第9話
「はあー。結局、竜王はいたんですかねー。真実は闇の中、俺来た意味ないよなー」
「竜のような怪物が出れば、必ず誰かしら目撃する。だが、竜を見たと言う人は一人もいなかった。今日のことを伝えて陛下の心が落ち着くなら来た意味はある。それに来た意味などない。我々は陛下の命令に従うだけだ」
前に走る白髪の女と大剣を背負う男が話している。女は表情ひとつ変えず、男は気落ちしている様子だ。
「てか、後ろにいるガキが本気で竜王だと思ってるんですか?ありえないですって」
「……」
「無視ね。はあー、竜王に会いたかったなー。本当俺ってツイてない」
肩を落とし男は残念そうに言う。
どうやらこの男は竜王に会いたかったみたいだ。町との距離も十分に取った。ここでなら思う存分、力を発揮できる。
「そんなに会いたいなら会わせてやろうか?」
「は?」
目の前の男は口をポカンと開け振り返る。
まずは手首に嵌められた手枷を燃やす。我の炎を持ってすれば鉄など一瞬で燃え尽きる。
「小僧!何をした!」
後ろに乗り操縦する男は予期しないことに驚愕する。
「ハッハッハ!こんなもので我を拘束するとは笑わせる!何故なら我はりゅうっおっと!」
「ギェーーー!」
突如、乗っている怪鳥が体を大きく揺さぶり狂ったように鳴く。バランスを崩し我と後ろの男は振り落とされる。
我の炎の熱を感じ取り本能的に危機感を抱いた故の行動か。まあいい、気を取り直して――
「我の名は竜王エンディグス!世界に災厄をもたらし、種族の頂点に君臨する竜の王である!待たせたな人間共」
両手に灯る黒い炎を人間らに見せびらかす。昨日より若干、自分の思いでコントロールができるようになった。黒い炎は雨が降る中、決して弱まらず消えることがない。
人間共は乗っかっている怪鳥から降り出す。
「はは、おいおい、マジかよ、あれ。どういう理屈だよ。ガキが炎を操ってやがる。それにあの黒い炎、よく分かんねえけど魔族をやったのはお前ってことだよな?」
「ああ、そうだ」
「前言撤回!俺めっちゃツイてる!だってお前を
男は嬉しそうに背にある大剣を抜き構える。大剣を下ろして姿勢を低くし、一気に我との間合いを詰めに来る。
武器を待とうが我には関係ない。両手を押し出して黒き炎を放出する。
「へぇ?」
黒き炎は勢いよくうねり、男の体を丸ごと喰らう。まるで元の姿で炎を吐いたかのようだ。
炎が消えると男は吹っ飛び倒れていた。起き上がらず意識を失っているみたいだ。
「大きく出た割にはあっけないな。次はどいつだ?」
呆然と立ち尽くしている騎士たちに告げる。睨み付けると騎士たちは顔を歪めて後ずさりし始める。
「いやだあああ!死にたくない!」
騎士たちは無様な悲鳴を上げ、急いで怪鳥に乗り逃亡する。それでいい、このまま退いてくれ。
威力の調整がまだできていない。全てを出し切ればその分の反動もデカい。気を抜けば今にでも崩れ落ちてしまいそうだ。
隙を見せれば確実に殺される。虚勢で騎士たちが退いてくれるのが理想だがまだ、何人かは体が硬直し立ち止まっている。
「やはりお前は退かないか。白髪」
恐怖のあまり逃げ出す者、後ろに下がる者、だが一人自ら前に進み出る者がいた。その人間は表情を変えず我の姿を捉えている。
「ただの子供だと思っていたが、君があの竜王なのか?」
「見て分からんか?」
「そうだな、考えるのは後にするべきだ。その言葉が真実か、はたまた狂人の戯言かは分からないが目に映るものを受け止めよう。竜王エンディグス、貴様を連行する」
白髪の女は腰に掛けている鞘から剣を抜く。女が構える姿を見て自然と納得した自分がいた。コイツは他の人間とは違う、直感的に感じた。
こちらも後が無い。余力は残さない、もう一度全力の火力で押し切る。
白髪の女が地面を強く踏み込み間合いを詰めにかかる。先程と同じように両手に熱を込め黒き炎を放とうとするが出ない。
明らかな火力不足。反動により手が震え力が入らない。
白髪の女は静かに剣を振るう。団長という称号が与えられるだけあってその剣術は鋭く迷いが無い。
避けるのが精一杯だ。防戦一方、このままではこちらが殺されるのは時間の問題だ。
一体どうすればいい!
我にはもう微弱な威力の炎しか出せない。それもあと一回。確実に炎を喰らわすにはこちらも痛手を負うしかない。
それなら!
次に来る剣の流れを読み我は行動に出た。
「な、なにをしている……?」
白髪の女は我の行動に対して見るからに衝撃を受けている。
「ようやく血相を変えたな」
白髪の女が振るった剣先は我の腕を突き刺した。驚くのも無理はない。
白髪の目には我が自ら剣先に腕を当てたかのように映ったからだ。自殺行為にしか過ぎないその行動には意味がある。
「なにをしている!このままでは死んでしまうぞ!」
「この程度の傷で死ぬほど竜はヤワじゃない!これでやっとお前に炎が届く!」
最後の力を振り絞り剣が刺さる腕を燃やす。
突き刺さる剣を先から黒い炎が侵食する。
「くっ!」
白髪は瞬時に剣から手を離し後方に下がる。奴に火の粉をかけることすらできなかった。
やはり威力不足だったか……。
「終わりだ。お前の負けだ竜王」
腕に突き刺さった剣、腕から垂れ地面を濡らす赤い血、呼吸が荒い、心臓の鼓動が煩い、ボロボロだ。客観的に見れば今にも倒れそうな少年が意地と気合いだけ突っ立っている。我に勝ち目などない、白髪の女はそう思っているはずだ。
だが――
「勝手に決めつけるな、白髪。まだお前の目には戦意を剥き出す一匹の竜が映ってるだろうが!」
約束した、死なないと。今意識を失えばもう二度と目覚めることは無い。
我が死ねばティアマトは自分を責め続ける。そんな罰を背負わせるわけにいかない。腕に突き刺さった黒く燃える剣を抜き、放り投げる。
「もう諦めろ。私とてこれ以上、少年が傷つく姿を見たくない。竜王エンディグス、君は復活するべきでなかった。救世主様の手によって安らかに眠るべきだった」
「ハッハハッ、何が救世主だ。その救世主とやらが誰を救った?」
「何が可笑しい。君を倒したことで多くの者が永遠に苦しむ呪いから救われた。竜の時代は終わり、皆がその恐怖から開放された」
「で、今はどうだ?皆が幸せになったのか?」
白髪の女は顔を曇らせ言葉が見つからない様子だ。
「なるわけがない!我ら竜が支配する前からとっくにお前らは争っていた!人間とエルフと魔族、容姿、価値観、文化、思想の違い。たったそれだけの理由で互いに殺し合いを始めた。我ら竜から見れば些細な違いがお前らにとっては命を奪う理由となるんだ!我らが消えてもその醜さは消えない。現に今、エルフにとって都合の良い世界が築かれている!」
「違う!」
「何が違う!お前は言ったな!人間は皆平等でなければならないと!それはつまり人間は皆平等にエルフの奴隷だってことだ!エルフに逆らえば死罪となり従うことを余儀なくされる。お前らが言う救世主は世界を救う主では無い!エルフだけを救う主だ!」
全て言い終わった後、限界が来て雨で濡れた地面に膝を付く。体の内側から身を焦がすような熱で息をするのが苦しい。
「――だからどうした……」
片足を引きずりながらそう言葉を発したのは、立ち上がることのない人間であった。我の炎により再起不能になったはずの大剣使いの男だ。
男は片足を引きずり白髪の女のところまで来る。白髪の女はその様子に驚いている。
「人間の上にエルフが立つ、それが当たり前だ。当たり前なことに意味を問うことは無意味だ。その常識がこの世界を創り上げているからだ。エルフに媚びを売り気に入られて自由を獲得する。それが正しい生き方だ。善か悪かは個人ではなく、世界が決定する」
「何故だ……?」
「ジジイから受け継いだこの大剣はエルフの魔術の加護を受けていてな。竜の火なんて簡単に跳ね除けるはずなんだが初めてだよ、その加護が通じない炎なんて。さすが、竜王の炎というべきか。とっさに大剣を盾にして防いだが、この通り右手は使い物にならない」
大剣使いの男の右手は黒く焼け焦げている。魔術の加護……エルフが使う魔術で守られたということか。
どうする、立ち上がろうとも足に力が入らない。早く立たねば殺される。
「そんな怖い顔するなよ。俺の大剣は加護を受けてるが、お前の炎で今もなお、燃えて触ることができない。お前を殺す術がないってわけだ。まあ、殺す術があってもお前は殺さないがな」
大剣使いの男は白髪の女の方を向く。
「やっぱ、アンタすげえな!さすがは団長だ!姿はガキだがあの竜王と
違和感を覚えた。ここは戦場、生きるか死ぬかの場だ。たった一つ判断が生死の分岐点になる。なのに男の頬は少し上がり雰囲気が明るい。
手が使い物にならないと言っているが怒りや憎しみといった感情が露わになっていない。余裕があるように見える。
「――だから悪いな」
「うぐっ!」
男が白髪の女の腹部にナイフを突き刺さした。一瞬の出来事だった。男は少しの笑みを浮かべながら、左手の中に隠した折りたたみ式のナイフを広げて突き刺したのだ。
「さすがにアンタでも反応できないよな。まさか俺が裏切るとは思ってもみないもんな?」
「な、なにを……」
「アンタらさー自分らの世界に入りすぎ。周りを見てみろよ」
「あれとあれとあれ」と言いながら男は順番に指差しをする。指差しする方向を目で追うと先程まで我に恐怖し、立ち止まっていた騎士たちが倒れ込んでいる。
「スレイ!貴様!」
白髪の女が鋭い目つきで睨むが、男は臆することなく「正解」と微笑を浮かべ持っているナイフを指で摘んで揺らした。
「俺気づいたんすよ。この状況が俺にとって最高な状況であることに。考えてみてくださいよ、圧倒的な竜王の前に女王が信頼を寄せる騎士団は全く歯が立たない。あろうことか逃げ出す騎士までいる。それでも、竜殺しの子孫は諦めずに戦いなんとか勝利を勝ち取り、女王の前に竜王を連れて帰る!最高のシナリオでしょ!騎士団への信頼は失墜し、全ては俺の功績となり女王の信頼と大金を得る!」
男は活き活きと饒舌に語りだす。
「だからアンタがいたら困るんだよ。俺のために死んでください」
白髪の女は悲痛な表情で地面に膝を付く。堪える声を漏らしながら、刺さったナイフを抜き、傷口を手で押さえる。
男は我のもとへと歩き出す。足が動かず距離を取ることができない。
男は近づくと我の頭を勢いよく足で踏みつける。
「最初はお前を殺そうと思ったが、よくよく考えれば子供の死体を竜王だと言い張はるのは無理がある。だから女王と偉いエルフの前で生きたお前を連れて帰る必要があるんだ」
「我の頭を……踏みつけるな……人間が……」
「お前さ本当に竜王なわけ?世界最悪の邪竜がこんなちんちくりんなガキになるとわな!やべえめっちゃ笑える!てか俺に感謝しろよ?俺の右手をこんなんにしたのに殺されないんだからな!」
男は勝ちを確信している。あともう一度炎を出せれば完全に仕留めることができるのだが、燃え尽きた空っぽな体に熱を込めることはできない。
視界の横に先程、腕に突き刺さった白髪の女の剣が映る。雨に負けず我の炎は燃え続けている。男は剣の存在に気付いていない。あの剣を手にできれば反撃できる。
「おいおい死ぬなよ。お前は死んだら価値が無くなるんだからよ」
男は嗤いながら甚振るのを止めない。頭が朦朧とする、抗う気力が無くなっていく。
目を閉じるその瞬間、冷ややかな冷気が肌に伝わるのを感じた。なんだ……?
「お前はやりすぎた……スレイ!」
「何でアンタが!いやこれもしかして……だとしたら何故使えるんだ!」
白髪の女は地面に両手を付き男の存在を目で捉えている。ナイフで刺されたのに動けることに驚いてるのか?いやこの男の狼狽え具合、何かある筈がない出来事に直面しているような様子だ。
冷気……何か身に覚えのあるような、もしかして……。
「氷結術展開……凍てつけ!」
白髪の女が触れる地面から一瞬にして男の足元まで凍り付く。男は一瞬にして身動きの取れない状況となった。
「何で人間であるお前が魔術を使えんだよ!」
男が狼狽える理由はそれだ。魔術はエルフにしか使えない代物だ。竜として長年生きてきたが人間が魔術を使うことなど目にしたことも無ければ聞いたことも無い。
白髪の女の耳は長くない。何故人間が魔術を使えるのかは分からないが今がチャンスだ。
我は死に物狂いで足を動かし、白髪の女の剣を手に取る。指先が上手く動かないので、両手で持ち手の部分を挟むようにして拾い上げる。
燃えた剣の熱さなどどうでもいい。熱さの感覚などもうとっくに狂っている。今しかない、その思いだけで足を動かし、燃えて歪な形をした剣先を男に向ける。
「やめろおおお!」
足元が凍り避けることができない男は叫んだ。目の前にある呪いの炎は確実に当たり、体を燃やす。
「安心しろ、お前のような醜い人間には元から価値など無い。生きても死んでも変わらぬ命なら、周りの為に安らかに死ね、竜殺しの子孫とやら」
正面では手で塞がれてしまう。確実な背後に周り背中に剣を刺した。男は立ちながら「熱い熱い熱い」と悶え苦しむ。
手を回し背中に刺さる剣を抜き捨てるが、呪いの炎は男の手にも移る。炎は燃え広がり男の体を蝕む。
「あじぃぃいいいい!!」
死に悶える叫びを最後に男は熱さのあまり立ったまま意識を失った。
気付けば仰向けで地面に倒れていた。心臓の音が煩く頭がぼんやりとして、意外にも痛みや熱さを感じない。空は雨が止み雲の隙間から一筋の光が差し込んでいた。
「無事か?」
視界に立ち姿の白髪の女が映り込む。まだコイツとの決着がついていなかった。
「情けはいらぬ……戦いを、続けよう」
諦める選択肢は無い。力が残ってなくても立ち上がらねばならない。
必死に体を起こして立ち上がるが、一歩踏み出せば崩れて倒れてしまう。地面を叩き自分に渇を入れて、立とうとするが足腰が震えてどうにもならない。
「何故だ!!!」
自分への憤りで頭が熱くなる。帰らねばならない。もう一度あの家に。我の帰りを待っている者がいる。
白髪の女は何も言わず腰を降ろし我の腕に手を当てる。
「何をする!」
「火傷は治らないと思うがせめて私が負わせた傷は癒そう。回復術展開、彼の者の傷は癒せ」
そう言い終えると白髪の女は目を閉じる。すると剣で刺された傷口が青白く光りだす。徐々に傷口が小さくなり出血が完全に止まる。
「何故だ、何故助けるのだ……」
「私にも分からない。世界最悪の竜を助けるなど、どうかしている。ただ、私が想像していた竜王と今の姿があまりにも違くて、君の話を聞きたいと思っただけだ」
「竜から人間になったのだ、当たり前だ」
「いやそういう意味ではないのだが……君の懸命に闘う姿に偽りは無いと感じただけだ」
「よく分からんが我は王都に行く気は無い……待たせている人間がいるのでな……」
町に戻る、その意思とは反対に我の体は岩がのしかかるように重くて動かない。
腕の傷は治ったが力の反動によるもの軽減はできないみたいだ。意思ではどうにもならないところまでとうとう来たということか。
それでも――
「ティア、マト……」乾いた口でそう呟いて視界が真っ暗になる。
*****
目に映るのは夜空。数秒後、意識が覚醒し体を起こす。
「ここは!」
「目が覚めたようだな」
声のする方を向くと焚き火をする白髪の女がいた。白髪の女は燃える火の中に小枝を何本か入れている。
今の状況が何を意味しているのか全く理解できない。
「そんなに険しい顔をしなくて大丈夫だ。ここは王都ではない。あの後、君が意識を失った場所と変わっていない」
「何故、我を連れていかなかった。ぐっ!」
体が燃えるように熱い。力の反動だ。ということは……両手を見ると肌の変色が広がっている。
前までは手の甲が少し黒くなっていたが、今では手のひらや指先まで黒くなっている。完全に両手が真っ黒だ。
「なるほど……。もとの竜王である力と君の体が一致していないからか。あの竜王が地を這いつくばるように戦うのも納得だ。何故人間の体で復活したのだ?」
「目が覚めた時には人間だったのだ。そんなことはどうでもいい!お前なら我が意識を失っている隙に身柄を捉えることもできたはずだ!」
白髪の女は焚き火の火を見つめる。
「四人が死んだ。ローシー、マガルド、ルーダ、そしてスレイ。三人とも立派な騎士達で私を支えてくれた。スレイのやったことは決して許されるものではない。だが、彼もこの世界の被害者なのかもしれない。君が眠っている間にそんなことを考えていた」
「被害者?」
「エルフ中心の世界。人間はエルフを敬い様を付けること。人間を奴隷にするエルフ。どんな理由があれエルフに暴力を振れば死罪。私がすべきことは陛下を守ること。それ以外のことを考える必要は無い。そう自分に言い聞かせてきた。けれど真向からこの世界を否定する君の言葉が、いつしか自分が諦めていたことに気付かされた。私は君が世界最悪の竜王とはどうしても思えない。君が何故、世界最悪の竜王と呼ばれ恐れられたのか教えてくれないか?」
白髪の女には二度助けられた。一度目は町で子供に甚振られた時、二度目は先程の回復魔術。腕の傷は白髪の女にやられたものだが、腕を犠牲にしたのは我の判断だ。
「……いいだろう」
そう答える自分が変だと思いながらも全てを語りたいと思った。やはり我は変わってしまったようだ。
白髪の女なら正しくこの世界を見ることができると思った。
我は口を開く。過去の記憶に思いを馳せて、誰にも語らなかった世界の在り方を伝える。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます