第37話 牛鬼と濡女〈三〉

 月明かりのない夜闇の中、九鬼龍蔵は静かな波音を聞きながら、じっと岩陰に潜んでいる。

 視線の先、夜の海に浮かぶのは、密漁者たちを乗せた一隻のゴムボート。ゴムボートの上には明かりが一切無かったが、人よりも夜目が利き、それに霊力も強い九鬼の目には、今まさに2名の潜水手ダイバーが海中に没する様子がはっきりと確認できた。

 ここは、三浦半島南部にいくつか存在する小さな漁港のうちのひとつ。九鬼は今、そこから少し離れた岩場にたった独りで潜んでいる。

 九鬼は、常夜灯が照らす漁港の岸壁を一瞥した。人っ子一人見当たらないが、常夜灯の届かない闇の中では、密漁グループのうち数名が陸地側の監視に当たっているはずである。そして、横須賀海上保安部の捜査員数名もまた、闇の中で密漁者たちの動向を注視しているはずだった。

(密漁の内偵というのも、大変な仕事だな)

 海上保安庁においては、密漁の取締りは現行犯逮捕を基本としている。現行犯逮捕に必要な条件は、モノ・人・道具の3点セット。これを密漁に当てはめると、密漁した海産物・密漁犯・潜水器など密漁のための機材ということになるが、現行犯逮捕をするためには、この3つが一度に揃ったところを狙って強襲をかける必要がある。

 聞くだけなら簡単そうに思えるが、実際のところはかなり難しい。密漁者たちの行動パターンを探り、密漁場所を割り出した上で確実な逮捕を狙うという手順になるが、そこに漕ぎ着けるまでには半年から一年以上にわたる地道な捜査が必要となる。そのためには何度か密漁を見逃すことにもなり、捜査員たちは目の前の不法行為を直ちに取り締まることのできない歯痒さを味わうことになる。そして、その苦労は必ずしも報われるとは限らないのだ。

 九鬼は、同じく漁港付近の闇の中に潜んでいるはずの村上かけるのことを考える。村上には陸地側の異変を監視させる他に、もうひとつ頼み事をしていた。もっとも、余計な手出は無用と厳命しておいたため、村上たちに危険が及ぶことは無いだろう。それに、村上自身が優秀な魔術師であり、九鬼には及ばないながらもその霊力はかなり強い。

 そういうわけで、今は自分のことだけを考えることにした。

『あの時、何を見たのか全然記憶が無いんです……すみません』

 霊障を受けて臥せっていた捜査員、山内の言葉である。しかし、九鬼も村上も、山内の証言はハナから当てにしていなかった。実際、山内の体質や霊障の程度、そして海に消えた密漁者たちといった情報から、怪異の正体をかなり絞り込んである。

(だが、これはあくまで、数日前に山内や密漁者たちが遭遇した怪異についての話だ。今夜、同じ怪異がこの場所に現れるとは限らないはず)

 九鬼も村上も、依頼を受けてからずっと、この事に対して違和感を抱き続けていた。

 異なる漁港や海岸で何度も怪異に遭遇しているのならともかく、たった1回の事案で海異対に協力を依頼したというのが解せない。それも、前回とは全く違う場所で内偵をするという。まずは場所を変えて怪異を避けようと考えるのが、普通の感覚ではないだろうか。

 だから、九鬼としては本当に、単なる様子見のつもりで横須賀を訪れたのだ。しかし、そんな魂胆は昼間の電話の主によってあっさりと破られることになる。

『何かが起こるのは、間違いないよ』

 ――彼が断定するのなら、それは必ず実現する。

 こうして九鬼は、相応の覚悟を持って密漁の現場に臨むことにしたのだった。

(もし予想通りの怪異なら、良い腕鳴らしになりそうだな)

 九鬼は、呑気に波間を漂うゴムボートから目を外すと、身体が硬直するのを防ぐために軽く手足を伸ばそうとした。

 チャリッ。

「誰だ」

 砂礫を踏む足音に、九鬼は瞬時に構えをとる。

 漁港の常夜灯を背景に、ひとりの男が佇んでいた。

 身長は九鬼より多少低いくらいで、スキンヘッドと黒い眼帯、派手な柄のスーツという、ひと目でその筋の者と分かる風貌をしている。

 男は、隻眼を細めて九鬼の顔を凝視すると、白い歯を剥き出して嬉しそうに笑った。

「へえ。どうやら、一番強い奴が来たみてえだな。肉も骨も霊力も、まるっと美味しくいただけそうだぜ」

 そう言って、ぞろりと舌舐りをしてみせる。

 対する九鬼は、男の物騒な台詞にも動じることなく、間合いより遠い位置に立つ男に向かって静かに話しかけた。

「お前、あやかしだな。上手いこと擬態しているようだが、元となった人間はどうした。返答次第では、今ここでお前を祓う必要がある」

「ハッ! オレを祓うだと。そいつぁ面白ぇ」

 男は更に笑みを深めると、足を広げて体勢を低くした。

「やれるモンなら、やってみやがれぇ! 」

 言い終わらないうちに岩場を蹴ると、あっという間に九鬼との間合いを詰めてしまう。

 ひと思いにその首をへし折ろうと、九鬼の頭部に両手を伸ばした。

「ごぶっ」

 鈍い衝撃が、男の胸を叩いた。

 見下ろすと、拳が鳩尾みぞおちにのめり込んでいる。

 同時に、九鬼の発した気合いが海岸一帯に響き渡った。

ァ!」

 バシンッ。

 閃光が視界を覆い、すぐに消失する。

「っ!?」

 男は九鬼から飛び退いて体勢を整えると、辺りを見渡し、隻眼に驚愕の色を浮かべて九鬼を見つめた。

「……まさか、このオレを幽世かくりよに引きずり込むような人間がいたとはな」

 明かりの消えた漁港に、波音の聞こえない海。ゴムボートの姿はなく、密漁者たちも見当たらない。そして、海水にミルクを流し込んだような、むせ返るほどに濃厚な甘くてしょっぱい大気。

 戦いの舞台は一瞬にして、現世うつしよから幽世へと移り替わっていた。

「さっきの質問だが、もう少し具体的に聞こう」

 九鬼が、表情を変えずに質問を繰り返した。

「その姿の元となった人間は、お前が喰ったのか?」

「喰った。そこそこ美味かったぜ」

 笑みを浮かべた男の顔が、ドロリと崩れた。

 服も、身体も、ドロドロと崩れ落ちて、その下から褐色の獣毛が表れる。

「ついでに言っておくと、他にもたんまりと喰ってやった。もっとも、記憶を取り込んだのはコイツだけだがな」

 九鬼よりも小さかったはずの体格が、むくむくと膨らんで大きくなった。鼻と口は大きく突き出し、頭部からは堂々とした2本の角が生える。上半身は裸で、下半身には薄汚れた麻のズボン。身体の横にはムササビのような飛膜が付いている。そして、顔の中央では巨大なひとつの目玉が爛々らんらんと光っていた。

「――牛鬼うしおにか」

 牛鬼。海から現れては人間や家畜を襲う狂暴な怪異であり、海辺に住む浄霊師や呪術師たちの間では特に危険視されている。近年の水死者の激減と各方面の術者たちの尽力により、その目撃件数は全国的に減少傾向にあるものの、未だ絶滅には至っていない。

 正体を表した妖は、獰猛な牙を剥き出してニヤリと笑うと、鉤爪の生えた指で己を指した。

「オレの名は、野分のわきだ」

 そして、今度は九鬼の顔に鉤爪を向ける。

「お前の名前も教えろ。その度胸と実力に免じて、オレの胸に刻んでおいてやるぜ」

 一瞬の間をおいて、九鬼がボソリと答えた。

「龍蔵。九鬼龍蔵」

「龍蔵!」 

 野分と名乗った妖が吠えた。

 再び体勢を低くして構えをとると、たったひとつの巨大な目玉で九鬼の顔に狙いを定める。

「オレをガッカリさせんじゃねえぞ!」

 叫び声を残して、野分の姿が消失した。

「!!」

 反射的に飛び退いた九鬼の鼻先で、鋭い爪が生えた野分のつま先が空を切る。

(程よく弱らせて話を聞き出すつもりだったが……)

 岩場に着地するまでの数瞬で、九鬼は方針を切り替えた。

(殺す気で、叩き潰す)

 九鬼は着地したつま先に力を込めると、野分のこめかみ目がけて鋭い蹴りを繰り出した。




 ふたりの男が発する息遣いと砂礫を踏みしだく音が、静寂に支配された幽世の波打ち際で生々しく響いている。

「よっ」

 野分は、突き出された九鬼の拳を真っ向から受け止めると、鋭い爪を立てながらその手首をねじ切ろうと力を込めた。

「っ!」

 ぐん、と野分の巨体が真下に引っ張られる。

 よろめいた野分と、岩場に沈んだ九鬼の目が一瞬だけかち合う。

「チッ」

 あわや寝技に引き込まれる寸前、野分は九鬼の手首を放すと、その場で高く跳躍した。

 空中で軽やかに巨体を捻りながら、起き上がろうとする九鬼の脳天に容赦なく踵を打ち下ろす。

「!!」

 パシンッと、小気味良い乾いた音が響いた。

 九鬼が、両手で野分の踵を受け止めている。

フンッ」

 そのまま手を滑らせて足首を掴むと、野分の身体を背中から無慈悲に岩場に叩きつけた。

「がはっ!」

 全身が砕け散るような強い衝撃に視界が眩んだところ、九鬼が足首を掴んだまま膝頭を踏みつけようとする。

(こいつ、折る気か!)

 野分は、とっさに反対側の足を大きく跳ね上げた。 

 後転する勢いでもう片方の足を九鬼の手から強引に引き剥がして、素早く距離をとる。

(強すぎる。霊力も、体術も、何もかも)

 ジリジリと横方向に動いて間合いを探りながら、想定を上回る九鬼の実力に舌を巻く。

 野分は今、妖力を使って一時的な実体を形成している。仮初かりそめの肉体ゆえに損傷した場合の修復も本来は容易なはずなのだが、どうやら九鬼の攻撃によって阻害されているらしい。

(最初に打たれたところがまだ痛え。さては、腕や足に霊力をまとわせてやがるな)

 そして、攻撃と同時に野分の肉体に打ち込んでいるのだろう。

「……おもしれえ」

 野分は、獣の口元に笑みを浮かべていた。

 これまでの経験上、呪術師や浄霊師などの人間の術者というのは、神仏の威光の陰にコソコソ隠れて、多人数でひとりの妖を追い立てる臆病で狡猾な連中であると野分は認識している。

(だが、こいつは違う)

 いくら霊力が桁違いに強いとはいえ、所詮はただの人間である以上、怪我を負えば容易には治らない。にも関わらず、この目の前の男は、神仏の力を一切借りず、また霊力に頼りすぎることもなく、鍛え抜いた肉体と体術でもって凶暴な妖たる自分に立ち向かっているのだ。

 人間に対して蔑みや憎しみの念しか抱いていなかった野分だったが、九鬼に対しては素直な称賛の気持ちを感じ始めていた。

「こんな人間が、いたとはなあ」

「……水を差すようで悪いが」

 戦闘中、無駄口を全く叩くことのなかった九鬼が、ここにきて野分に話しかけてきた。

「おう、なんだ龍蔵」

「先祖に、妖狐がいる。純粋な人間とは言えん」

「先祖? そりゃ、どのくらい前だ」

 唐突な告白を怪訝に思いながらも、野分はすぐさま聞き返す。

 僅かに間をおいてから、九鬼が渋々といった様子で答えた。

「7代は前になる」

「じゃあ関係ねえな!」

 野分は九鬼の言葉を明るく笑い飛ばすと、全身に妖力を巡らせて強く気合いを入れた。

「ハアアッ!」

 鬱陶しい鈍痛を綺麗さっぱり吹き飛ばし、大きく足を広げて中腰の姿勢になる。

「龍蔵!」

 野分が吠えた。

「正々堂々と勝負だあ!」

 高らかに叫んで、真正面から九鬼に猛突進する。

「うおおおおおっ!」

「っ!」

 鈍い衝撃波が、幽世のもったりとした大気を震わせた。

「ふっ、ぐっ……」

「ぬおお……」

 夜闇に覆われた波打ち際で、筋骨隆々としたふたりの大男が、命を賭して互いの肉体をジリジリとぶつけ合う。

「!」

 野分が、その獰猛なあぎとを開こうとした。

 九鬼はとっさに、組み合っていた両手のうち片方を離して、野分の下顎を強く突き上げる。

「……っ!」

 ズブリと、鉤爪の先端が九鬼の首の皮膚を突き破った。そのまま片手で、九鬼の頸動脈をギリギリと締め上げてくる。

 野分が、下顎を強く反らされながらも、巨大な目玉をニイッと細めた。片方は野分の下顎、もう片方は野分の手と組み合っている以上、九鬼は文字通り自分に手出しができないだろうと高を括る。

「!?」

 野分の両足が、岩場から浮き上がった。

 九鬼が、野分の下顎と手を掴んだまま大きく身体を反らせて、今にも野分の巨体を背後へ投げ落とそうとしている。

「――ッ!」

「てやあっ!」

 反応する間もなく、野分は再び岩場へと叩きつけられた。

「……ぅ」

 たった今、九鬼が野分にかけた技は、相撲の反り技のひとつである「居反り」に近い。数ある相撲の決まり手のうち、難易度が高く滅多に見られない大技として知られている。

(なんて、馬鹿力なんだ。それに、女のような身体の柔らかさ。どんな鍛え方をしたら、こんな闘い方ができるんだ)

 クラクラする頭にそんな思考が浮かんだ野分だったが、その隙を逃す九鬼ではない。

「アギャアッ!」

 顔の中央に走った激痛に、野分が悲鳴を上げた。

 野分は激痛に悶えながらも無我夢中で手足を振り回してその場を離れると、音や気配によって九鬼との位置関係を何とか探る。

「……やってくれるじゃねえか」

 岩場に倒れる野分に対して九鬼が仕掛けたのは、貫手ぬきてによる目潰しだった。九鬼としては、目玉に貫手を沈めて霊力を注ぎ込むつもりでいたのだが、さすがにそれを許すほど野分は甘くも弱くなかった。

 それはそれとして、妖である野分にとって、目潰しは十分に「正々堂々とした攻撃」の範疇に入る。そして野分は、素手による凄惨な攻撃に躊躇いが無い九鬼に対して清々しささえ感じていた。

(オレを祓うなどと宣う人間を、好ましく思う日が来るとはな) 

 九鬼に霊力を注ぎ込まれた影響か、濁っていた思考が清明になったような、そんな心持ちを野分は覚える。

(こんな愉快な話、那智にも聞かせてやりてえ)

「……那智?」

「なんだ、どうした」

 目玉を抑えたまま岩場にぼうっと立ち尽くす野分に、九鬼が怪訝そうに声をかける。正直なところ絶好な攻撃のチャンスであると言えたが、これまでの野分とのやり取りから、適度に闘いながら話を聞き出せる可能性を感じ始めていた。

 しかし、九鬼の期待は予想外の形で裏切られることになる。

「……龍蔵、悪いが仕切り直しだ。今夜はお開きにしよう」

 そう言って、片手で目玉を抑えたまま後ろ向きに跳ねて九鬼から遠ざかろうとする。

「!? おい、待て」

「3日後だ。この近くに、人間の邪魔が入らない、オレたちの闘いに相応しい場所がある。名前は――」

 野分は、とある地名を口にした。

 そして、波打ち際に立って九鬼の方に顔を向けると、獣の口でニンマリと笑った。

「首を洗って、待ってろよ!」

 そう言い置いて、さっさと海の中に飛び込んで消えてしまった。

(それは明るい顔で使うような言葉じゃないぞ……)

 ぽつねんと岩場に残された九鬼は、心の中で野分に突っ込む。

(3日後か。行くのは良いとして、俺ひとりで抱えるべき問題では無くなったな)

 幽世の暗い海面を眺めながら、首の傷に手ぬぐいを当ててとりあえずの止血をする。

(それに、鬼頭にはじっくりと話を聞く必要がありそうだ)

 九鬼は、野分が消えた海に背を向けると、今後の段取りをあれこれ考えながら現世へと戻っていった。




「村上」

 常夜灯の柱に腕を組んでもたれていた村上は、九鬼の呼ぶ声に顔を上げるとホッとしたような表情を見せた。

「何か異常はあったか」

「いいえ、こっちは何も。密漁者も捜査員も、随分前に引き上げましたよ」

 話しながら、片手に持っていた物を九鬼に差し出した。

 九鬼は、差し出されたそれに視線を落として凝視する。

(これは……)

 それは、村上のスマートフォンだった。液晶画面に発信者情報はなく、ただ「通話中」とだけ表示されている。

 九鬼は無言のままスマホを受け取ると、そっと耳に近づけた。

 シャンシャンシャンシャン……

 清らかな鈴の音が、スピーカーの彼方から鳴り響いてくる。

 九鬼は意識と霊力を耳に集中させると、ラジオの局番合わせチューニングをする要領で、雑多な鈴の音の中に紛れているはずの「声」に耳をそばだてる。

『――――』

 刹那、鈴の音が消えた。

 九鬼の脳内に、いくつもの「声」が反響する。



 ミラレテタヨ!

 ミラレテタ!

 スッゴク ミテタ!

 ミテタ!

 ドコカラッテ?

 ダレガッテ?

 オシエナイ!

 オシエナーイ!

 ダッテ コワイモン!

 コワイモーン!

 キャハハ!

 キャハハハハハ!



 シャンシャンシャンシャン……

 「声」が遠ざかり、清らかな鈴の音が戻ってきた。

「……」

 九鬼はゆっくりと耳からスマホを離すと、何も言わずに村上に返した。

 村上は「通話先」に向かって小声で何かを話しかけると、何事も無かったかのように通話を終えた。

 九鬼と村上は岸壁に背を向けると、一度も振り返ることなく、少し離れた場所に停めてあるミニバンに向かって歩き出した。

「その首の怪我、宿に戻ったら手当てしますよ」

「この程度、怪我のうちに入らん」

「普通の感覚からすると、十分に大怪我ですから」



 漁港を去っていくふたりの背中を、幽世と現世の狭間で蠢く闇がいつまでも見つめていた。

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