第15話
2035/11/24(土) 午前十八時二十二分 長良さんの隠れ家・ユーティリティールーム
香織さんは堂々と脱いでいく、対する私は控え目にゆっくりだ。
確かに香織さんはすごく良いプロポーションをしている、隣にいるからより良く分るのだ。
私はそれに比べてスレンダーなプロポーションだ控えめにいっても肉はあまりついていない。
一緒に入るっていわないほうがよかったかな? と考えているうちに香織さんは脱ぎ終わり、着てた下着を全自動乾燥洗濯機に入れて行く、そしてそこにもマグネットシートに女子使用中の文字がデカデカと書いてあるのをくっつけた。
私も脱ぎ終わり、一緒に入れさせてもらう。
香織さんは慣れた手つきで洗剤を投入し、全自動のソフト目に設定するとボタンを押した。
2035/11/24(土) 午前十八時二十五分 長良さんの隠れ家・バスルーム 藍・香織
「先に洗う?」と聞かれるが、風呂場は二人並んで洗えるくらいに洗い場が広く、かつ湯船も二人並んで浸かれるくらいに広い。
「一緒に洗いませんか?」と消えそうな声を絞り出していった。
洗う順はあまり変わらないらしい髪を先に洗いコンディショナーしている間に、足元から上に洗っていくのだ。
髪の長さの分香織さんが若干遅くなるが、私が洗うのが遅いのでほぼ同じに洗い終わる。
アワアワを洗い落とし乳液を用意して、お風呂に入っていく。
香織さんは黙々と洗って入るスタイルなのかあまり話さない。
私のほうが何を話したらいいのか困ってしまっている、話さなくてもいいよといってくれているみたいだった。
そのまま浸かっているとやはり不意打ちを受けた。
「お肌綺麗ね」といって頬っぺたをぷにっと突かれた。
「香織さんも綺麗です」と答えたが、お返しは今の私には無理だった。
それからゆっくり浸かり温まった頃合いでお風呂から上がった。
2035/11/24(土) 午前十八時四十七分 長良さんの隠れ家・ユーティリティールーム 藍・香織
顔の水滴を拭いて化粧水を塗る、そして体が乾かないうちにボディークリームを塗っていくのだ、これは慣れた手順、香織さんの手順も変わらなかった。
そして体が温まっている状態で、ボディオイルを塗り肌に潤いを閉じ込めるのである、ココも変わらない二人で手の届かない背中の中央にも塗り込んだ。
そして残った水滴をポンポンと叩く様に拭き取った。
髪の毛をタオルドライするのも忘れていない、長めの髪は女の命なのだ。
濡れた髪をタオルで包んでおくことも忘れない。
香織さんがいった「化粧水を塗った後に少し時間を置くと、化粧水が肌に浸透して、スキンケア効果を高めることができるの」といった、いつもすぐにつけているので少し時間を置くことにした。
そのあとで顔に乳液を塗り潤いを閉じ込めて行く、ここまでで五分くらいである。
「あとヘアケアとしてアウトバストリートメントを塗ってから、ドライヤーしたほうがいいよ、私の使ってるの使う?」と香織さんにいわれた、ので私もそれを借りてアウトバストリートメントをつけてからドライヤーした。
これで下着をつけて着替えたので完成である。
私服が増えたことによって心なしか少し落ち着けていた。
2035/11/24(土) 午前十八時五十五分 長良さんの隠れ家・ダイニング 藍・長良・折神・香織・加藤・ラウ・+ウィル
皆が集まっていた、ウィルさんだけいない。
「ウィルさんはどうしたんですか?」と聞いた。
長良さんがすまなそうにいう「アイツは普通の飯が食えないんだ。専用食ってわかるかい? 全身擬体なんだ、だからリビングで食べるって言っててね」と謝られた。
「ウィル、食べるだけでも机を一緒にしないか?」とリビングに長良さんが聞きに行った。
「分かりました、そちらに行きます」というウィルさんの声がリビング側からした。
そしてウィルさんが弁当箱のようなものとドリンク用のボトルを持って現れた。
「ウィルはお誕生日席な」と長良さんがいった。
そして長良さんがスペースを少し作って、箱とボトルを置くスペースを作った。
皆が並んだ「どうぞ」と長良さんがいった。
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