3.中節

━─━─ № 3-65 (620) ─━─━

  〖くろれきし〗(名詞)


くろれき】⚠⛏  #873

 〈みだりに人に触れさせるべきでないいたましき経歴〉の意。

 なお、この語の解説を記述するのは心労はなはだしく、精神的ケアを切に所望するものである。


くろれき】✗  #874

 語義不相応のため[くろれき]を遣うことをすいしょうする。

 この表記では〈色が黒い歴史(⁉)〉のような意となる。

 〔黒〕は〈colorカラー ofオブ blackブラック〉〈黒色〉の意であり、〈暗い〉〈汚点〉のような意は持たない。



━─━─ № 3-67 (622) ─━─━

  〖かましい〗〖がましい〗(形容助詞)


ましい】【ましい】⚠⛏  #875

 〈組み込む〉〈含む〉の意。

 転じて〈情けなくも含む〉の意。



━─━─ № 3-69 (624) ─━─━

  〖べん〗(名詞)


べん】  #876

 〈かんむり〉〈はなびら〉の意。

 転じて〈流量調節をするふたや膜〉の意。

 〝べん〟〝あんぜんべん〟など。

 なお「かんむり」の組成は〔うむり〕。


べん】⚠✗  #877

 同字のため[べん]を遣うことをすいしょうする。

 〔べん〕は〔べん〕の旧字。


べん】⚠  #878

 〈分別をすること〉〈識別をすること〉の意。

 転じて〈道理をよく心得ること〉の意。

 〝かんべん〟〝わきまえる〟など。


べん】⚠  #879

 〈分別をよく伴って語ること〉の意。

 転じて〈解き明かすこと〉〈しょうを治めること〉の意。

 〝べんろん〟〝べん〟など。


べん】⚠  #880

 〈さばくこと〉の意。

 転じて〈さばくこと〉〈処理すること〉〈取り扱うこと〉の意。

 〝べんさい〟〝べんしょう〟など。


べん】⚠  #881

 〈編み上げること〉の意。

 転じて〈った髪〉の意。

 〝べんぱつ〟など。


☞ 〔辨〕〔辯〕〔辦〕〔辮〕などが教育用漢字として〔弁〕に集約されてしまっているが、〝字体が複雑すぎる〟との理由によって便べん上の集約がされているだけであって、それぞれ別字義の別字。



━─━─ № 3-71 (626) ─━─━

  〖どだい〗(副詞的名詞)


だい】  #882

 〈基盤〉〈基礎〉〈基本〉〈根本〉〈元々〉の意。

 副詞として用いる場合〈基本的に〉〈根本的に〉の意。



━─━─ № 3-73 (628) ─━─━

  〖よる〗〖える〗〖すぐる〗(ラ五段動詞)


る】⚠  #883

 〈起因する〉の意。


る】⚠  #884

 〈よりどころとする〉の意。


る】⚠  #885

 〈依存する〉の意。


る】⚠  #886

 〈由来する〉の意。


る】  #887

 〈たちよる〉〈もたれる〉〈たよる〉〈預ける〉〈送る〉の意。


る】⚠  #888

 〈もたれる〉の意。


る】⚠  #889

 〈たよる〉の意。


る】⚠  #890

 〈当てにする〉の意。


る】⚠  #891

 〈めぐりあう〉の意。


る】⚠  #892

 〈ひねる〉〈ねじる〉の意。


る】⚠  #893

 〈っていとにする〉〈型がれる〉の意。


る】【る】【すぐる】⚠  #894

 〈えらぶ〉の意。


☞ {よる}の語源は〈寄る〉。

 {える}の語源は〈得る〉。

 {すぐる}の語源は〈すぐる〉。



━─━─ № 3-75 (630) ─━─━

  〖おのおの〗(副詞)


おのおの】【おのおの】【おのおの】【のおの】⚠  #895

 〈皆それぞれ〉〈個々〉の意。

 〔おのおの〕との原語を一字集約したものであるため{同の字点}は付かない。



━─━─ № 3-77 (632) ─━─━

  〖まぎゃく〗〖しんぎゃく〗(名容詞)


ぎゃく】【しんぎゃく】  #896

 〈まったく逆〉〈正反対〉の意。

 二十一世紀に入ってから出来た新しい語だとされる。



━─━─ № 3-79 (634) ─━─━

  〖こそ〗(副助詞)


そ】⚠⛏  #897

 〈れと決めて〉〈これに限定して〉〈これが特に際立って〉の意。

 {そ⦅それは成り立つもの⦆}との意を言外に語って強調する。


そ】【そ】⚠✗  #898

 字義不相応のため[そ]を遣うことをすいしょうする。

 なお〔曾〕は〈かつて〉〈以前〉〈これまで〉の意であり、〔曽〕はその異体字。



━─━─ № 3-81 (636) ─━─━

  〖かしづく〗〖かしずく〗(カ五段動詞)


かしづく】【かしずく】⚠  #899

 〈大事に世話をする〉〈人につかえる〉の意。

 組成は〔かしく〕。



━─━─ № 3-83 (638) ─━─━

  〖ならす〗(サ五段動詞)


らす】  #900

 〈円滑に事が運ぶようにする〉の意。

 転じて〈反復練習する〉の意。


らす】⚠  #901

 〈仲良くさせる〉の意。


ならす】⚠  #902

 〈なめるように平らにする〉の意。

 転じて〈きんこうを持たせる〉〈平均化する〉の意。



━─━─ № 3-85 (640) ─━─━

  〖かねる〗(ナ下一段動詞)


る】⚠⛏  #903

 〈不可能である〉〈する方法がない〉の意。

 古語〔かぬ〕に由来。


ねる】⚠  #904

 〈後でやる事にする〉〈先送りする〉の意。

 転じて〈ゆうする〉〈以前から積みかさねる〉〈⦅利己的な理由で⦆ためらう〉〈きょする〉の意。


ねる】  #905

 〈単独で複数の機能を果たす〉の意。

 転じて〈自他双方の都合を考慮する〉〈⦅利他的な理由で⦆ためらう〉〈遠慮する〉の意。



━─━─ № 3-87 (642) ─━─━

  〖ひょっと〗(副詞)


ひょっと】⚠⛏  #906

 〈思いがけず突然に〉の意。

 転じて〈予想外の可能性があって〉〈もしや〉の意。



━─━─ № 3-89 (644) ─━─━

  〖しく〗(カ五段動詞)


く】  #907

 〈一面に平らに広げる〉〈下当てをあてる〉〈下に押さえつける〉〈軌道敷を設置する〉の意。


く】⚠  #908

 〈配置をする〉〈配備をする〉〈すみずみまで行きわたらせる〉の意。


く】【く】⚠  #909

 〈力を広く及ぼす〉〈治める〉の意。



━─━─ № 3-91 (646) ─━─━

  〖だめ〗(名容詞)


拙為だめ】⚯⛏  #910

 〈ためにならないさま〉〈形無しなさま〉の意。

 「ため」の濁音減価。


不許だめ】⚯⛏  #911

 〈許容できないさま〉の意。


不理だめ】⚯⛏  #912

 〈すぢが通らないさま〉の意。


】  #913

 〈すでに勝負がついていて攻める価値がない領域〉の意。

 由来であり、名容詞のほうでの[だめ]の意で遣うのは語義不相応。



━─━─ № 3-93 (648) ─━─━

  〖ふいつ〗(名詞)


いつ】⛏  #914

 〈マイナス1〉〈逆方向に同程度であること〉の意。



━─━─ № 3-95 (650) ─━─━

  〖ふこうへい〗(名容詞)


こうへい】  #915

 〈公平でないこと〉の意。

 なお「公平」は〈同一条件同一処遇〉〈持つ者がさかえて持たざる者がおとろえる自然的な状態〉の意。


こうへい】⛏  #916

 〈同一条件いつ処遇〉〈持たざる者ほど恵まれる扱い〉の意。

 〝目の高さがそろうように踏み台を用意する事が公平〟であるように言われるが、これは同一条件同一処遇である公平とは真逆の扱いであって、区別されるべきと判断する。



━─━─ № 3-97 (652) ─━─━

  〖かこく〗(名容詞)


こく】  #917

 〈度を超えてきびしくむごいさま〉の意。


こく】  #918

 〈無慈悲にも不快や苦痛が与えられるさま〉の意。



━─━─ № 3-99 (654) ─━─━

  〖もちだす〗(サ五段動詞)


す】  #919

 〈しまってある場所からひき出す〉の意。


す】⚠  #920

 〈所有物を提供する〉の意。


す】⚠⛏  #921

 〈引き合いに出す〉の意。



━─━─ № 3-101 (656) ─━─━

  〖きびしい〗(形容詞)


きびしい】  #922

 〈厳格で少しのゆるみも許さない〉の意。


きびしい】⚠  #923

 〈こくで慈悲もない〉の意。


きびしい】⚠  #924

 〈攻撃的である〉の意。



━─━─ № 3-103 (658) ─━─━

  〖うらんこんとん〗(サ変名容詞)


らんこんとん】⚠⛏  #925

 〈どうしようもないくらいぐちゃぐちゃで区別が立たず物事が入り混じっている状態〉の意。

 〝ろん〟と〝こんとん〟の複合だが、おんいん的に{らん}のほうが通りいと判断した。



━─━─ № 3-105 (660) ─━─━

  〖それぞれ〗(副詞的名詞)


それぞれ】⚠⛏  #926

 〈個々〉〈各自〉の意。

 〔それぞれ〕との原語を一字集約したものであるため{同の字点}は付かない。



━─━─ № 3-107 (662) ─━─━

  〖なり〗(名詞)


り】⚠  #927

 〈生を受けているさま〉〈生存が確認できるさま〉の意。

 転じて〈結実しているさま〉の意。


り】  #928

 〈鳴った音が確認できるさま〉〈がやがや騒がしい声や音〉の意。

 転じて〈気配や動向が確認できるさま〉の意。


り】  #929

 〈達成や成立が確認できるさま〉の意。


なり】⚠  #930

 〈かっこう〉〈ふうてい〉〈形式〉の意。


なり】【なり】⚠⛏  #931

 〈身のさばき〉〈たたずまいの様子〉〈所作のありさま〉の意。



━─━─ № 3-109 (664) ─━─━

  〖のみ〗〖しか〗〖だけ〗〖だらけ〗(副助詞)


み】【か】【け】⚠  #932

 〈それに限定して〉の意。

 なお〔爾〕は〈印章〉転じて〈特権〉〈独占〉の意だが、転じの意の借り助詞として常用され始めてしまったゆえ、〈印章〉の意のために〔璽〕の字が新たに作られた。

 [のみ]の組成は〔〕。

 [しか]の語源は〔しか〕。

 [だけ]の語源は〔だけ〕。


け】⚠⛏  #933

 〈⦅複数のたいしょうを指す場合における⦆け〉の意。



━─━─ № 3-111 (666) ─━─━

  〖さける〗(カ下一段動詞)


ける】⚠  #934

 〈切れ離れる〉〈引き破られた状態になる〉の意。


ける】⚠  #935

 〈降りかかった受動的なけんあんから逃れる〉の意。


ける】⚠  #936

 〈予想されるけんあんを能動的に免れるようしむける〉〈複数のものの間に距離を置かせる〉の意。



━─━─ № 3-113 (668) ─━─━

  〖すべて〗(名詞)


すべて】⚠  #937

 ⦅allオール⦆〈集団一体〉の意。


すべて】⚠  #938

 ⦅everyエブリー⦆〈集団の個々ひとつひとつ〉の意。


すべて】⚠  #939

 ⦅anyエニー⦆〈へん的なところ〉の意。


べて】⚠  #940

 ⦅unityユニティー⦆〈統一して〉〈ひとまとめにして〉の意。



━─━─ № 3-115 (670) ─━─━

  〖わるい〗(形容詞)


わるい】⚠  #941

 〈質が低い〉〈正しくない〉〈美しくない〉〈いやである〉の意。


わるい】⚠  #942

 〈運のない〉〈まがまがしい〉〈心ない〉の意。


わるい】⚠  #943

 〈機能を失っている〉の意。


わるい】⚠  #944

 〈不吉である〉の意。


わるい】⚠  #945

 〈よこしまである〉〈心ない〉〈害のある〉の意。


わるい】⚠  #946

 〈よこしまである〉〈みだらである〉の意。



━─━─ № 3-117 (672) ─━─━

  〖とに〗〖とうに〗〖とくに〗〖とっくに〗(副詞的名詞)


に】【とうに】【うに】【くに】【とっくに】【っくに】⚠  #947

 〈はやばやと〉の意。

 一般には既成事項に対して特に言うが、語の意味的にはそれに限らない。



━─━─ № 3-119 (674) ─━─━

  〖ぶつける〗(カ下一段動詞)


ける】⚠  #948

 〈物を他の物に打ち当てる〉〈積極的に向かう〉の意。

 [ける]と書いて同義だが、より勢いを増す感覚が得れるため、こちらの表記を選択するもの。

 なお「つ(つ)」は〔つ〕の濁音減価。



━─━─ № 3-121 (676) ─━─━

  〖いっそ〗(副詞)


いっそ】【っそ】⚠⛏  #949

 〈おもいきって〉〈勢いづけて〉の意。

 転じて〈あるいは〉〈むしろ〉〈どうせなら〉〈せめて〉〈なげやりながら〉の意。

 語源は〔いっそう〕。


いっ】⚠✗  #950

 語義不相応のため[っそ]を遣うことをすいしょうする。

 この表記では〈ひとつの段階〉の意となるもので、「より一層」のように修飾を受けないかぎり〈段階を進めて〉のような意味合いは持たない。



━─━─ № 3-123 (678) ─━─━

  〖みだりに〗(副詞)


みだりに】⚠  #951

 〈乱して〉の意。これが他全部の原語。


みだりに】⚠  #952

 〈あふれるように〉の意。


みだりに】⚠  #953

 〈好き勝手に〉の意。


みだりに】⚠  #954

 〈考えなしに〉の意。


みだりに】⚠  #955

 〈みだらに〉の意。



━─━─ № 3-125 (680) ─━─━

  〖すてる〗(タ下一段動詞)


てる】⚠  #956

 〈手放す〉〈放置する〉〈手を引く〉の意。


てる】⚠  #957

 〈はいする〉〈放棄する〉〈処分する〉の意。



━─━─ № 3-127 (682) ─━─━

  〖いちばんやいば〗⛏(名詞)


いちばんやいば】⚠⛏  #958

 〈戦力として筆頭に数えれる存在〉〈先陣を切る存在〉の意。



━─━─ № 3-129 (684) ─━─━

  〖きげん〗(名詞)


げん】⚠  #959

 〈いやがっていたり否定的な気分である状態〉の意。

 「げんうかがい」とは〈気分を害していないかをうかがうこと〉の意である。

 〔譏〕は〈そしる〉〈せめる〉の意。


げん】⚠  #960

 〈喜怒や快不快の加減〉の意。

 ここでの〔機〕は〈兆候〉の意。

 もともとは〔譏〕が常用外漢字であるがために〔げん〕から書き換えられた表記だが、こちらの意味で[げん]と表記するのは字義不相応であり、例えば「げん」とうと〈不快ではない〉の意になる。



━─━─ № 3-131 (686) ─━─━

  〖はねる〗(ナ下一段動詞)


ねる】⚠  #961

 〈跳躍する〉〈上へ向かって勢いよくあがる〉の意。


ねる】⚠  #962

 〈首をねさせる〉〈くびはねる〉〈くびきる〉〈不要な物を排除する〉の意。


ねる】⚠  #963

 〈固体の物を排除してかえす〉の意。


ねる】⚠  #964

 〈液体の物を排除してかえす〉の意。


ねる】【ねる】⚠  #965

 〈液状のものが飛び散る〉〈勢いのよい様態を示している〉〈元気はつらつオ○ナミンCを摂取する〉の意。

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