第9話 守りたい日常
僕は日頃、規則正しい生活を心掛けている。
今回は僕が朝起きてから、学校に行き、家に帰って来るまでの流れを説明しよう。
朝は学校があるない関わらず6時に起き、30分間のストレッチを行う。
朝のストレッチは身体を目覚めさせ、自律神経のバランスを整えるのに効果的らしい。
そのほかにも筋肉をほぐして血流を促すなど多くのメリットがあるみたいで、一人暮らしをするようになってからは毎日行っていた。
30分のストレッチが終わったら、かいた汗を流すために朝風呂に入る。
一人暮らしする前は、朝風呂は良くないものだと思っていた。
だが、調べてみたら温度を上げすぎないこと、夜もしっかり入った上で入ること、湯船に浸かること、を守れば良い効果が出るそうだ。(本当かはわからない……)
朝風呂の後、平日は学校で食べる弁当を作り、余ったもので朝ごはんを済ませる。
休日・祝日はしっかり朝ごはんを作るようにしていた。
柚花と友達になってからは休日・祝日の朝ごはんに限らず一緒に食事をすることが多い。
8時になると、僕は柚花と最寄りの駅まで一緒に向かう。
ちなみに学校は8時半までに登校をすれば良く、僕の住むマンションから学校までは15分前後で行くことができる。
学校では一人、大人しく過ごし放課後は水曜日以外はバイトに行ってから家に帰ってくる。
夜ご飯を食べ、お風呂に入ったら寝るまでスマホなどをやる。
これが僕の流れであり日常。
この日常さえ続いてくれれば良いと思っている。
今日は8時20分に登校した。
いつも通り誰とも話さず、自分のスマホで今月の映画ライナップを見ていた。
(お!これ今月からなのか!楽しみにしてたんだよね。後で柚花に連絡しよう)
僕がそう思っていると、僕の所に1人の男子が近づいてきた。
「な〜岡……ちょっといいか?」
ん?誰だろう……名前がわからない。
「あ〜うん。どうしたの?」
とりあえず聞くことにした。
「昨日、映画館で南美高校の女子と歩いてなかったか?俺とあそこに居る3人が見かけたんだよね」
おっと……見られていたのか。
少しやばいな。
この学校の男子は女子に飢えている。
少しでも浮ついた話が出て来るとみんな食い付いて来るのだ……
そんな奴らに「うん。歩いてたけど……」なんて言えるはずがないんだよな。
とりあえず聞いてくれていると言うことは確信がないことなのだと判断した僕は嘘をつくことにした。
「いや、歩いてなんていないよ。それに僕、昨日バイトだし」
「本当か?隠したいとかじゃなくて?」
そんな、今まで話したこともないのに、なんて疑い深いやつなんだ。
「本当だよ。嘘つく理由も僕には無いからね」
「確かに、そうだよな……じゃー俺らの見間違いかな〜?」
信じてくれているかわからないが、一応は納得してくれたみたいだ。
首を傾げながら、話しかけてきた生徒は去っていった。
その後はいつも通りに僕は授業を受けた。
朝に少しだけイレギュラーはあったが、僕が理想とする日常は保つことができたと思う……今日もあと少し、頑張れ僕!
学校が終了して下駄箱にいる僕は、そう心に言い聞かせてながら、僕はバイト先の喫茶店に向かった。
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9話読んで頂きありがとうございます!
投稿時間が遅くなってしまった上に文字数が少なくなっています。
申し訳ありません。またリアルの方が忙しくなってきたこともあり書く時間が減っております。
ご理解して頂けたら幸いです。
今後ともよろしくお願いします!
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