第23話

2035/11/25(日)  午後一時 セーフハウス・ダイニング 長良ながらアイ香織かおり折神おりがみ・ウィル・加藤かとう・ラウ


 食後のコーヒーを飲む時間も取れた。


 加藤さんが二班と三班にフル装備で招集をかけた、この家のガードとやってくるはずの襲撃者たちを、残らず捕まえようという作戦である。


 一時半に到着するとのことだった。




2035/11/25(日) 午後一時 長良さんの隠れ家・ダイニング 藍・長良・香織・折神・ウィル・加藤・ラウ


 食後の落ち着いたコーヒーの時間が訪れていた。


 加藤さんがどこかに電話している、長電話だった。


 ここに来てからはわずか一日半だったが、感慨深い一日半だったのだ。


 それだけ私の心が、揺れている証拠ともいえた。




2035/11/25(日)  午後一時半 セーフハウス・ダイニング 長良・藍・香織・折神・ウィル・加藤・ラウ


 インターホンが鳴った、直ぐに加藤さんが動いた。


 ホールで長話をしている、作戦の確認だろうと思われた。




2035/11/25(日)  午後一時半 長良さんの隠れ家・ダイニング 藍・長良・香織・折神・ウィル・加藤・ラウ


 インターホンが鳴ると同時に、加藤さんがホールに向かって行った。


 そして直ぐには戻って来ない様子だった、長話のようだ。




2035/11/25(日)  午後一時半すぎ セーフハウス・駐車場 長良・藍・香織・折神・加藤・ウィル・ラウ


 全員が各車に乗り込んでいく。


 俺も藍を右側に乗せ、俺自身も左側から乗り込んだ。


 オートでガレージのシャッターを開け、門扉も展開した。


 車列は俺が先行で皆を先導し、次に加藤さんのパジェロ・ロング、折神の自車、香織のバイク、ウィルのウニモグの順だ。


 俺は藍を隣に乗せているし、ウィルもラウを隣に乗せている、香織のバイクは四百とはいえその瞬発力で車は勝てない、皮のジャケットを着こみ黒のスパッツを履いて乗るようだった。




2035/11/25(日)  午後一時半すぎ 長良さんの隠れ家・駐車場 藍・長良・香織・折神・加藤・ウィル・ラウ


 みんな車に乗り込んでいく、ウィルさんとラウさんは黒いトラックのような車に、折神さんは黒いセダンに加藤さんはパジェロロングっていう車に乗っていく。


 香織さんは皮のジャケットを着こみ、黒のスパッツを履いて黄緑色のバイクに乗るようだった。


 私も長良さんの金色のスポーツカーの右側に乗せてもらった、そして長良さんも左側から乗った。


 自動でガレージのシャッターが開いて行く、門扉も自動で開いた。


 長良さんが、先導するようだ。




2035/11/25(日)  午後一時四十分 セーフハウス前より 長良・藍・香織・折神・加藤・ウィル・ラウ


 交代で入っていく二班に敬礼で挨拶して、三班の敬礼に目配せで返答する。


 そして出発させた、順調にパジェロ・ロングが付いてくるのを確認した。


 速度は抑え気味で走らせた、山方面ではなく海方面に向けて、神戸は平地が僅かしかない。


 神戸で平地といえば人工島かわずかな場所だけだ、六甲アイランドの第二区画に俺の第二のセーフハウスこと邸宅はあった。


 検非違使八課のお膝元ってわけにはいかないが、カバーエリアであるのには違いない。


 幸い尾行は付いていなかった。




2035/11/25(日)  午後一時四十分 長良さんの隠れ家前より 藍・長良・香織・折神・加藤・ウィル・ラウ


 長良さんがセーフハウスに入ってく人を敬礼で見送って、外で待っている人たちに敬礼されていた。


 そして、セーフハウスから出発した、次はどんなところだろう、広いとは聞いているけど想像がつかない。


 山方面から海方面に向けて走っている、海側なのかな?




2035/11/25(日)  午後二時半 邸宅前 長良・藍・香織・折神・加藤・ウィル・ラウ


「さて着いたぞ」といってオートで門扉を開ける。


 三メートル程の高い塀、視界を遮る木々もある、庭も広い、そして邸宅だけあってでかい。


 ここには、俺がこういうことをしていると知っていてかつ、武器の扱える人間しか配置していない。


 軍人上がりの執事や、自衛隊上がりのメイドなどしかいないわけだ、家令も外人部隊上がりだったりする。




2035/11/25(日)  午後二時半 邸宅前 藍・長良・香織・折神・加藤・ウィル・ラウ


 長良さんが着いたといったセーフハウスから五十分くらいかかった、門の中に入るとそこは別世界の様だった。


 ココは、香織さんは邸宅とアッサリとしかいってなかったけど、すごく広くて大きいメイドさんとかもいるみたい。


 執事さんが正面で待ってる、なんか夢のような感じがする。

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