第35話
2035/11/25(日) 深夜三時五分 邸宅・客室ロビー
次の瞬間、サーチライトがウィルのいた場所を照らした、ウィルがこっちのソファースペースに向かって飛び込んだ、他の皆もソファーを遮蔽に取った。
一秒もたたずに、爆炎が上がった壁が崩れたのだ。
ここのフロアは三メートルほどの高さがある、南側の壁の一角が無残にも崩れていた。
外にホバリングする軽攻撃ヘリが見えた、サーチライトではっきりと見えないが、多分ロケットランチャーだろう。
「野郎! これでもくらえ!!」といって「
出力過剰の雷に打たれ、電子機器を喪失しバランスを崩す軽攻撃ヘリ、そのまま前庭の真ん中辺りに止まっている兵員輸送車の上に墜落して炎上爆発した。
2035/11/25(日) 深夜三時五分 邸宅・C号室
外でバタバタバタバタという音が聞こえる。
次の瞬間、“ズズシン、ズバーン!!”と酷い音が聞こえ、邸宅が震えた。
「これでもくらえ!!」と長良さんが叫んだのが聞こえ。
次の瞬間「ハチライショウライ!!」とさらに長良さんが叫んだのが聞こえた。
雷の落ちるような“ドーン!!”という音が少し離れたところから聞こえる。
バタバタ音が離れて行き、遠くで“ガシャン、ドドーン、ズバーン!!” という音が響いてきた。
私はベッドの上で布団を三重に被っていた、何が起こっているのか分からないだけに怖かった、特に邸宅が揺れるような響く音が怖いのだ。
2035/11/25(日) 深夜三時五分 邸宅・西側廊下
客室から伸びる西側の廊下を警戒していると、不意に通り過ぎたところの南側の窓を抉じ開けるような無粋な音が聞こえた。
何者かの手が見えたので、その手を蹴り潰した。
何語か分からない、多分中華圏の言葉であろうと思われた、悪態をついているようだが。
窓の向こう側でサブマシンガンを乱射してそれに当たった、つまり自爆したような叫び声が聞こえた。
窓は全て防弾なのだろう、俺は黒光するM29を抜くと左手で窓をちょっと開け、その隙間からM29を突きだし外のヤツにマグナム弾を三発見舞った。
そいつは窓の下へ落下した、次に上がってきているヤツにも二発ほど見舞う。
無線のレシーバーを上げた「西南側窓からの侵入を阻止」とだけ流す。
2035/11/25(日) 深夜三時五分 邸宅・北側廊下
私は客室から伸びる北側の廊下を警戒して歩いていた、今のところ問題はないらしい。
無線のレシーバーを上げ「北側異常なし」とだけ告げた。
だが前の空間の様子がおかしい、明らかに。
私はそこまで走り込んで状況を把握した、右からパンチが飛んできたがそれを掴み引っ張り左側に引き抜く様に、左側に居る黒服に当てその黒服を一撃で昏倒させた、そのまま流れるように掴んでいる黒服を大きく振り回し周囲にスペースを作った。
振り回すのに使った黒服はそのまま右側にもう一人いた黒服にブチ当てて二人で仲良くお寝んねしてもらった。
二丁のモーゼルを引き抜いた、黒服が泡食って逃走しようとするのでその足に問答無用で叩き込み撃ち倒していく。
殺しはしない、殺すだけ無駄だからである。
ここの廊下の踊り場を制圧したので連絡を入れた「北側廊下の踊り場クリア」と。
廊下を巡回しに来たメイド三人に頼み転がっている黒服を全て制圧(縄で抵抗できないように縛る)しておいてもらった。
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