第7話

2035/11/24(土)  午前九時十分 セーフハウス・リビング 長良ながらアイ香織かおり


 俺は一旦会話から離れると、香織の朝飯を作りに行った、ホットサンドメーカーを用意し中身を用意する、一つは茹で卵を剥いて潰しマヨを和えただけの簡単なものだが、もう一つはそこそこ手間がかかった、ローストビーフを刻んでソースをたっぷりかけ挟むのだ。


 似たような作業だが、レンチンできる茹で卵器があるので茹で卵はそこそこ楽にできるようになっている。


 刻むのに時間がかかるのだ、微塵切りにしなければいけない。


 そしてホットサンドメーカーに挟んで一緒に焼くのだ。


 それだけってわけにはいかないので卵料理も一緒につける、厚焼き玉子だ。


 香織のことだから、目の前に他人がいても、食事は手は抜かないだろうから、薄切りのトースト四枚を使った豪快なホットサンドが出来上がった四切れである。


 そこに卵料理も付ける。


 ワンプレートにギリギリ乗るサイズだった、だが香織はこれをペロリと平らげるだろう。


 インスタントだがコーヒーを付ける。


 そしてリビングに向けて歩いて行った。


 そして大体主要なところの会話が終わった二人が雑談していた。


 香織の目の前にそっとプレートを置いた。


「ありがとう、長良さん」と香織がいった。


 そして美味しそうにかぶり付いていく、それを微笑ましそうに眺めながら、藍の対面のソファーに腰を下ろした。



2035/11/24(土)  午前九時十五分 長良さんの隠れ家・リビング 藍・長良・香織


 香織さんはあっという間にボリュームのある料理をペロリと五分くらいで、コーヒーまで飲みつくしてしまった、丁寧ではあるが大胆に食べて行ったのだ。


 すると長良さんのフィーチャーフォンのほうに軽快なビートの着信音が鳴った。


「来たか」といってフィーチャーフォンのほうに長良さんが出る。


「おりがみか今は賑やかだから丁度良かった。上がって来てくれ、8357は俺の部屋に置いて来てくれ。そうだ、そういうことになっている。今はリビングに居るから」といってフィーチャーフォンを切ると。


「もう一人頼もしいやつが来てくれた」とだけ長良さんはいった。


 普通の会社員には見えないのよねーでも今は信じるしかないか、助けてくれたし、命の恩人だし。


 ノック音がした、そしてドアが開けられ黒髪の男性が入って来た、この人も長身だ爽やかな美青年、大学生かそれにしてはガタイがしっかりとしているとおもった。


「部屋に置いてきましたよ確かに、副課長からのメッセージも入ってますが、そっちは後回しでいいそうです。休暇中なのに大変ですね」とその人はいって私のほうを見た「折神清志郎といいます。折る神様とかいて折神、清い志に朗らかを書いて清志郎です、以後お見知りおきを」といって挨拶された。


 敬礼が似合いそうなそんな感じだった。


「藍です、藍色のアイです」と答えを返し苗字もと思ったがもう遅かった。


 折神さんも笑顔が眩しくイケメンであった髪型ははっきりと見てないがエアリーだと思われた。


 体系もしっかりと細マッチョといえるのかもしれない、長良さんとタイプは違うがイケメンであるのは間違いなかった。


 だけど、この人も副課長に繋がるのか、同じ会社に勤めているんだろうなあと思っただけだった。



2035/11/24(土)  午前九時二十分 セーフハウス・リビング 長良・藍・香織・折神


「さて揃ったから、皆で買い物に行こう!」と俺は号令をかけた。


 ついでにリビングにかけてあったジャケットを羽織り神棚からフダを十枚ほど取って懐に入れ、摸擬刀も取る。


「折神は素手か?」と聞く「護身用具くらいなら」と、折神はいった。


 香織に視線で聞いた、ウィンクが帰ってくる、フル装備かと思った。



2035/11/24(土)  午前九時二十分 長良さんの隠れ家・リビング 藍・長良・香織・折神


 長良さんが買い物に行く号令をかけた、けど神棚に合った全ての物を持った。


 折神さんにも武器は持っているかのような話をしている。


 香織さんのほうを長良さんが見た、香織さんはウィンクで返答したようだった。


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