す算段だ。
一方、対岸のアルヴィンとカッセルは、万一に備えて投射砲を組み始めている。
その作業の半ば、ネルソンの身動いだ。投射砲の二人に指示を出しているのが見て取れる。全員の視線を追ってシグルドが南の斜面に目を遣ると、
作業機はまだ渓谷の上だった。鉄塔には
「このままここを諦めて、俺と海まで歩いて行くか?」
からかうようなクラウンの問いに、シグルドは岩陰を飛び出した。投射砲に火を入れろ。ネルソンに腕を振り、続行を指示する。クラウンを振り返り走れと促した。
「悪くはないが、今は御免だ」
北の岩場から鉄塔に向かって走り来る二人に
「先に登れ」
早くも息を切らしたクラウンを追い抜いて、シグルドはそう言い捨てた。こちらの基部は幸い地続きだが、谷を渡る鋼索は身の丈よりも上の梁に掛かっていた。鉄塔を登らねば手が届かない。だがシグルドは鉄塔を走り越し、
シグルドは走りながら狙撃の間隔と
塔に間近の
やはり内鎧の強度に重甲冑の装備は難がある。脹脛の無骨な圧搾槍は、たったの一撃で留め具が弾け飛んていた。両脚の有り合わせは、どうやら耐用数のない代物らしい。とはいえ残りの武器にせよ、せいぜい左腕の鉤綱と強化した右腕だけだ。
「おいシグルド、格好つけてないで早く来い」
鉄柱に張り付いたクラウンがシグルドを見下ろして声を掛けた。尻を着いたシグルドを眺め、にやにやと面白がっている。シグルドは右脚の装備を外して放り出して立ち上がる。ふと対岸の騒々しさに今一度、斜面に向かって目線を辿った。
坂の上に巨大な半身が伸びて行く。土の下から競り上がって来る。斜面の上にあった均された平地に大きな穴が開いている。広場そのものが
我に返った投射砲の二射線が交互に巨人の装甲を叩いた。撥ねて明後日の土塊が弾ける。無駄なことだとは知れていた。それは谷を渡った日にも体験した。ほどなく
シグルドは鉄塔を背に斜面を見上げる。天中の陽さえ覆うような
「早くしろ、シグルド」
クラウンが呼ぶ。見上げ鋼索を辿るも作業機はまだ先だ。手は届かない。シグルドは斜面を振り返って土煙を睨んだ。たとえ少しでも留めれば、クラウンだけでも。
「ぐずぐずするな、早く来てあれを切れ」
クラウンが顎先を振って鋼索の鉤を指した。頬を打たれたように顔を上げ、シグルドは鉄塔に飛び乗った。先の迷いが逃げるだけの諦めと気づいて冑の中で赤くなる。
「おまえ、嫌だって言ってなかったか」
「三度はやらないぞ、絶対にだ」
シグルドとクラウンの言い合う声さえ叫ばなければ届かなかった。
シグルドは鋼索を確かめた。案の定、鉤の根は万一に備えた爆離式だ。左足に残った圧搾槍を打てば綱は解き放たれるだろう。左手の鉤綱を解いて梁に掛ける。シグルドの行動は対岸にも見えているはずだ。意図はきっと伝わるだろう。
だが、今回のクラウンには命綱がない。クラウンがシグルドの右腕を小突いた。
「絶対に俺を落とすなよ」
シグルドは言い返そうとして、頷いた。
クラウンを抱え込むように鋼索を掴む。目線の先に鉄塔の基盤が入った。鉄塔に押し寄せた
左脚に残った圧搾槍を鋼索の鉤に押し当てる。クラウンを掻き抱き、シグルドは鉤を砕いた。脛甲の装備が捩じれて跳ね飛んで行く。谷を渡る鋼索は、その張力をひと息に奪い返した。しがみついた二人を絡め、虚空の上に躍り出る。
一方で左腕の綱が鉄塔を結んでいる。無論、渓谷を横切るほどの長さはない。
「引け、引け、引け、引け」
ネルソンの声が聞こえた気がした。身体が宙の上を引き摺られ、落下が緩む。
シグルドが対岸に顔を向けようとすると、眼前の作業機から鉤のついた幾束も転び出た。思わずクラウンを庇って頭を伏せる。その目の先には何も見えない真っ暗な谷底が夜のように横たわっていた。底の知れない深淵を覗くのはこれで二度目だ。
全身の血の気失せたその時、不意にシグルドを引き裂くように渓谷の両岸に鋼索が張った。二人は渓谷の只中に吊られている。意図を察してクラウンが甲冑の背の固定具を強く握った。シグルドはクラウンを抱いたまま左手の鈎綱に指先を伸ばした。
不意に身体が解き放たれた。鉄塔に掛けた綱が腕先から途切れ、のたうつように宙を泳ぐ。まるでそちらも失ったように、左腕から重さが消えた。それでもクラウンを抱えたまま、機械でできたシグルドの右手は、ひたすら鋼索を握り締めている。
血の気が行き先に迷うかのように、身体の中が逆向いていた。二人はただ、ただ重さを失って落ちて行く。対岸の断崖は図った通り近く、思いのほか目の前に迫っていた。クラウンを掻き抱いたまま、シグルドは激突の衝撃に身構える。
左の脚で岩壁を踏む。膝から砕けて折れ飛んだ。身体を打った衝撃に火花が散る。意識が一瞬、遠退いた。撥ねた身体が宙に浮き、鋼索を握る腕が捩じれる。鋼の指先が綱を滑った。滑る。落ちる。身体の力が抜けそうになる。
クラウンの手がシグルドを弄ったかと思うと、身体が吊られて跳ね上がった。
上に横に身体が振り戻る。甲冑が岩肌を擦ってぶら下がった。シグルドは間近のクラウンを呆然と見つめる。手には別の鋼索が握られていた。頭上の作業機から垂れた綱だ。そのひと筋がシグルドの背に、甲冑の固定具に掛けられていた。
「いいか、絶対に離すなよ」
その一本では飽き足らず、クラウンは手の届く鉤を片端から甲冑に掛けながら、怯えたようにシグルドに念を押す。鋼索が吊るすのはシグルドの甲冑だが、クラウンを支えているのはシグルドの腕だけだ。シグルドは安堵の吐息と一緒に吐き出した
「だったらこれ以上、暴れるな」
擽ったい。口の中でそう呟く。綱を追って頭上を見上げれば、崖の縁に皆の顔が突き出していた。ようやく間近に見る仲間の顔だが、こうして眺めるのは滑稽だ。
『引き揚げろ、早く、いや、ゆっくり、ゆっくりだ、慌てるな』
そう指示を出すネルソンの声がいつになく上擦っている。気づけば甲冑の無線が復活していた。動力域を越えた。ここはもう人類圏だ。ネルソンの後ろで皆が思い思いに声を上げている。シグルドは冑の中で笑みを零して、思わず声に出して呟いた。
「帰って来た」
「行ったり来たりしただけだ」
シグルドの胸許で口を顰めて、クラウンは呆れたようにそう返した。
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