2020年3月12日(木)-1
(当然のごとくマスクも売ってないしなぁ。夫氏のマスクもずぅっと前に買って半ばほこり被っていたような奴だから、どうにかしないと)
そんなことを思いながらまた一週間がはじまる。大相撲が無観客だろうとプロ野球が延期になろうと、変わらずやってくるものはあるわけだ。
幼稚園からは卒園式の案内が届き、園児一人につき保護者二名まで、マスク着用、スリッパ持参の上でご参加くださいということになった。
そしてわたしとしては嬉しいことに、卒園式後の謝恩会が中止になった。
「謝恩会が中止じゃあああ! ほかのママさんたちと子供も連れて食事会とか地獄のようなイベントだっただけに、無事になくなってわたしは嬉しすぎるううう!」
「え、そんな雄叫びを上げるほどに?」
こぶしを天に突き上げて喜ぶわたしに夫が若干引いていたが、そんなことは気にしない。
とはいえ卒園式はやるわけだから、母に連絡を取り、母の友人の美容師さんのところで髪を切ってもらえるように予約をお願いした。髪を切ったあとはネオンに行って娘のフォーマルも買おうと画策。
ということで本日、子連れで実家に向かい、そこから母の運転で周りが田んぼしかない田舎へと出発した。
母の友人の美容師な彼女は、田んぼの真ん中にどーんとあるご自宅の一画を美容室にしており、そこを一人で切り盛りしていた。
毎度散髪をお願いするたび「あらま! もうそんなに大きくなったの!」と子供たちに声をかけるが、今日ももれなく「ええええもう卒園なの!?」と驚いている美容師さんである。
「早いねぇ~。まだ赤ちゃんのときにここにきて、いやがって大泣きしていたのがつい最近だってのにねぇ~」
美容師さんがしみじみ言うたびに娘が「また同じこと言ってる……」とふて腐れた顔をするのだが、許せ娘よ。
ママも君くらいのとき「大人はいつも同じこと言ってる」と辟易していたものだけど、この年になるとわかる。よその子の成長は本当にあっという間過ぎて、「もうこんなに大きくなったの! 早いねぇ~」としかマジで言えなくなるのだよ。
無事に卒園に向けて娘とわたし、ついでに息子もさっぱりと散髪してもらって、いざ地元のジャスk……違う、ネオンへと出発。
ジャスkの時代からあるネオンってつい『ジャスk』って言っちゃわない?
……え? これっておばさんあるあるなの? え、そんな。えっ……?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます