第21話

2035/11/25(日)  午前十時三十分 セーフハウス・リビング 長良ながらアイ香織かおり折神おりがみ・ウィル・加藤かとう・ラウ


「すみません、早く起こしてしまって、緊急案件が一件浮上しました。ココが割れているそうです、ウィルのデータ照合なので間違いはないかと」と俺はいった。


「ヤサを移す必要があるということか」と加藤さんから聞かれた。


「ええ、お願いします。加藤さんは俺のパジェロ・ロングを使って下さい、それと食料類の完全移送を依頼します。俺はディアブロで、藍を徹底ガードします。ラウとウィルは車庫の奥のほうにあるウニモグを使って、必要な荷物の搬送を頼む、特に乾モノの食料の移送を頼む」といい。


「準備は今からでお願いしたいんですが、よろしいですか」と俺はいった。


「分かった」と皆から、藍と香織も頷いている、「全車防弾なんだな?」と加藤さんからは質問が来た。


「ええ、全車防弾仕様です」と俺は答えた。


「昼を食べてから、移動します。ココも防弾なんですが、割れてしまいましたからね。仕方ありません」と俺はいった。




2035/11/25(日)  午前十時三十分 長良さんの隠れ家・リビング 藍・長良・香織・折神・ウィル・加藤・ラウ


 長良さんが加藤さんとラウさんを含む皆に話し始めた「すみません、早く起こしてしまって、緊急案件が一件浮上しました。ココが割れているそうです、ウィルのデータ照合なので間違いはないかと」っていってる、割れてるっていのはバレてるってことなのかな?


「ヤサを移す必要があるということか」と加藤さんがいう、ヤサって隠れ家のことかな?


「ええ、お願いします。加藤さんは俺のパジェロロングを使って下さい、それと食料類の完全移送を依頼します。俺はディアブロで、藍を徹底ガードします。ラウとウィルは車庫の奥のほうにある、うにもぐを使ってくれ必要な荷物の搬送を頼む、特に乾モノの食料の移送を頼む」と長良さんは皆に配置と輸送するモノを指示し始めた、食料類の徹底移送って次の隠れ家には無いっていうことなのかな?


 うにもぐって何だろう? 車の名前かな?


「準備は今からでお願いしたいんですが、よろしいですか」と長良さんがいう、準備は今から始めるのね。


 私と香織さんは頷いた、「ぜんしゃぼうだんなんだな?」と加藤さんが長良さんに質問してる、ぜんしゃぼうだんってなんだろう?


「ええ、ぜんしゃぼうだん仕様です」と長良さんも同じことを答えてる、そういう仕様なのかな? でも何の仕様だろう……?


 そしてみんな動き始めた、私も香織さんに荷物をまとめようっていわれた。




2035/11/25(日)  午前十一時 セーフハウス・駐車場 長良・折神・ウィル・加藤・ラウ


 やはり食料品は男全員で掛かっても時間がかかるか、まあしゃあねえな、女性陣に頼むわけにもいかんしな。


 昼用だけは省いてあるから昼困ることは無いが、昼に食べさしてくれるかが問題か。


 すでに、藍の荷物は詰め込んである、俺の荷物は確実な施錠で誰も開くことができないようになっている、トランクケース類や全ての武器もウニモグに積み込み済みだ、俺が持っているのはフダだけだ、M18357はトランクケースのウチの一つ、俺のデスクもパソコンも軍用の折り畳み式だ。


 そして、セーフハウスの中には壊れて困るものは無い。


 次のヤサはセーフマンションになる、大きい邸宅だ、邸宅のことをマンションというのだ。




2035/11/25(日)  午前十一時 長良さんの隠れ家・客室 藍・香織


 ドラムバッグと背のリュックに全てのものが詰め込まれて、ドラムバッグはすでに長良さんの車に積んである状態だ。


 香織さんは小分けに荷物をバイクに括りつけ、ドラムバッグを加藤さんの使用する車に積み込んでいた。


 次の隠れ家はどんなのだろうと思っていると、香織さんが答えてくれた。


「次のセーフハウスはセーフマンションだから大きいよ?」と香織さんがいったのだ。


「マンション丸々一個なんですか?」と私は聞いた。


「マンションって、そっちのマンションでは無くて、邸宅っていう意味よ。邸宅の英語読みが、マンションになるの」とカラッと答えてくれたので疑問は消えた。



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