9.
「弥生瑞希です。よろしくお願いします」
ホスト教師に呼ばれて入ってきたのは朝見たぐるぐるメガネにもじゃもじゃ頭の転校生君だった。
はぁーいつ見てもすごい格好。
あの変装をとくのが会長達なんですね、わかります。
「んじゃあ瑞希の席は…琉星の隣でいっか、ちゃんと面倒見てやれよ琉星」
「……え、おれぇ??な、なんでぇ〜」
そこは委員じゃないのかい!
いやそりゃぁさ、朝登校した時知らない席あるなーと思ってたけどもまさかの転校生君の席だったのか。
「迷惑ですよね、すみません」
「え、あそ、そんな事ないよぉ俺は楠木琉星、よろしくねぇ弥生君?あと敬語はいらないよ~」
「わかった、瑞希でいい。よろしく琉星」
「ふぁっ」
タメ口になった時の瑞希の笑顔にロックオンされた。
ぐるぐるメガネしててもイケメソオーラ出てるよ、眩しいー。
思わず奇声を発してしまった。
「よろしくね~瑞希」
「あー自己紹介終わったか?HR終了だ、授業サボんなよー解散」
ホスト教師が簡単なHRをし終わり瑞希の周りに人が集まり出す。
あ、俺のクラスは見た目で人を判断しない子が多いから転校生に興味深々みたい。
よくある何あのもじゃもじゃとかの罵声は何も無かったからね~。
質問攻めに合っている瑞希はあたふたしてるけども笑
ふふふ、モテモテですね~。
こんな平和の中授業が進んでいく……。
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