2020年3月8日(日)

 休校、休園が時の総理大臣によりスパーンと決められてから一週間。怒濤の一週間だったわ……とぐったりしながら、ノートパソコンの前でため息をついちゃう今日この頃。

 玄関から物音がして、買い物をお願いした夫が子供たちと一緒に帰ってきた。


「ただいま~。買い物行ってきたよ。マスク本当にきついわ~」


 冬から春にかけてマスクがデフォのわたしと違い、夫は花粉症でありながらどんなに花粉がひどく飛んでいる中でも「息苦しいからいや」とマスクをつけない派だ。そんな夫氏でさえマスクをつけている現状。

 家に帰ってくるなり、マスクをむしり取るように外して捨てようとする夫を、わたしはあわてて止めた。


「なんかマスクの表面? にも菌がついてて、そのまま捨てるとよくないらしいって。そっちのキッチンパックに入れてから捨てるようにしてくれ」

「そこまでやんないといけないのかぁ。面倒だね……」


 そう言いながらも、夫は素直に小さなビニールを出して、マスクをそこに入れた。


「今はもうほとんどのひとがマスクをつけているよね。ウメキヨで○子と同じ年くらいの子を見たけど、その子もマスクつけていたよ」

「子供でもつけないと駄目な感じかねぇ。幼稚園からも『登園の際はマスクをお願いします』って連絡きているんだよ」


 とはいえ一日おきに登園する娘曰く「マスクつけてっても、外で遊んでいるときはつけなくていいって先生が言ったから、みんな外しちゃって、そのままつけなくなるよ」とのこと。

 そりゃあな。大人だって息苦しいのに、幼稚園児がマスクをつけて活動できるかって話よね。


「で、頼まれていた諸々と、箱ティッシュも売ってたから買ってきちゃった」

「ありがと~。まだ3箱あるとはいえ、花粉も本格化してきたからティッシュがないと心細いもんね」

「おれがめちゃくちゃ使いまくるからね」


 わたしも夫も十代以前から花粉症に悩まされてきたタイプなので、この時期にティッシュが切れるのは一大事なのだ。

 一時期はドラッグストアから姿を消した箱ティッシュだが、最近は復活してあちこちで売られるようになった。ただし……。


「やっぱりトイレットペーパーは売ってなかったわ。おむつもMサイズが売り切れ」

「Mサイズがないと困るご家庭多いだろうなぁ……。うちはもうBIGより大きいサイズだから、なんとか入手できるけど」


 というか息子ももう来月から年中さんだから、そろそろおむつ取れてほしいのだけど。

 夜間のおねしょの心配と、本人がうんちをおむつでしたがるために、まだ完全には手放せないのだ。


「行事ごともあれこれ中止になっているし、いやな感じだよね」


 大相撲春場所は無観客開催、プロ野球はセ・パ両リーグ開幕延期、東京マラソンは二月のうちに一般参加が中止になったし、東京の夢の国と大阪の映画スタジオも休園中だし。

 おむつが取れない問題と相まって、なんとも頭が痛い。

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