第22話

2035/11/25(日) 午前十一時四十分 セーフハウス・キッチン 長良ながら折神おりがみ


「さて今日は、メインがパスタだ。サブはサイコロステーキをチョイスしてある、サラダは無くて野菜の炒め物が、サイコロステーキのつけ合わせだ、それにホワイトスープを添えるんだ。折神はサブと炒め物を頼んだ」と俺はいって、パスタのソースを作るべく鍋を冷蔵庫から出した。


 そして熱湯の中に人数分のパスタを入れて広げた、静かにそっと痛まないように。


 朝から寝かしてあったのだ、すでに鍋には具材が刻まれ調味料も入っている、後は火を通すだけだといわんばかりに。


 スープを注ぎ、コトコトと煮だす。


 隣で肉の下ごしらえを済ませ、肉を丁寧に折神が焼いている。


 四つ目のガス台を使ってホワイトスープを作っていく。


 ガス台は特注で五つの口を持っている、三つ目の口で折神が大きなフライパンを使って、肉を焼いているトングで転がしコマメに丁寧に。


 レンチンしていた野菜ができた、後は焼くだけだ。




2035/11/25(日) 午前十一時四十分 長良さんの隠れ家・ダイニング アイ香織かおり・ウィル・加藤かとう・ラウ


 ダイニングには、キッチンから流れてくるいい匂いが溜まり始めた。


きっぱらにはこたえるな」とラウさんがいった。


 私と香織さんはいうほど動いていないが、男性陣は半分引越状態だったのだ、おなかは相当空いていると思われた。


「まだリビングでくつろいでいるほうが良かったか?」と加藤さんはいった。


「どちらでも変わりやしませんぜ」とラウさんが答えた。




2035/11/25(日)  正午 セーフハウス・ダイニング 長良・藍・香織・折神・ウィル・加藤・ラウ


「今日はちょっと遅いが、手はかけたから味は保証するぜ」といって俺は第一陣のワゴンを押して現れた。


「今日のメインは、海鮮のスープスパゲッティだ」といって俺は皆の前に置いていく。


 そしていったんワゴンを戻し、折神にスイッチした、折神もそのワゴンにサイコロステーキと付け合わせを乗せて皆の前に置いていく。


 俺はその間にホワイトスープを盛り切ってしまう。


 そしてワゴンを押して折神が戻って来た、シャンパンを持っていくようにいうと。


「分かりました、グラスを先に持っていきます。長良さんのワゴンで、シャンパンを持っていってください」と返答が来て先に置きにいった。


「分かった、カトラリーも人数分持っていく」と答えスープの隣にシャンパンと人数分のカトラリーを置いて俺もワゴンをそっと押していくのだ、そして皆の前にホワイトスープとカトラリーを置いていきシャンパンをそっと静かに開け、安全な方向に栓を飛ばすと注いでいった。


「シャンパンはノンアルだから車は大丈夫だ」といっておくことも忘れない、そして栓を回収し。


 ワゴンを押して行くとともに折神と一緒に白いエプロンを外しに行って、キッチンにかけると戻って来たのであった。




2035/11/25(日)  正午 長良さんの隠れ家・ダイニング 藍・長良・香織・折神・ウィル・加藤・ラウ


「今日はちょっと遅いが、手はかけたから味は保証するぜ」と長良さんはワゴンを押して現れた。


「今日のメインは、海鮮のスープスパゲッティだ」というと長良さんが皆の前に置いていく。


 折神さんもワゴンにサイコロステーキと付け合わせを乗せて来て皆の前に置いていく。


 折神さんが一度戻って直ぐに、人数分のグラスを持ってきた、シャンパングラスだった。


 さらに長良さんは皆の前にホワイトスープとカトラリーを置いていくとシャンパンをそっと静かに開け、安全な方向に栓を飛ばした、そういう気遣いも凄いと思った、そして注いでいくのだ。


 そして長良さんがいう「シャンパンはノンアルだから車は大丈夫だ」と。


 白いエプロンが似合うイケメンが二人もいるのだ、絵になると思った。


 そして長良さんは栓を回収するとワゴンを片付けて行き、エプロンを外して戻って来た。




2035/11/25(日)  正午すぎ 長良さんの隠れ家・ダイニング 藍・長良・香織・折神・ウィル・加藤・ラウ


 そしてみんなで、食べだすのである。


 この家で食べるのはこれが最期になるけれども、そういう感傷も相まって胸が熱くなった。


「やっぱうめえぜ、手のかけ方が違うな」とラウさんがいう。


 ウィルさんはうらやましそうに、こちらを見ながら擬体食を食べている。

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