2020年4月11日(土)
「あら、なんかレジにビニールみたいなの立っているね」
子供たちを連れてスーパーに買い物に行くと、レジ周辺が様変わりしていた。
まずレジ打ちのパートさんを守るようにビニールを貼ったパーテーション(ってPCでタイピングしたら、ATOKが「正しくは『パーティション』です」って訂正してきた。パーティションって逆にはじめて聞いたんだけど)が立っていた。
レジに並ぶための床には「ここで待ってください」的なシールが貼られ、それぞれのレジに並ぶためにはこっちに並んでください、みたいな誘導的テープも貼られている。
レジのパートさんはマスクはもちろん、全員が手袋をつけて、一人一人お会計するごとに消毒をしていた。
さらには注意書きの紙まで貼ってある。『感染予防のために商品の読み上げをやめます』とか『マイバッグへの商品の詰め込みもやめます』って書いてあった。
「は~、なるほど。レジの方は本当に不特定多数の人間とめっちゃふれあう仕事だもんな。従業員を守るためにこのやり方は全然ありだね」
ただ慣れないビニール手袋にレジの方々かなり苦戦している感じはある。
特に剥き出しのままだった肉とか魚のパックをビニール袋に入れようとしてくれる親切な方、ビニール袋の口を開けるのが大変そうで、見ていて「あ、お気遣いなく……」という感じだった。
(店側の意識はこれなのに、向こうの親子はお母さんだけマスクして、パパと抱っこされている三歳くらいの子はノーマスクだし。……というかその状態なら買い物はママさんだけでよくね?)
子供と留守番していろよパパ、と思わず突っ込んでしまった。
(昨日の入学式も、外で体育やっていた五年生はマスクつけてドッジボールしてたなぁ。かと思えば植物観察していた三年生はマスクつけたりつけなかったりだし、うーん、マスク問題、根深くなりそう……)
店頭からはあいかわらず不織布マスクが消えたまま。売り場で『入荷の目処は立っていません』の注意書きを見るのも日常になってきたなぁ。
そんなことを思いつつ買い物を終え、帰ってきてすぐくつろごうとする子供たちに「手洗い・うがい!」と叫び、冷蔵庫に品物を詰めていく。
プロットを書きつつ、洗濯や料理といった家事をこなしつつ、普通の土曜日の夜を迎えたわけだが。
「なんかちょっと身体の平衡感覚がおかしい……熱測ってみるわ」
と夫。健康優良児すぎて、体温はいつ測っても必ず36.7度の君がみずから検温するだと? なにがあった?
「37.2度あった」
「わ~お、その程度の微熱でもこの時期となるとちっとも油断できないな?」
起こった出来事を軽率にTwitterやブログに書いちゃう佐倉でも、さすがにこれは書けないな。ちょっと怖いな。とりあえず隔離だオラ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます