6
つきちゃんが妊娠した。
冬が近づいてきた、十一月のことだ。朝、つきちゃんからトイレに呼び出され、こっそり教えてくれた。
「順調に行けば、来年の夏に生まれるみたい」
「じゃあ今って妊婦さんってこと?」
「うーん、一応そうなるかな」
そう話すつきちゃんは、やっぱり嬉しそうだった。私も人工受精を控えているが、その気持ちは全然わからない。厄介で面倒な、夏休みの宿題のようなもの。私の認識はその程度なのに、つきちゃんは妊娠を心から喜んでいるみたいだった。妊娠すれば私もそうなるのだろうか。
妊娠した、といっても、つきちゃんはいつも通りだった。まだお腹も膨らんでいない。つきちゃんは細くて薄い体をしていた。
「つわりとかさ、あさひ結構つらそうにしてたじゃん。つきちゃんもつらかったら教えてよ。できることなら何でもするから」
まるで定型文のような言葉になってしまったが、私は本当に心からそう思っていた。つきちゃんがつらかったら何でも言ってほしい。つきちゃんの力になりたい。そんな私の思いを、つきちゃんは笑って受け入れてくれる。
「ありがとう。迷惑かけちゃうかもしれないけど、そしたらごめんね」
時期から言って、卒業式の参加は難しいらしい。つわりがピークを迎えているとのことだった。最後の思い出だからと、薬でつわりの症状を抑え、振袖で参加する妊婦もいるが、つきちゃんはすでに卒業式を欠席すると決めているらしい。
「こうなることを見越して、そもそも着付けの予約してないんだよね」
「そっか」
卒業式につきちゃんはいない。それだったら、別に私も参加しなくていいかもしれない。
つきちゃんが妊娠してから、色々なことが私のなかで色あせていくような気がした。
平日、公休を申請して市内で一番大きい病院に行った。プレコンセプションケアを受診するためだ。母にパートの休みの日を聞き出し、送迎を頼んだ。母は協力的だったが、終始訝しんでいた。
「ねえなにかあったの? どうしてそんなふうに気持ちが変わったの?」
私が産むと決めた途端、母は急に腰が引けていた。子どもを産め産めと強く言い過ぎたことに、今更罪悪感でも覚えているのだろうか?
つきちゃんが産むから、私も産むことにしたのだ。ただそれだけだ。母のしつこい問いかけを、「うるさい」と切り捨てて病院へ入った。
病院では子宮ナンバーの記入と本人確認書類の提出を求められた。私はコンビニで印刷しておいた住民票を受付で提出する。
プレコンセプションケアは、少し特別な健康診断だ。身長や体重、血液検査といった普通の健康診断に加えて、クラミジアや梅毒などの性病検査、それに腹部の超音波検査も行う。子宮がん検診もある。ひとつひとつの検診は短いものの、数がたくさんあるので結局半日ほどかかる。
病院は私ぐらいの女の子がいっぱいいた。まるで学校みたいだ。実際に別の病棟で妊婦教室が開かれているから、学校みたいなものかもしれない。
病院の待合室には女性向けの雑誌が置かれていた。
ママ婚の新居選びに密着! みんなの妊娠五ヶ年計画 知っておきたい、新制度……いつもは星占いやグルメエッセイに目を通すが、今回はギフト特集が気になった。つきちゃんにお祝いをプレゼントしたいのだ。
石鹸やハンドクリーム、入浴剤で無難に済ませるのではなく、つきちゃんが心から喜んでくれるようなものを贈りたかった。神社で買ったお守りなんかつまらなすぎる。かといって、哲学書なんか贈っても迷惑がられる。つきちゃんに、いったい何をあげたら喜んでくれるだろう?
ぼんやり考えていると、看護師から声がかかる。超音波検査の順番が回ってきたのだ。
細くて狭い診察台の上で仰向けに寝て、腹だけを出した格好になる。そこに冷たいジェルを塗られて、ごろごろとマッサージ機のようなものを転がされた。冷たくてくすぐったくて、腹筋に力をいれてこらえると、医者から「力を抜いて」と注意された。
私が寝ている側からはよく見えないが、医者が見ている画面には白黒のぼんやりした映像が映されている。私の腹の中に超音波が反響した影で、いったい何がわかるんだろう?
ひと通り検査を終えたあとで、医師との問診になった。四十ぐらいに見える若い医者は、手元のプリントを見ながら言う。
「鉄分が足りていないので、意識して摂取するようにしてください。あとは少し痩せ気味だけど、そこまで問題にしなくていいと思います」
先生はカラー印刷されたグラフを示しながら、朗らかな笑みを向けた。
「頂いた子宮ナンバーも拝見しましたが、生理日にも大きな乱れはないようですね。基礎体温にも登録漏れがないので、排卵日の予測も正確にできます。タイミングさえ守って実施すれば、すぐ妊娠すると思います。その後は正直言って運でしかありませんが、まだ十代なので恐らく問題ないでしょう」
「ありがとうございます」
医者は私の最終生理日と基礎体温データを使って、次の排卵日を計算し、受精日を決めていた。
「じゃあ、来月の第二木曜日に来れますか?」
「はい」
もちろん、平日は普通に授業がある。でも公休を使えば休める。テストとかぶっていなくてよかった、と私は思うが、今更テストを受けたところで何もならないことに遅れて気づく。そうだ、私は大学に行くことを諦めたのだった。昨日も今日も、一時間だって勉強していないだろう。
「血液検査の詳細結果が出るのは明日以降なので、郵送で送付します」
はい、と私はうなずく。こうしてプレコンセプションケアは終わった。
病院から出ると、秋の匂いがした。タブレットを見ると、母から迎えの連絡が来ていた。今家を出たところらしい。
今日、私は間違いなく人生のコマを進めたはずだ。それなのに、体に大きな穴が空いて、風が吹き抜けているような気がする。ぼうぼうと聞こえないはずの音がしていた。
これから、この大きな穴に赤ちゃんを埋めていくのだろうと思った。種を植え、肉と骨を育てていく。半分は私と同じで、もう半分は知らない男の情報だ。
私は、体内に植えられる、知らない男の精子について考える。
その人は今頃、何をしているんだろう?
病院の駐車場に、見慣れた母の車が滑り込んでくる。秋の晴れた空に、ウインカーの濁った光が瞬いていた。
大学に進学せず、子どもを産むと決めてから、いくつか変わったことがあった。バス停にサプリを撒き散らさなくなったのだ。朝ごはんと一緒に、自らサプリを取り出して飲み込むようになった。
葉酸が二百マイクログラム、鉄分が四十ミリグラム、カルシウム百ミリグラム、その他栄養素。医者もこの栄養素が足りていないといっていたので、ちょうどいいだろう。
いっぽう母は私が産むことに反対する姿勢をより強く出してきた。
「ねえ、子ども産むのって簡単なことじゃないんだよ。生半可な気持ちで産むなら、やめておいたほうがいいんじゃない?」
母は繰り返し同じことを私に問う。そのたびに私は同じ答えを繰り返す。
「別に、とりあえず産んでおけばいいんでしょ?」
「そうじゃなくて、しっかり覚悟はあるのかっていいたいの。とりあえず産むのでも、ひなは自分と同じ人間を産むんだよ? そこには意志とか人権とかがあるわけ。わかってる?」
「わかってるよ」
「わかってないよ」
「じゃあわかってなかったら産まなくていいの?」
「そうじゃなくてさー」
そうじゃなくて、なんなんだろう? 何が言いたいんだろう? 私が子どもを産まないと困るのに、どうして産むと決めたら不満そうにするんだろう?
母は「そうじゃなくてさ」の続きを言わずに、大きな溜め息をついた。それから、もういい、と言ってテレビの電源を点けた。
母はいったい、私に何と言ってほしいのだろう?
人工授精当日は、少し緊張していた。母は直前まで同行を申し出ていたが、断った。誰がついてきたって、何の慰めにもならないからだ。
時間は午前十時から。定刻になると看護師から呼ばれ、「受精室」と掲げられた部屋に案内された。部屋に入ると、サイドテーブルと物々しい分娩台が置かれていて、金属トレイの中にラベルの貼られた試験管が置かれていた。
私に注がれる精子は、日本国籍を持つ満十五歳から三十九歳の男性から採取したものだ。対象の精子は近親者を除き、ランダムに選ばれる。だから、子どもの父親は同じ市内に住む男かもしれないし、行ったこともない土地に住む男かもしれない。
分娩台に座るよう促されたとき、彼氏いるの、と聞いてきた声と横顔を思い出す。植えられる精子が、もしかしたら義高くんの物かもしれない、と少しでも思う自分に嫌気が差した。この後に及んで、どうしてあの男の顔を思い出すんだろう?
分娩台に体を預け、染みひとつない天井を眺めていると、膣内に金属のへらが内側に押し入ってきた。それは冷たく無機質で、まるで人間味のないものだった。
「おめでとうございます」
医者が私に言う。後ろにカルテを持って控えている看護師も穏やかに微笑んでいる。
年明けに妊娠をした。十二月の人工授精は失敗に終わった。そのときは「このまま二度と妊娠しなかったらどうしよう」と焦ったので、妊娠の知らせを聞いて、体中の力が抜けるような思いがした。
私は医者に、そうですか、と平坦な返事をした。しかし、普通はもっと大きなリアクションで喜ぶべきだろうと思って、慌てて言い訳をした。
「すみません。あんまり実感がわかなくて……」
私の言葉に、医者が笑う。
「いや、みなさんそんな感じです。だんだん体が変わってくるので、そうしたら実感が出てきますよ」
体が変わる、というのは散々聞いている。ツイッターでインスタグラムで、休み時間で授業で、みんなが話している。いつも吐き気がする。水を飲んでも吐いてしまう。好きだったものが食べられなくなる、逆にわけのわからないものが食べたくなる。胸が張ってくる。匂いに敏感になる……。
「つわりの時期は人によるので、正直なところ私たちでも予想ができません。そのため、まだ少し早いと思うのですが、弱い効き目の緩和剤を出しておきます。気持ち悪いな、と思ったら飲んでみてください。個人差はありますが、たいていの人は吐き気が収まるみたいです」
「あ、はい」
「それから、サプリメントを飲まれているそうですが、まだ少し鉄分が足りませんね。サプリメントで補給してもいいですが、できるだけ食事から栄養を摂るようにしてください。サロンには入られますか?」
「いちおう、入るつもりです」
「高坂さんは標準から言って少し筋肉量が足りないので、できるだけエクササイズが多いプログラムを選ぶようにしてください」
そのあとも、あれやこれやと指導を受けた。先生の話を聞きながら、私は腹に手を当ててみる。
いま、この中に人間がいる。
私は生物で習った、カエルの卵が分化していく写真を思い出した。受精した卵が二分割され、四分割され、八分割され、やがて数えられないぐらい分かれ、しっぽやヒレができていく。あれと同じことが私の胎内で起こっているのだ。
体に空いていた穴が、羊水で満たされていく。胎内は薄暗く温かい。その真ん中で、白い光が熱く、小さく輝いている。光の中心では、細胞がムクムクと分裂を繰り返し、目玉や手足を形つくっていく。
平たい腹をズボン越しに撫でながら、そんな光景をイメージした。これを愛おしいと思えるようになる自信は、まだ湧いてこない。
妊娠すると、三ヶ月目からマタニティサロンに入れるようになる。そのため、私は隣町のサロンへ見学に出かけた。そのサロンは口コミを見ても悪い評判はなく、なにより、インスタグラムで一度も名前を見かけなかったことが決め手になった。
サロンへ見学に行くと、応対してくれたスタッフに驚かれる。
「一人の方はめずらしいです」
「いや、みんな都合が合わなくて……」
私は曖昧に笑って濁し、出されたハーブティーに口をつける。ノンカフェインで妊婦に優しいお茶らしいが、味がぼんやりしてよく分からない。コーヒーや紅茶がよかったなと思った。
プログラムの説明を受け終えると、今度はふかふかしたスリッパに足を入れ、サロン内を歩き回る。サロンは病院と違って、どこへ行っても暖かくて良い香りがした。廊下には消火器と同じ間隔でアロマディフューザーが置かれている。
「ここは教室です。サロンでは国指定カリキュラムのマタニティスクールを開講しています。今はスタッフが沐浴講義の準備をしてますので、中をご覧になれますよ」
ピンク色の医療服を着たスタッフが、白い桶やタオルが入った段ボールを抱えて運んでいる。赤ちゃんの人形を布に包み、ベビーベッドに寝かせていた。スタッフは私と目が合うと、こんにちは! と挨拶をしてくれる。私もつられて会釈を返す。
次に教室を出て寝室棟に入る。出産する二週間前に宿泊し、当日に備えるための部屋だ。事情があって自宅で過ごせないときもここに泊まることが出来る。部屋は全て個室になっていて、床は毛足の長いカーペットが敷かれていた。やはり医療施設というよりは、リゾート地のように見える。
階段の踊り場を通るとき、入居者が三人で固まって話していた。みな臨月なのだろう。それぞれの腹部は破裂しそうなほど膨れていた。三人とも同じテンポで腹をさすっている。横を通り過ぎるときに会釈をしたが、彼女らはちらりと視線を寄越すだけで、とくに会話を止めることはなかった。
ひと通り施設を見学した後、スタッフが入所キャンペーンについて説明を始めた。
「お友達をご紹介頂ければアロマピラティスのサービス券を十枚ご進呈します。またインスタグラムとアカウント連携していただければ、保湿ケアクリームを四十パーセントオフで購入できるクーポンを差し上げます」
私はそれらを聞き終えた後で、ここに決めます、と言った。
「一度ご家族と相談する必要はありませんか?」
不思議そうな顔をするスタッフに、首を振った。
「いや、ここに決めました。すごくきれいな施設なので、ここがいいです」
「ありがとうございます!」
スタッフが深くお辞儀をする。こちらこそよろしくお願いします、と私も頭を下げる。
本当は見学をする前から、ケアサロンはここにしようと決めていた。もっと言うならどうでもよかった。きっと私は何件ケアサロンを回っても違いは見つけられないだろう。それだったら闇雲に歩き回るより、迷わないうちに決めた方が時間の無駄がなくていい。
受付カウンターで、差し出されたタブレットに子宮ナンバーと署名を記入する。そして大小様々な書類を貰って帰途に就く。帰りのバスの中で、そういえば今日は統一模試だったことを思い出す。しかし思い出してみたところで、そもそも申し込みをしていないので、もう、なにも関係のない事柄だった。
三月に入り、卒業式が近くなってきた頃、私にもつわりがやってきた。つわりは余震のように、「これってもしかしてつわりかな」というように気配のようなものがやってきて、それから吐き気につながって決定打になっていく。
つわりがつらいことを医師に伝えると、より強い薬が処方された。つわり緩和剤としてよく知られている、ハレビニールだ。学校でも、ゴミ箱に包装シートが捨てられているところをたまに見かける。先生は「強い薬だから、本当につらいときだけに飲んでね」と言っていた。二週間に五回の使用が限度らしい。確かにこれを飲むと、すっと吐き気が収まって一時的に食欲が湧いてくる。
しかし、インスタグラムではハレビニールについて懐疑的な人が多い。これを使っていると、奇形児が生まれやすくなるのだという。恵那は【注意喚起!】というタイトルをつけてハレビニールの危険性を説いた記事を拡散していた。右の目玉だけ通常の五倍くらいの大きさをした赤ちゃんの画像。アメリカではまだ実験が完了していない、未認可の薬。ある病院では、ハレビニールは一切処方していないという話だった。
そんなことに構わず、私はハレビニールを飲んだ。二週間に五回という回数制限をきっちり使い切った。飲んでいないとやっていられないからだ。胎児に対して、ごめんよ、と思いながらハレビニール一錠とハレビニールから胃壁を守る胃薬を食後に飲み込む。そのたびに片方の目だけ肥大化した胎児の画像が脳裏にちらつく。テニスボールほどの大きさをした目玉がぐるっと動く。澄んだ黒目が私を睨めつける、そんなふうに感じる。
その回数制限を使い切ると、いよいよ緩和されない悪阻のつらさと向き合わなければならない。
まず、母が用意する食事を食べられなくなった。においを嗅ぐだけで気持ちが悪いのだ。母は用意した食事を口にしない私を責めず、スーパーをまわってあらゆるものを買ってきた。
基本的にはなにも食べたくないのだが、食べないと余計に気持ちが悪くなるので、かろうじて食べられそうなものを口の中に入れていく。唯一食べられたのは、グレープフルーツ味のこんにゃくゼリーだった。その次はチョコ、その次はクッキー、キャラメル、というように、「これなら食べられそうだな」と思いついたものを買ってきてもらい、試しては吐き出す。
体内にもう一人いるはずなのに、食べないから体重が減っていく。胎児は子宮の内側から蝕み、確実に母体の体力を消耗させていった。こんなの、寄生虫じゃないか、と思いさえした。
臨月と言われる時期に入りました。いよいよだなあ✨とわくわくしている自分がいる!
別に好きでもなかった焼き海苔がすごく食べたくなるんだけど、胎児のわりに好み渋すぎないか!?笑
とにかくサロンがきれいで可愛すぎて感動🤗テンションあがる👶
インスタグラムで自分と同じ年齢の妊婦をフォローしている。情報収集も兼ねて見ているが、そこに添えられたコメントに、私はひとつも共感できなかった。
私と同じく人工授精で産むと公言しているアカウントも、皆ネガティブなことは話していない。祖父母や友達がこんなお祝いをくれた、マタニティフォトを撮ってきた、妊娠線に効くおすすめのクリーム、そんな話題ばっかりだった。
少し考えて、#うみたくない #産みたくない というハッシュタグで検索してみる。それでも空っぽのページが表示されるだけだった。
私の中で育っているのは、ベビちゃんでも天使でもない。喩えるなら、違和感が適当だろう。良くない思考が内側で肉を授かり、日々育っていく。私のカルシウムや葉酸を吸い込み、体を大きくしていく。それに比例して下腹部の外側が膨らみ、皮膚が引き延ばされ、罅が入る。そこから出てくるのは、片目が五倍に膨れた奇形の胎児だ。
私から生まれるのは、そんな子どもが相応しいような気がした。
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